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    赤ちゃんが口呼吸になる原因と治し方!予防はいつから?

    赤ちゃんが口呼吸になる原因と治し方!予防はいつから?

    赤ちゃんは鼻で息をしてますか?子供の口臭原因の多くが口呼吸です。口呼吸は歯並びを悪くしますし、口ポカンで印象も悪くします。口呼吸の原因・予防・治し方をご紹介!

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  • 更新日:2016年01月13日

赤ちゃんの口呼吸、いつから?原因は?具体的な予防策

「子供の口呼吸は良くない」という話はよく聞きますが、大人でも口呼吸で悩んでいる人は多くいます。残念ながら、大人になってから口呼吸を治すのはとても大変です。口呼吸の原因は子供の頃にあるため、早め早めの対策が必要となってくるのです。

今から赤ちゃんを育てるお母さんに特に知っておいてもらいたいのが口呼吸についてです。あまり呼吸の仕方を意識してチェックしない人も多いのが実状です。
そもそも、ヒトは普通は鼻で息をするものなのに、なぜ口呼吸になってしまうのでしょうか。

赤ちゃんが口呼吸になる原因

赤ちゃんが口呼吸になる原因

赤ちゃんは生まれてしばらくは胸郭が未発達なため、腹式呼吸から息を吸います。おっぱいを吸うときも、口呼吸より鼻呼吸の方が便利ですよね。また、大人に比べて呼吸数が多い点が特徴的です。

最初は鼻呼吸していた赤ちゃんですが、次第に口呼吸を始め、ある事がきっかけでうまく鼻呼吸ができないと、口で呼吸する癖がついてしまいます。口呼吸が習慣になってしまわないように、大人が予防してあげる必要があるでしょう。

赤ちゃんはいつから口呼吸になるの?

肺や咽頭が発達し、おっぱいを吸うことを止めて離乳食が始まると、だんだん口でも呼吸ができるようになってきます。個人差はありますが、だいたい1歳前後から鼻呼吸と口呼吸を使い分けていくようになります。
しかし、以下のような理由があると長期的に口呼吸が続き、治らなくなってしまいます。

口呼吸になる主な原因

  1. 鼻で呼吸するのが大変
  2. 上の前歯が出ている

1. 鼻で呼吸するのが大変

鼻で呼吸するのが大変

鼻づまりや咽頭扁桃が肥大したアデノイドが原因で鼻呼吸が困難になると、口で息をするようになります。
赤ちゃんは鼻水が出やすいですが、鼻粘膜が敏感であることが原因です。また、鼻腔が大人に比べて狭いので、すぐに鼻が詰まってしまいます

鼻水・鼻づまりは、赤ちゃんにはよくある症状ですから、「たかが鼻水」と思って放置してしまうと、口呼吸が習慣になってしまう可能性があるので注意が必要です。大人は風邪で鼻水が出ても、それほど心配いらないかもしれません。でも、赤ちゃんの場合には、鼻づまりによる悪影響を防ぐためのケアが必要です。

2. 上の前歯が出ている

上の前歯が出ている

いわゆる出っ歯の状態だと、唇を閉じるのに口輪筋に力を入れなければならないため、大変です。人間は楽な状態を保ちたがりますから、自然と口が開いてしまい、口呼吸へとつながってしまいます。

赤ちゃんの口呼吸予防

口呼吸になると口が乾燥したり、歯肉炎が起こったり、筋肉が緩むので前歯が出てさらに口呼吸が進むという悪循環に陥ってしまいます。小さな頃から鼻で呼吸をするようにしつけるのがベストです。

口呼吸の予防方法

  1. 3歳までには指しゃぶりを止める
  2. 鼻の疾患に気を払う
  3. 口をちゃんと閉じる癖をつける

指しゃぶりの口呼吸への影響

指しゃぶりの口呼吸への影響

指しゃぶりは、噛み合わせや歯並びに影響します。しゃぶり方などによって、その影響の出方は異なりますが、親指で上の前歯が外側に押されて出っ歯になってしまう場合もあります。
先にもありましたが、出っ歯になると唇を閉じなくなるので常に口がポカーンと開いた状態になり、自然と口呼吸へ発展してしまいます。

指しゃぶりは、3歳くらいまでに止めれば影響は少ないと言われています。3歳以降も止められない場合には、歯科医院で専門の指導が必要となってくるでしょう。

指しゃぶりはどうやって治す?

お友達と遊ぶようになったり、幼稚園や保育園に通うようになったりして、自然と指しゃぶりの癖がなくなるケースも少なくないようです。

しかし、指しゃぶりをやめさせるには心理的な面も考慮する必要があり、無理にやめさせることは良くないとされています。3歳を過ぎて指しゃぶりの頻度が減らせない場合には、専門家に相談して指導を受けることも大切でしょう。

鼻の詰まりの予防は口呼吸の予防に!

赤ちゃんは自分で意思を伝えることができません。苦しそうにしていたら鼻炎アレルギーなどを疑い、病院を受診してください。鼻が詰まっていることで生じる口呼吸は、鼻の病気を治せばほぼ正常な呼吸へ戻ります。
鼻詰まりを長期化せず、口呼吸を習慣付けないことが大切でしょう。

鼻水のケアが大切です

鼻水が出ているならば、こまめに鼻水を取ってあげることが大切です。綿棒や鼻吸い器を使用すると、スムーズに取れるでしょう。
また、赤ちゃんのいる部屋の環境を整えることも大切です。室内が乾燥していると、鼻が詰まりやすくなってしまいます。

口ポカンは早めに治してあげましょう

口ポカンは早めに治してあげましょう

鼻で息ができるのに、口で息をする癖がついてしまっている子もいます。小さな子供は予測ができませんから、「口で息をしていると歯が出てきちゃうよ。」と言ったとしても、なかなか伝わらないものです。
口が開いている時に、「お口を閉じようね」と言葉動作で促したりすることも必要でしょう。

口を閉じないことは悪影響がいっぱい!

口を閉じないでポカンと開けていることには、さまざまな悪影響があります。見た目の印象も良くありませんが、それだけでなく、口呼吸になることで病気になりやすくなる、集中力が低下するなどの悪影響もあります。
怒って口を閉じさせるのではなく、その子に合わせた対処で、口を閉じる習慣を身に付けさせてあげたいですね。

赤ちゃんの口呼吸の治し方

口呼吸になってしまったら、まずは癖を治すことです。唇を咬んでしまう「咬唇癖」や爪を噛む「咬爪癖」によっても、歯並びが悪くなり口が開きやすくなるので要注意です。どうしても治らない場合は歯科医師に相談しましょう。

口の周りの筋肉を鍛えるのも1つの手です。口をしっかり閉じられるようになることで鼻呼吸ができるようになります。
また、歯が出ている場合は少し大きくなったら歯並びを矯正で治しましょう。矯正装置の中には筋肉の力を用いて矯正させるものも存在します。

おしゃぶりで口呼吸は治る?

おしゃぶりの使用については、昔から人によって意見が分かれています。先ほど指しゃぶりを避けた方がいい理由について述べましたが、おしゃぶりの使用によっても前歯が飛び出てきてしまうだろうという意見が多いです。開咬(かいこう)といって、前歯部が噛み合わない状態も生じやすくなります。

おしゃぶりをさせて口を塞いで鼻呼吸にしても、それはおしゃぶりをしている間だけであって、むしろ結果的には口呼吸を促す方向へ進んでしまう可能性があるでしょう。どうしても泣き止まない場合などに使用しても構いませんが、2歳、遅くても乳歯が生え揃う3歳までには止めた方が賢明です。

噛む習慣を身に付けさせてあげよう

噛む習慣を身に付けさせてあげよう

口の周りの筋肉を鍛えることは、口呼吸の改善に大変重要です。離乳食は、トロトロの状態のものからスタートし、少しずつ舌でつぶせる固さのもの、歯茎でつぶせる固さのもの…と、大人が食べている食事に近付けていきますが、離乳食後期・完了期(1歳前後)くらいから、しっかり噛むことを意識させてあげることも大切でしょう。

たくさん食べると「いっぱい食べたね」と褒めてあげると思いますが、食べた量だけでなく、よく噛んで食べているかという点も確認してあげてください。そして、しっかり噛んで食べていたら、いっぱい褒めてあげることが大切です。

口がくさいと思ったら…鼻で呼吸しているのかチェックして!

キュートな赤ちゃんでも口臭はあります。大人の口臭の原因は歯周病が多いですが、小児の口臭の原因の多くは口呼吸です。口呼吸で口の中が乾燥すると、口の中の細菌が唾液で洗い流されずに繁殖し、お口が臭くなってしまうのです。
口が臭いと思ったら、まず鼻でちゃんと呼吸をしているかチェックしてあげてください。

また、乾燥によって舌に「舌苔」という白い汚れが付きやすくなります。舌苔は大人の口臭の原因でもありますが、子供にも普通にできます。口腔乾燥以外にも、発熱時胃炎で起きることもあるので注意してください。
対策としては舌ブラシガーゼで舌を綺麗にしたり、うがいができる年齢になったら、イソジンでうがいをさせてあげるという対策もあります。

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