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    痰が口臭の原因に!ニオイが発生するメカニズムと対策法

    痰が口臭の原因に!ニオイが発生するメカニズムと対策法

    痰は口臭の原因となることもあります。痰による口臭を予防・改善するには、痰が出る原因である病気の治療はもちろん、日頃からのこまめな痰の除去が必要となります。

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  • 更新日:2016年09月07日

痰は口臭が強くなる原因に!対策法は?

痰って、生臭いような香ばしいような、何ともいえない不快なニオイがしますよね。飲み込んでも吐き出してもすぐにイガイガしますし、ゴックンと嚥下をする度にネバネバしていて臭く、「もしかしたら痰のせいで口臭が強くなっているのかも…?」と思っている方も多いでしょう。
今回は痰による口臭の原因と対策法について詳しくご紹介します。

痰の正体とは

風邪を引いて体調が悪いときは喉がイガイガしますね。あのイガイガ感は、喉が炎症で腫れて痰が発生しているためです。

痰は、医学的には喀痰(かくたん)といいます。痰の元は、喉の気道の粘膜から分泌された気道液です。
気道液の9割は水分で、その他にはタンパク質・脂質・ナトリウムやカリウムなどの電解質が含まれています。普通は再び粘膜に吸収されて、1日に100ml程度しか分泌されませんが、身体を異物や細菌感染などから防御するために異常に多く出ると、痰として自覚するようになります。

痰には鼻水や唾液、剥離細菌、微生物、外からの異物などが含まれています。また、気道液はサラサラしていますが、痰はネバネバしています。

痰と鼻水の違い

ティッシュで鼻をかむ

痰とよく似ているものに鼻水があります。鼻水も異物から身体を守るために鼻腔粘膜から分泌される液体です。

花粉症やホコリなどのアレルギー性鼻炎では、サラサラで透明な鼻水の量が増えます。一方、風邪など免疫の抵抗力が弱っている際には、身体が細菌と闘った結果、膿が混ざり黄色くなります。膿は白血球や細菌の死骸、剥がれた粘膜の一部などで構成されており、嫌なニオイを放ちます。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)では、鼻水が多く産生されるあまり、喉に垂れる後鼻漏という状態になります。ひどい後鼻漏は痰と絡むと喉をよりイガイガさせ、咳や喉の違和感といった症状が出るようになります。

痰の色で何がわかる?

痰は様々な色を呈します。身体の中でどんな異常が起きているのか、ある程度は痰の色で判別できることもあります。

透明な痰

痰が透明なのは、膿や血液が混じっておらず、気道液が多くを占めるためです。喘息や軽度の気管支炎で粘膜が刺激された結果として分泌されることが多い痰です。

黄色~黄緑色の痰

喉や呼吸器で特にが生じている場合、黄色や黄緑色の痰が排出されます。気管支炎や気管支拡張症、副鼻腔炎、咽頭炎などで見られることが多いです。
色が濃い場合は細菌感染を起こしている可能性が高いため、早めの病院受診が必要となります。

赤色の痰

赤色を呈しているのは血が混じっている証拠です。薄い赤色ならば痰に血が混じった血痰といい、主に咳のし過ぎや気管支炎、気管支拡張症、肺炎などで生じます。結核や肺がんである可能性はごく僅かです。

重要なのは喀血吐血です。喀血は血痰と異なり、痰ではなく気道や肺から出た血です。ですから鮮やかな赤色をしており、時には泡立っていることもあります。喀血は血痰より肺がんや肺結核などの可能性が高くなるため、危険なサインです。
吐血も出血の表れですが、食道や胃を通ってくるため酸性に傾き、黒赤色をしています。考えられる病気としては胃・十二指腸潰瘍や胃がん、食道静脈瘤などがあります。

いずれにせよ、赤い痰が出たら迷わず病院に行き、診断を受けることが大切です。

痰が出る原因

痰が出る原因として挙げられるのが、喘息・気管支炎・気管支拡張症・肺炎・咽頭炎・副鼻腔炎などの疾患です。結核やがんなどの重い病気は稀です。

喘息や気管支炎はウイルス感染や化学的刺激・アレルギーによって引き起こされる病気です。炎症が起こり粘液の分泌量が増え、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)が出るのが特徴です。

また、よく問題となるのがタバコによるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。COPDでは気道の粘液が過剰分泌され、息切れから始まり、咳と痰が常に出続けます。タバコの煙の中の化学物質による刺激で、気道に炎症が起こり、気管支炎が慢性化してしまいます。進行すると肺胞が壊されていき、移動時には酸素吸入器(HOT)で酸素を吸入しないと呼吸ができなくなってしまいます。

痰は口臭の原因になることも!

黄色~黄緑色の痰が出ている場合、口臭の原因につながることがあります。透明な痰は水分がほとんどのため無臭に近いのですが、黄色~緑色に近づくほど膿や細菌の比率が高くなり、臭いを放ちます。そのため、咽頭炎や副鼻腔炎になると、特に口臭が出る傾向が強くなります。

慢性副鼻腔炎では、細菌だらけの膿んだ鼻水・痰がニオイを生じます。さらに、鼻詰まりにより口呼吸となっていることが多いので、口が乾いて唾液が減り、細菌が洗い流されず増殖します。
細菌は代謝によって揮発性硫黄化合物(VSC)という悪臭ガスを出します。舌の汚れである舌苔も増えるため、口臭につながります。

さらに、喉に炎症があったり分泌液が多かったりすると、扁桃腺の隙間に膿栓(臭い玉、臭玉)ができやすくなります。この膿栓は細菌の死骸の塊で、激臭を放ちますのでやはり口臭の発生を促進します。

痰による口臭が気になったら…

処方箋

痰で口臭が発生している場合、まずは原因となっている疾患の治療が最も重要ですが、ここでは痰の除去にスポットを当てた口臭予防法をご紹介します。

1.痰切り薬の服用

痰を切る薬として有名なのがムコダイン(カルボシステイン)です。痰のネバネバ感を失くし、鼻水と共に排出しやすくします。炎症の起こった気管支粘膜の線毛細胞を回復させる効果もあります。
また、名前が似ている薬にムコソルバン(アンブロキソール)という去痰剤もあります。気道粘膜の線毛運動を活性化し、肺の表面活性物質を増やすことで痰の排出を促します。
ビソルボン(ブロムヘキシン)は、逆に粘液の分泌を促進させることで痰の性状を薄め、痰を切りやすくします。

これら3つの薬には錠剤・粉剤・シロップ剤があります。病院で処方される薬なので、耳鼻咽喉科や呼吸器内科などを受診して診断を受けましょう。

2.漢方治療

西洋医学に対し、東洋医学では痰を寒痰・湿痰・熱痰・燥痰の4つに分類します。

寒痰・湿痰は水っぽく薄い感じの痰を指し、身体が冷えていると考えます。この場合は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という漢方薬が有効です。抗アレルギー作用があり、炎症を鎮め、水分代謝のバランスを整えます。主に喘息やアレルギー性鼻炎に用います。

熱痰・燥痰では、ネバネバして黄色く口臭の生じやすい痰を示しており、五虎湯(ごことう)という漢方薬が薦められます。咳を止め、気管支を拡張して痰の排出を促進させます。
また、麦門冬湯 (ばくもんどうとう)という薬も、切れにくいネバネバとした痰が出る咳に有効です。

3.リゾチームによる抗菌

リゾチームというのは酵素の1種で、身体の中でも唾液などに含まれています。細菌の細胞壁を壊して抗菌作用を発揮するので、痰の細菌を分解してくれます。また、痰や鼻水を排出する働きがあるので、喉がイガイガしている時や鼻詰まりの際にも効果的です。

リゾチームは卵の白身に含まれています。よく玉子酒が風邪によいといわれますが、酵素はタンパク質でできているので熱すると壊れてしまいます。効果を期待するのであれば、生で摂取することをおすすめします。

4.飲み込まずにこまめに吐き出す

ティッシュで痰を処理

痰には細菌や膿、異物など、身体にとって不衛生なものが多量に含まれており、誤って気管支に入ってしまうと気管支炎を引き起こすことがあります。嚥下機能の落ちている高齢者の場合、特に肺炎にも注意しなければいけません。
なお、駅のホームなどでカーッと痰を吐いているおじさんがいますが、これは軽犯罪法に触れる禁止行為です。必ずティッシュに吐き出して捨てる癖をつけるようにしましょう。

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