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    【ドライマウスの症状/診断基準】当てはまったら要注意!

    【ドライマウスの症状/診断基準】当てはまったら要注意!

    その症状ドライマウスかも…当てはまったら要注意!主な7つの症状をご紹介。虫歯や歯周病、口臭の原因にもなるため、早めの対策が必要です。

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  • 更新日:2016年01月04日

これってドライマウス!?7つの症状と診断方法

ドライマウス(口腔乾燥症)は、単に口の中が乾燥するだけではなく、その症状はさまざまです。また、ドライマウスと思っていた症状が、実はほかの病気からきている可能性も否定できません。
自分で「これってドライマウスかも!?」と思ったら、早めに然るべき医療機関を受診し、適切に対応することが大切です。

こんな症状があったら要注意!もしかするとドライマウスかも!?

ドライマウスには、実にさまざまな症状があります。口が渇いた感覚がないという人も、以下のような症状が見られる場合は、ドライマウスの可能性があると言えるでしょう。

1.口臭がひどい

口臭がひどい

ドライマウスは唾液を減少させ、口の中が乾燥した状態になります。唾液が減少すると自浄作用や殺菌作用が低下し、口の中に細菌が繁殖しやすくなり口臭を強くします。関連して舌苔も付着しやすくなるため、イヤな口臭が発生するようになってしまいます。

また、唾液の減少は虫歯や歯周病のリスクを高めます。これらの病気も、口臭を発生させることが明らかとなっており、注意が必要です。

2.口が渇いて会話がしにくい

ドライマウスによって口の中が乾き、スムーズに口や舌が動かしにくくなり、しゃべりづらくなってしまうことがあります。唾液が少ないために滑舌が悪くなり、発音も伴わなくなって、相手も聞きとりにくくなってしまいます。

3.口内炎や口角炎に罹りやすい

口の中が乾燥することで細菌が繁殖しやすくなると、口内炎も発生しやすくなります。
また、口角炎とは口角(唇の端)にできる炎症のことですが、亀裂や炎症などが生じたり、触れると痛みを生じたりします。

4.舌が痛い

舌が痛い

口の中の乾燥によって、舌がヒリヒリと痛んだり、チクチクと刺すような痛みを感じたりする場合もあります。ひどくなると舌表面がひび割れてしまうこともあります。

5.味覚が鈍い

味覚は、食べものの成分が唾液に溶け込み、舌の「味蕾」という器官で捉えられることで感じます。しかし、唾液が減少することで味覚を十分に感じることができず、味覚障害を自覚するケースもあるといわれています。

6.口の中がネバネバする

水をよく飲みたくなる

典型的なドライマウスの症状と考えられます。唾液が減少し、口の中が乾いた状態なので口の中のネバつきは顕著です。またこれに関連して、水をよく飲みたくなるのもドライマウスの症状だと考えられています。

7.食べものを飲み込みにくい

唾液の減少によって口の中が渇いてしまい、食べものが食べづらい、飲み込みにくいという現象もドライマウス特有の症状です。特にビスケットや煎餅など渇いた食べものは、唾液によって水分を与え塊にすることで飲み込みやすくなりますが、唾液が少ないと口の中にくっついてしまうなど非常に食べにくいことになってしまいます。

ドライマウスの診断基準

ドライマウスの症状に、口臭や口の中のネバつきなどがありますが、これらの症状はドライマウス特有の症状ではありません。どのような基準で、ドライマウスと診断されるのでしょうか。

診断の方法

診療所

ドライマウスの診断は、医療機関において主に以下の検査・問診が行われ、総合的に判断されています。

  • 問診(自覚症状の確認)
  • 口の中の症状
  • 唾液分泌量の検査(ガムテスト)

ガムテストとは、ガムを10分間噛み、出てきた唾液の量を測定するものです。
自覚症状があり実際に口の中にも症状が認められ、ガムテストにおいて唾液が10ml以下であった場合にドライマウスであると診断されます

なお、その後「唾液腺機能シンチグラフィー」という検査を行い、唾液腺の機能を調べます。唾液が作られなくなって口の中が渇いているのか、あるいは水分が不足して口の中が乾燥しているのかを確認します。
唾液分泌には、生活習慣や病気、服用している薬なども影響するため、さまざまなことを考慮して診断が行われます。

ドライマウスは何科を受診すればいいの?

診療所

自分がドライマウスかもしれないと思った時に、何科を受診すれば良いのでしょうか。
口の中の乾燥が気になる場合には、歯科もしくは口腔外科を受診すると良いでしょう。最近ではドライマウスの専門外来を設置している病院もあります

ドライマウスは不快な症状だけでなく、さまざまな病気のリスクを高めます。早めの受診が必要でしょう。何らかの病気がドライマウスを招いている場合もあるのです。

ドライマウスとシェーグレン症候群との関係

シェーグレン症候群(自己免疫疾患)は、涙腺や唾液腺などに異常を生じるため、ドライアイ・ドライマウスなど、さまざまな箇所(粘膜)の乾燥を招きます。
ドライマウスの原因が、シェーグレン症候群ということもあり得るのです。

もちろん、ドライマウスの原因はシェーグレン症候群だけではありませんが、次の症状の中に当てはまるものが多いならば注意が必要でしょう。

シェーグレン症候群の症状

シェーグレン症候群とは

シェーグレン症候群の症状はさまざまですが、主な症状には次のようなものがあります。

  • ドライアイ
  • ドライマウス
  • 関節痛

など

シェーグレン症候群は、涙や唾液の分泌量が減少するために、目や口が乾燥しますが、気管が乾燥することによって咳が出たりします。
また、シェーグレン症候群は関節リウマチの合併症であり、関節リウマチを患っている人の約2割がシェーグレン症候群と診断されているようです。

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