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    【口内炎と口臭の関係】共通する原因と5つの予防ポイント

    【口内炎と口臭の関係】共通する原因と5つの予防ポイント

    口内炎で口臭がキツくなる!?口内炎と口の臭いの関係、効果的に予防するポイントをご紹介します。

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  • 更新日:2016年09月29日

口内炎ができたら口臭に注意!?共通する原因とは

口内炎が痛そうな男性

口内炎ができることは珍しいことではないかもしれません。しかし、口内炎ができたということは、口臭も強くなっている可能性があるのです。
口内炎ができても、それほど気に留めない人も多いかもしれませんが、痛みが強くなる場合もありますし、口臭と深く関係しています。何らかの病気が原因で口内炎ができる場合もあります。「ただの口内炎」と侮らず、生活習慣を見直すなど注意が必要でしょう。

原因により異なる口内炎の種類と特徴

そもそも口内炎とは、口内の粘膜にできた炎症の総称であり種類があり、広範囲にできるものもあれば、あちらこちらに点在してできることもあります。また、種類によって色や形、痛みの強さなどにも違いがあります。

約1週間~10日ほどで治るものがほとんどですが、「痛みが強くて食べられない」・「しゃべりにくい」という場合もあります。中には、口内炎の影に何らかの病気が隠れている場合もあるため、長期的に続く口内炎は注意が必要でしょう。

アフタ性口内炎

口内炎で特に多いのがアフタ性口内炎です。表面が灰色や白色の膜に覆われた、円形、または楕円形の潰瘍であり、境界線がハッキリしています。
5~6mm程度の大きさの場合が一般的とされ、治ると跡が消えます。

疲れが溜まったり、栄養バランスが崩れたりした時にアフタ性口内炎ができる場合が多いですが、実際には明確な原因はわかっていません。
症状は、しみる程度の軽いものから、痛みによって食事に支障をきたすものまでさまざまです。痛みが強い場合やなかなか治らない場合には、医療機関で相談が必要な場合もあるでしょう。

【アフタ性口内炎の特徴】

特徴 ・形は円や楕円
・境界線がハッキリしている
・色が白っぽい
原因 ・免疫力の低下
・口の中の傷
・栄養バランスの乱れ
・ストレス
・疲労

ウイルス性口内炎

名前の通り、ウイルス感染が原因となる口内炎を「ウイルス性口内炎」と言います。ヘルペスウイルスが原因の口内炎を、「ヘルペス性口内炎」「口唇へルペス」と呼び、カンジタが原因の口内炎を「カンジタ性口内炎」と呼んだりします。

ウイルス性口内炎は、口内に水疱ができますが、その水泡がやぶれるとびらんを生じる場合があります。また、赤く腫れあがり、激しい痛みや発熱、リンパの腫れなどの症状が出る場合もあります。
子供に多くみあれる口内炎ですが、子供から大人にうつる場合もあります。

【ウイルス性口内炎の特徴】

特徴 ・赤くただれたり、びらんが生じたりする(細菌により異なる)
・食器の共有などによりうつる
原因 ・細菌感染

カタル性口内炎

赤く炎症を起こすことから、カタル性口内炎は「紅斑性口内炎」とも呼ばれます。口内炎と粘膜の境界線がはっきりせず、口内が全体的に腫れているため、見た目から症状を判断することが難しい場合もあります。生じる痛みはそれほど強くありませんが、刺激の強い食品でしみるなど、食事により症状が強くなる場合があります。

主な原因は物理的な刺激によるもので、口内の粘膜を噛んで傷つけてしまったときや、入れ歯や矯正器具が粘膜に触れて傷ついたときに現れます。また、虫歯や歯周病など口内が不衛生な状態のとき、熱いものを口に入れて火傷したとき、風邪や疲労などで体調が悪いときにも発生する場合があります。

【カタル性口内炎の特徴】

特徴 ・境界線がない
・炎症により赤くなったり、ただれて白っぽくなったりする
原因 ・虫歯
・入れ歯の不具合
・口の中の傷
・やけど

その他の口内炎

アレルギー性口内炎

薬を飲んだ後にお腹を傷める男性

金属や特定の食べ物、薬などによるアレルギーで、口内炎ができる場合があります。症状がひどい場合には、口の中だけでなく、吐き気や腹痛などが起こる場合もあります。

ニコチン性口内炎

タバコを長期間吸っていて、喫煙の量が多い人に起こる場合がある口内炎です。タバコの煙の熱により粘膜が刺激されて起こる場合と、タバコに含まれる有害物質が原因で起こる場合があるとされています。

口臭と口内炎の深い関係

口内炎ができると、必ず口が臭くなるわけではありません。しかし、口内炎の原因と口臭の原因には多くの共通点があり、口内炎ができやすい人に口臭があってもおかしくありません。

例えば、特に多いアフタ性口内炎は、ストレスや睡眠不足、不摂生などが原因とされていますし、カタル性口内炎は虫歯や歯周病など口腔内が不衛生であることが関係しています。これらは全て口臭の原因になり得るものであり、複数に該当する場合には特に注意が必要だと言えるでしょう。

口の中が不衛生になるとVSCが発生する

口の中が不衛生になると、口の中で細菌が繁殖します。誰でも口の中に細菌が存在していますが、唾液の働きや衛生管理(歯磨き)などによって、細菌の繁殖を防ぐことは可能です。
しかし、口の中の衛生管理を怠っていると、虫歯や歯周病になるだけでなく、それが原因で口内炎を招いたり、繁殖した細菌によってVSC(揮発性硫黄化合物)というガスが放出され、口臭が強くなったりするのです。

口の中の衛生管理が不十分になると、虫歯や歯周病のリスクが高まりますが、それに伴い口内炎(カタル性口内炎)のリスクも高まります。また、口臭が強くなる要因となるため、これらの全てを予防するために、日頃から口の中の衛生管理をしっかり行うことが求められるでしょう。

口内炎と口臭を予防する5つのポイント

口内炎ができると、しみたり痛みが生じたりするだけでなく、食事が楽しめなくなってしまう場合もあるでしょう。口内炎は予防することも可能ですから、普段から口内炎ができにくい生活を心がけることが大切でしょう。

また、それは口臭予防にもつながります。(予防しても繰り返し口内炎ができる場合など、何らかの病気が原因となる場合もあります。この場合は、医師に相談して口内炎の原因を明確にすることが大切です。)

バランスのとれた食生活を心掛ける

バランスのとれた食事ととれていない食事

正しい食生活は口内炎に限らず、健康においてとても大切なことです。「口内炎はビタミン不足が原因でできる」などと言われていますが、ビタミン類は口内炎予防に役立つ栄養素です。不足させないように注意することが大切でしょう。

もちろん、栄養バランスが大切であり、単にビタミンだけを摂取しても効果的ではありません。特定の栄養素ばかりを摂取するのではなく、バランスのとれた食事を心がけることも大切です。
口内炎予防において、特に不足させないよう注意すべきビタミンは次の通りです。

ビタミンB2

魚と牛乳

魚や乳製品に多く含まれ、皮膚や髪、爪などの再生に関わり、脂質代謝には欠かせない栄養素です。ビタミンB2が不足すると、粘膜や皮膚が炎症を起こしやすくなります。

ビタミンB6

卵と魚とサラダ

魚や野菜、卵に多く含まれ、タンパク質の代謝をサポートし、肌のバリア機能を高める働きや、脳の神経伝達物質を合成する働きがあります。ビタミンB6が不足すると、粘膜や皮膚が炎症を起こしやすくなります。

ビタミンC

じゃがいもと果物、にんじん、トマト

果物や野菜、イモ類に多く含まれ、美容には欠かせない栄養素です。コラーゲンの合成や抗酸化作用、抗ストレス作用、免疫力向上に関わっています。ビタミンCが不足すると、疲れを感じやすく、肌荒れや関節の痛みが現れることがあります。

嗜好品の過剰摂取は避ける

アルコール喫煙糖分の多い菓子類の過剰摂取はビタミンの破壊につながります。また、刺激の強い香辛料や、味付けの濃いもの、熱い食べ物は、傷口を刺激して痛みが強くなることがあります。止めることが望ましいですが、難しい場合にはなるべく摂取量を減らすようにしましょう。

疲れ・ストレスを溜めない

働き過ぎな男性とリフレッシュしている男性

風邪を引いているときや疲れているときは、免疫力が低下して口内炎ができやすくなります。疲れていると感じたら、ゆっくり体を休めるようにしましょう
また、不規則な生活や寝不足が続くと、ストレスや疲労の原因となり、免疫力の低下を招きかねません。疲れやストレスを溜めないように心がけましょう。ストレスは唾液の分泌量を抑制して、口の中の乾燥を招きます。口臭に限らず、さまざまな悪影響が懸念されるため、ストレスケアは普段から心がけることが大切です。

自分に合ったストレス解消方法を見つけておくことも大切です。自分の好きなことをしたり、リフレッシュできる時間を持つようにしたり、手軽にできる解消方法がおすすめです。

口の中を衛生的に保つ

口内細菌が増殖すると口内炎もできやすく、口臭も強くなります。ただ何となく歯磨きをしている人も少なくないようです。1本1本丁寧に磨いている人は、少ないのが実状です。

自分の歯の磨き方を見直すことも大切ですし、歯と歯の隙間を磨くデンタルフロスや歯間ブラシを活用し、磨き残しがないようにすることが必要です。歯磨きに時間がかけられないという人は、就寝前だけでも良いので、時間をかけてしっかり歯磨きを行うようにすると良いでしょう。

口の中の乾燥を防ぐ

口内炎は口の中が乾燥し、粘膜の免疫力が低下しているとできやすくなります。口の中の乾燥は口内炎だけでなく、細菌の繁殖を招いて口臭が強くなる原因にもなります。
口の中の乾燥を招く要因はさまざまありますが、咀嚼回数を増やす水分補給をする、唾液腺マッサージを行うといった方法で、口の中の乾燥を防ぐことも可能です。

普段からよく噛んで食べることを意識したり、キシリトールガムを噛んだり、唾液の分泌を促進する方法を取り入れると良いでしょう。

口内炎は舌苔とも関係している?

舌から玉ねぎが腐った臭いを発する女性

舌苔とは、舌に付着する白い汚れですが、口臭の主な原因の一つとなっています。舌苔から放出されるガスは、VSC(揮発性硫黄化合物)と呼ばれる腐った卵や腐った玉ねぎのような悪臭であり、息が不快なニオイになってしまいます。

口内炎と舌苔は直接的に関係しているわけではありませんが、共通点も多くあります。舌苔の原因は、口の中の乾燥や細菌の繁殖、口の中の不衛生、免疫力の低下などが挙げられ、口内炎の原因と共通する部分があるのです。

「口内炎ができたから舌苔が付着しやすい」とは言い切れませんが、口の中が不衛生になっていたり、細菌が繁殖しやすい口内環境になっていたりするならば、口内炎ができても、舌苔が付着してもおかしくない状態と言えるでしょう。歯周病や虫歯など、他の病気リスクを高めることにもつながります。
この場合、口の中の環境を整えるためのケア・生活習慣を見直すことが大切です。口内炎や舌苔、口臭などの予防となるだけでなく、さまざまなメリットがあるのです。

舌苔だと思ったら口内炎だった!?

舌苔は、名前からもわかる通り、舌に付着する白い苔(コケ)のような汚れです。口内炎は種類によって色や形状が異なりますが、カンジタ性口内炎(口腔カンジタ症・鵞口瘡)の場合、口の中に白いカビのようなものが付着するようになります。
舌が白くなっていると、舌苔だと思う人が多いかもしれませんが、ウイルス性口内炎の場合もあるのです。

カンジタ性口内炎などウイルス性口内炎は、自然に治る場合もあれば、適切な治療を行わなければ症状が続く場合もあります。舌が白くなるのは舌苔とは限りませんので、カンジタ性口内炎かもしれないと思ったら、早めに医療機関を受診し適切な治療を行うことをおすすめします。

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