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    イソジンで口臭対策するための正しいうがいと予防効果

    イソジンで口臭対策するための正しいうがいと予防効果

    イソジンには、口臭を防ぐ効果があります。効果的な口のにおい対策で知っておくべき正しいうがい・リステリンなどマウスウォッシュとの比較・有効成分などご紹介。

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  • 更新日:2016年03月08日

イソジンは口臭予防に使える?その効果と使い方

イソジンとコップ

うがいや傷薬でよく使われる「イソジン」は、使ったことがある人も多いと思いますが、茶色く独特な匂いのする液体です。

うがい薬のイソジンは風邪予防のためのものというイメージがありますが、実は口臭予防のためのマウスウォッシュと同じ成分が入っています。今回は口臭予防としてのイソジン活用法をご紹介します。

イソジンの口臭改善効果

イソジンうがい薬には、そのまま薄めずに使える「イソジンうがい薬C」や、薄めて使う「イソジンうがい薬」、良い匂いのついた「イソジンうがい薬P ほんのりフルーティー」など様々なラインナップが取り揃えられていますが、どの商品にも含まれている主成分がポピドンヨードです。

イソジンに含まれている有効成分

ポピドンヨードの作用には次のようなものがあります。

  1. 殺菌
  2. 消毒
  3. 洗浄

ポピドンヨードには殺菌作用があります。一般の細菌だけでなく、結核菌や真菌、さまざまなウイルスなどにも効く有能な成分です。病院で外科手術を行う前に使用する手の消毒剤にも含まれています。日常的には風邪の予防に最適です。

「ポピドンヨードが口臭予防に効果がある」というのは、これらの殺菌・消毒・洗浄といった作用によるものです。

口のニオイを予防したい人のイソジンでの対策方法

イソジンでうがいをする男性

口臭の原因はいろいろあるので難しいところですが、健康な口腔内であれば、きちんと歯磨きをした後にイソジンでブクブクうがいをすれば口臭予防になります。うがいの際には説明書に書いてある通りの濃度に希釈して使用してください。効果的なうがいのポイントは次の通りです。

  1. うがい液が口の中の半分を占めるくらい含む
  2. 左のほっぺでブクブクする
  3. 右のほっぺでブクブクする
  4. 上くちびると上の歯の間でブクブクする
  5. 下くちびると下の歯の間でブクブクする

これで、口の中にあるニオイの原因を効果的に除去できるでしょう。
ちなみに、イソジンでうがいをした後に水でゆすいでも効果は変わりません。ですので、消毒薬の臭いが気になる人は最後に水でブクブクしましょう。

「臭い玉」の予防に最適

臭い玉

臭い玉というものをご存知でしょうか。喉の扁桃腺あたりに溜まった食べカスや菌の死骸の塊のことです。「膿栓」ともいいます。できたことがある人はわかると思うのですが、これが非常に臭く、口臭の原因にもなります。

この臭い玉の予防には、イソジンによるうがいが最適です。ポイントとしては汚れの溜まりやすい食後に約15秒間、2回ガラガラうがいをしましょう。また、のどの奥までうがい薬が行き渡るように行うことも大切です。
先に紹介したブクブクうがいと組合わせると、口臭予防効果がさらに高まるでしょう。

子供のうがいの指導

子供にもイソジンによるうがいをさせたい場合、気になるのは年齢です。メーカーによると、正しい用法・用量で使用すればイソジンに年齢制限は無いとのことですので、安心して使用できるでしょう。
小さな子供であれば、むせたり飲んでしまったりしないように注意して見てあげると良いです。大人が正しいうがいの仕方をやって見せてあげるのも、うがいの習得に良いですよ。

市販のマウスウォッシュとの比較

市販されているマウスウォッシュとイソジンでは、含まれている成分が大きく違いますから、口臭の原因に応じて選択することが望ましいでしょう。

市販されているマウスウォッシュの中でも、特に知名度の高い商品としてリステリンが挙げられるかと思います。リステリンには、口臭の一番の原因物質であるといわれている揮発性硫黄化合物(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)の産生を防ぐ塩化亜鉛が含まれています。また、種類によって異なりますが、さまざまな有効成分も含まれています。

マウスウォッシュやイソジンを使っての口臭予防は、毎日続けることも大切ですから、自分の好みに合ったものを選ぶ・使いやすいものを選ぶというのも良いでしょう。リステリンなど、刺激の強いマウスウォッシュが苦手な人も多いかと思います。続けやすいものを選ぶことも大切です。

また、イソジンやマウスウォッシュを使用するだけでは、効果的な口臭予防ができませんから、これらの効果に頼りすぎることなく、適切なケアを心がけることも大切でしょう。

イソジンの歯の着色が気になる…

「イソジンは茶色いから、歯が変色しないかな?」と心配されるかもしれませんが、着色するほどの濃度ではないので安心して使用できるでしょう。

市販のイソジンと病院で処方されるイソジンの違いは?

薬局と病院のイソジン

うがいに使うイソジンには、薬局で普通に買える一般用医薬品のイソジンと、病院で処方箋を書いてもらわないと手に入らない医療用医薬品のイソジンがあります。この2種類のイソジンについては濃度や構成成分が少々異なりますが、基本的な作用は同じです。いずれも、用法・用量を守って適切に使用することが大切でしょう。また、医療用医薬品のイソジンは、医師や薬剤師から使用についての説明を受けられます。

ちなみに、一般用と医療用では値段も異なりますが、うがい薬を処方してもらうためだけに病院に行っても健康保険の対象にはならないので、安くなるわけではありません。

うがい用のイソジンで傷薬の消毒はできる?

注意したいのはイソジンに傷薬用とうがい用があることです。確かに主成分はどちらもポピドンヨードですが、うがい用の方には口をサッパリさせる効果のあるメントールが含まれているため傷口にしみてしまいます。

また、うがい用は手の消毒にも効果は無いので使わないでください、とメーカーは答えています。それぞれの商品に合った使い方を守ることが大切です。

イソジンで効果が得られない口臭もあります

口の臭い人とそれを嫌がる人

イソジンが口臭予防に効くというのは、あくまで殺菌作用などによるものです。口臭の大きな原因には、舌の苔、歯周病、重度の虫歯や、鼻・喉の病気(副鼻腔炎扁桃炎など)、全身の病気(気管支炎糖尿病など)、ダイエットなどさまざまありますが、どの口臭にも効くわけではありません。
イソジンを使っても、口臭の原因となっている病気・トラブルが改善されなければ、口臭が消えるわけではないのです。

舌の苔がひどいのであれば口臭専門の歯科医院へ、歯周病や虫歯の治療は一般歯科医院へ、鼻・喉の病気は耳鼻咽喉科へ、全身の病気は内科へ受診することをお奨めします。
また、自分では口臭を感じて気にしているのに実際には口臭が無い場合もあります。その場合は心療内科精神科へ通院することも必要になってきます。

イソジンはあくまで日頃習慣的に使うものです。強く病的な口臭を感じた場合には必ず病院に行きましょう。