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    【重曹うがいのやり方】口臭/虫歯/歯周病/口内炎への効果は?

    コップを持つ女性

    重曹うがいのやり方や効果、重曹水の作り方、うがいを行うタイミング・頻度、注意点などを紹介しています。

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  • 更新日:2015年09月16日

重曹うがいのやり方と効果/重曹水の作り方

皿に入った重曹

重曹は、料理や掃除、洗濯など幅広く活用され、その万能さが近年話題となっていますが、オーラルケアにも活用されています。
重曹は、100円ショップでも販売されていて手軽に購入できます。しかし、口の中に入れることになりますから、やはり安全性や効果に不安を抱く人も少なくないでしょう。

そもそも重曹とは?

重曹とは、炭酸水素ナトリウムのことです。炭酸水素ナトリウムが、重炭酸ナトリウムという別名があることから、「重曹」と呼ばれているようです。
掃除などに使用されているイメージが強いため、口の中に入れて安全なのか!?と心配する人も多いかもしれませんが、重曹はベーキングパウダーの主成分でもあり、多くの食品に活用されています。

重曹の種類

重曹には種類があり、工業用・食用・薬用に大別できます。種類によって純度や粒子の細かさに違いがあります。「食用」として販売されているのですから、口に入れることには全く問題ないでしょう。

重曹うがいのやり方

重曹でうがいをする男の子

重曹うがいは、水に重曹を溶かした「重曹水」で行ううがいのことです。重曹の濃度が高い方が、効果が高まるというわけではありません。
濃度の高い重曹水は、歯肉に刺激を与えるなどの悪影響がありますから、適度な濃度の重曹水を使用することが大切でしょう。

重曹水の作り方

  • 水 500ml
  • 重曹 小さじ1(3g)

小さじ一杯の重曹と500mlの水を混ぜる

水に重曹を加えよくかき混ぜて溶かします。ただ水に溶かすだけなので、作り方はとても簡単です。
500mlのペットボトルを使用するのもよいでしょう。

重曹うがいの方法

先に紹介した重曹水を使って、うがいをします。口の中に重曹水を含んで、30秒程度ブクブクします。

重曹うがいで得たい効果によって、うがいを行うタイミングは異なると言えますが、口臭予防として行う場合には、食後歯磨き後(就寝前)に行うのがおすすめです。
また、重曹うがいによって歯肉などにトラブルが生じる場合などは、重曹うがいを中止してください。

重曹うがいの効果とは?

重曹うがいは次に紹介するような、さまざまな効果があるとされています。

1.口臭を軽減する

臭い息からさわやかな息に変化する女性

重曹には、酸性に傾いた口腔内を中和する働きがあるとされています。
口の中が酸性に傾くと、口の中にいる細菌の活動が活発化してしまいますが、重曹が口腔内を中和することで細菌の活動が抑制され、口臭を改善できるとされています。

2.粘膜の汚れを除去する

重曹には粘膜の汚れを除去して、口の中をさっぱりさせる効果があります。重曹うがいを行うことで爽快感が得られますが、これは粘膜の汚れが取り除かれることが理由です。
口臭はうがいによって軽減することが可能ですが、水で行うよりも重曹水で行った方が、効果的に口臭を軽減できると言えるでしょう。

3.口内炎を改善する

重曹には口の中の炎症を抑制する作用があります。口内炎の原因は細菌ですが、重曹によって細菌が抑制されることで、口内炎の炎症を改善できるのです。
口内炎の原因はさまざまですが、疲労が蓄積された時に口内炎ができやすいという人も多いでしょう。これは、疲労の蓄積によって、抵抗力が低下すると細菌が繁殖しやすくなるためです。

重曹うがいの4つの注意点

1.食用または薬用の重曹を使用する

薬用重曹と普通の重曹

重曹には薬用・食用の他に工業用がありますが、これらの違いは精製度です。薬用・食用・工業用の順に精製度が高いのですが、工業用は人の口に入れることを想定されていませんから、不純物が含まれている可能性があります。
口臭改善も大切ですが、安全性はさらに大切なことと言えます。口に入れても安全な、食用・薬用の重曹を使用するようにしましょう

2.塩分の摂り過ぎに注意する

重曹は炭酸水素ナトリウムであることからわかるように、塩分を含みます。実際に重曹そのものを口にしたことのある人はわかるかと思いますが、重曹水はしょっぱい味がします。
重曹水を飲むわけではなくうがいに使用するのですから、それほど心配する必要はありませんが、塩分摂取量の制限が必要な人や塩分を控えている人は注意が必要でしょう。

3.濃度・頻度に注意する

先に紹介した通り、重曹の濃度が高すぎると粘膜などに刺激を与えてしまいます。濃いほど効果が得られるわけではないため、適切な濃度の重曹水を使用することが大切でしょう。
また、頻度においても同様のことが言えます。頻度が高いほど効果が高まるわけではありませんし、頻度が高くなりすぎると粘膜に負担をかけてしまう可能性があります。適度な濃度・頻度で行うことが大切でしょう。

4.重曹うがいの効果に頼りすぎない

重曹うがいは、虫歯予防や歯周病の改善にも役立つなどと言われることもありますが、明確なレビデンスがあるわけではありません。酸性に傾いた口腔内を中和させたり、細菌を抑制したりする重曹の効果は、確かに虫歯予防や歯周病の改善に役立ちそうな感じがします。しかし、虫歯や歯周病の原因となるプラークは物理的に除去する必要があり、うがいだけでは除去することはできないのです。

重曹うがいによって、虫歯の予防や歯周病の改善に何らかの効果が得られるかもしれませんが、その効果に頼り過ぎず、しっかりと歯磨きを行うことが大切でしょう。

重曹は歯磨きにも使える?

重曹は歯磨きにも使えると言われていますが、重曹は研磨効果が高いため、歯を傷めてしまう可能性があり、注意が必要です。
重曹は掃除に活用されていることからもわかる通り、研磨作用があり、歯磨きに使用することで歯の表面を傷つけてしまう可能性があるのです。

歯の表面が傷つくと、知覚過敏の症状を引き起こす可能性があります。歯を白くする効果は得られるかもしれませんが、歯に大きなダメージを与える危険性があるため、歯磨きに使用する際は注意しましょう。

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