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    くしゃみが臭い原因!酸っぱい/シナモン臭が発生する理由

    くしゃみが臭い原因!酸っぱい/シナモン臭が発生する理由

    くしゃみをすると唾が臭いのはなぜ?くしゃみをすると出てくる臭い謎の物体は?くしゃみの臭いの原因について解説します。

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  • 更新日:2016年01月20日

くしゃみが臭いのは蓄膿症?不快なシナモン臭の原因

くしゃみによる唾は、なんと2メートルほど先まで飛ぶと言われています。
「くしゃみが出そう・・・でもティッシュがない!」というとき、普通は唾が飛ばないように手で鼻と口を覆うのがマナーですが、くしゃみをした後に手についた唾はとても不快ですね。さらに、くしゃみの臭いを嗅ぐとシナモン(ニッキ)や菜の花のような決して心地よいとは言えない不快なニオイがすることもあります。

口にあるときは感じないのに、唾液の臭いはなぜくしゃみをすると臭く感じるのでしょうか。
今回はくしゃみが臭い原因くしゃみの臭いをチェックする方法くしゃみをするときに出てくる塊の正体について詳しく解説します。

くしゃみが臭い原因は?

くしゃみの悪臭ってどんなニオイ?

私たちの口の中の舌や歯茎には、たくさんの細菌が住み着いています。食事や睡眠によって、菌の数は1日のうちに何回も変動するため、くしゃみのニオイも日によって変化しますが、くしゃみをした後の唾液が臭く感じるのはこの細菌たちがニオイを発しているからです。

細菌だらけの唾液ですが、口の中は水分が多いことから口腔内にあるときはニオイを感じません。くしゃみをして唾が口外へと出ると、水分が蒸発してニオイが際立ちます。

くしゃみの悪臭ってどんなニオイ?

  • 菜の花など強い花のにおい
  • シナモン(ニッキ)のにおい
  • 酸っぱいにおい

くしゃみが臭いのは病気の可能性も?

くしゃみが臭いのは病気の可能性も?

病的なくしゃみの臭さとして挙げられるのは、風邪を引いたときに副鼻腔に細菌が感染することで炎症を起こす慢性副鼻腔炎(蓄膿症)です。後鼻漏(こうびろう)といって喉の方に鼻水や細菌が流れるために、くしゃみをすると臭いニオイが漂ってしまいます。

くしゃみが臭い原因が副鼻腔炎にある場合、歯磨きではその臭いが改善されることはありませんので、くしゃみが臭い以外にも「頭痛がする」「鼻水が黄色い」などの症状が表れている場合は耳鼻科を受診し、適切な治療を受ける必要があります。

くしゃみのニオイを確認する方法

口から唾液を出さないとニオイはわかりません。自分でくしゃみのニオイを確認したいときには、手やティッシュにくしゃみをして、数秒置いてからそのニオイを嗅いでみましょう。
もし、くしゃみが出なかったら手の甲を舐めて、しばらくしてからツバのにおいを嗅いでみる、という方法でもチェックすることができます。

唾液の臭いは常に同じではありません

唾液の臭いは時間や体調などで変動する場合がありますので、数回チェックしてみることをおすすめします。また、多少のニオイがするのは正常ですから、あまり神経質にならないように注意しましょう。

くしゃみをした時に塊が出た!この臭いものは何?

くしゃみをした時に白いような黄色いような不思議な物体が出てきたことはありませんか?
ニオイを嗅いでみるとものすごく臭いあの塊は、「膿栓(臭い玉)」といって、喉の奥の左右にある扁桃から出てくるものです。

膿栓ができるメカニズム

扁桃は免疫を司る大事な器官で、サンゴ礁のようなデコボコした形をしています。
扁桃の表面にある腺窩(せんか)、あるいは陰窩(いんか)というくぼみに、食べ物の汚れや白血球の残骸、細菌の死がいが溜まっていくことで、黄色や乳白色の見た目をした膿栓が形成されていきます。

鼻呼吸をし、うがいをしましょう

空気の乾燥する冬場はほこりや塵などが舞い上がりやすく、特に膿栓ができやすい時期と言われています。
また、膿栓のできやすさには個人差があり、しょっちゅう膿栓ができるという方もいれば、膿栓ができにくい方もいます。その強烈なニオイによって膿栓ができる方は驚いてしまうかもしれませんが、そもそも膿栓が形成されるのは正常な免疫機能によるものです。病気ではありませんので安心してくださいね。

膿栓の臭いが気になるときの対処法

膿栓が臭くて気になる人は、口呼吸ではなく鼻呼吸を心がけ、こまめにうがいをして腺窩をキレイにしましょう。うがい時にはイソジンなどの殺菌作用のあるうがい薬を併用すると効果的です。
また、綿棒や耳かきなどで膿栓を取ろうとする方も少なくありませんが、扁桃腺は柔らかくデリケートな器官です。無理やり除去しようとすると口の中を傷つけてしまう恐れがありますので、どうしても膿栓を除去したい場合には耳鼻科の先生に相談しましょう。ただし、医院によっては「膿栓は除去せずそのままにしておいてもよい」という診断を受ける可能性もあります。

くしゃみが臭いということは口臭が強いということ?

くしゃみが臭いということは、口臭がキツいということでもあります。
身体が概ね健康であるのに生じる口臭には、主に以下の要因が考えられますので、それぞれ当てはまるものはないかチェックしてみましょう。

歯周病である

歯周病である

歯周病は感染病なので病気に分類されますが、軽度の歯周病にかかっている方は少なくありません。歯周病が重度に近づくと深い歯周ポケットができる状態となり、口臭が発生します。
日頃から歯茎をマッサージするように歯磨きする、歯科医院に定期的に検診に行くことで歯周病を予防することが大切です。

ストレスがかかり緊張している

ストレスがかかり緊張している

口腔内を潤す唾液の分泌は、精神状態によっても大きく左右されます。リラックスした状態では副交感神経が優位となり、唾液の量が増え、さらさらとした漿液性唾液が分泌されます。
反対に、強いストレスを受けたり緊張したりすると、自律神経である交感神経の働きが活発になり、唾液分泌が少なくなると同時にネバつきのある粘液性唾液が分泌され、口の中が乾いてしまいがちです。
結果、唾液量が減ることで唾液の状態もネバネバとしたものになるので臭いが強くなります。

口腔内が乾燥している

唾液が少ないと口臭をつくる細菌の数が増え、また揮発性硫黄化合物という口臭の元となる物質が唾液で洗い流されなくなるため口臭がキツくなります。
睡眠中は唾液の分泌量が少なくなるので、朝起きた時に「口が臭い」と感じるのはこのためです。

歯磨きをしていない

歯磨きをしていない

食べ物による残りカスが残っていると、臭い物質をつくる細菌の恰好のエサを与えてしまうことになります。細菌は口腔粘膜のアカなどいろいろなものを食べて増加するので、口は常にキレイな方が臭くなりません。
といっても、あまりに強い力で磨き過ぎると歯や歯茎がすり減り傷ついてしまいます。優しく力を入れて丁寧に歯磨きしましょう。歯周病でもないのに歯茎から出血するという方は、やわらかめの歯ブラシを使用してみるのもよいでしょう。
また、歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは除去し切れませんので、デンタルフロスや歯間ブラシを使って取り除いてください。

舌に汚れが溜まっている

舌に舌苔という白い苔のような汚れが溜まると、口が臭くなります。舌に付着する舌苔は、ある程度の量は生理的なものなので、食事時などに食べ物によって飲み込んでしまうのが普通です。
口臭が気になるくらいの過度な量の舌苔が付着している場合、舌ブラシで優しく清掃すると効果的です。ただし、歯磨きと同様に除去し過ぎて口腔内を傷つけてしまわないよう、力の加減にはくれぐれも注意が必要です。また、歯磨きのついでにと、歯ブラシで舌を磨く方も多いのですが、これも舌を傷つけてしまう原因となりますので避けてください。

くしゃみが臭いのを治すには?

くしゃみの臭いをゼロにすることは人間の生理上なかなか難しいことですが、少しでもくしゃみのニオイを改善する方法をご紹介します。

1.歯磨きを積極的に行う

口の中がプラークや食べかすなどで汚れていればいるほど、細菌のエサが増えてしまいます。細菌はゴミとして酸を出し、歯を溶かして虫歯を生じさせます。また、細菌が多いと歯周病も進んでしまいます。
虫歯も歯周病も口臭の原因にもなりますから、食後はなるべく早く歯磨きをして予防し、定期的に歯科医院で検診を受けることをおすすめします。

2.口を潤す

唾液腺マッサージ

唾液には口腔内の衛生を保つ重要な役割があります。そのため、唾液が減少することで起こるドライマウスは、口臭を悪化させる大きな要因となります。日頃から唾液の分泌量を正常な状態に保つよう意識することが大切です。
効果のある対処法としては、唾液腺マッサージをする、ガムを噛む、口呼吸の方は鼻呼吸を心がけるなどの対策法が挙げられます。

また、深呼吸などでリラックスすることによっても、交感神経と反対の安静に作用する副交感神経が働き、サラッとした状態の唾液が多く出るようになります。

唾液腺マッサージの行い方

  • 上奥歯のあたりにある耳下腺(じかせん)を10回ほど刺激します。
  • 顎骨の内側にある顎下腺(がっかせん)を10回ほど刺激します。
  • 舌の付け根、あご先の内側にある舌下腺(ぜっかせん)を10回ほど刺激します。

ストレスや緊張を感じているとき、食前などに唾液腺マッサージで唾液の分泌を促しましょう。

3.膿栓を溜めない

口の臭いのもととなる膿栓は、特に汚れの溜まる食後にうがいをすることで防ぐことができます。イソジンのような殺菌性のあるうがい薬を使えば効果はよりアップします。

なお、副鼻腔炎による臭いに対する治療に特別なものはありませんが、症状が酷いときには病院で排膿したり抗菌薬を飲んだりする場合もあります。
風邪を引いた後に黄色い鼻水が長引く場合、副鼻腔炎である可能性があるので、早めに病院で診てもらいましょう。

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