初心者から上級者まで!デンタルフロスのおすすめ商品
デンタルフロスは、糸を使って歯と歯の間やブリッジの隙間を掃除する清掃器具です。日本では使っていない方も多いデンタルフロスですが、虫歯予防や歯周病予防に関する意識が高いスウェーデンでは、約7割の方がデンタルフロスを使用しています。
歯ブラシだけで口腔内のプラーク(歯垢)をキレイに落とすことは難しく、歯ブラシと同時にデンタルフロスを使うことで、より確実なプラークコントロールを達成することができます。
今回はデンタルフロスの選び方と、数ある種類の中からデンタルフロスのおすすめ商品についてご紹介します。
デンタルフロスには種類があります
デンタルフロスは、使う方に合わせて様々な種類のものが販売されています。
まず、種類によって大きく異なるのがその持ち手部分です。デンタルフロスの一般的なイメージといえば、「糸ようじ」と言って、プラスチックのホルダータイプを指すことが多いでしょう。
プラスチックホルダーの形には種類があり、F字型は前歯用、Y字型は奥歯用となっています。
一方で、歯科医師や歯科衛生士の間では、プラスチックケースの中でリールに巻かれた糸を切って使う糸巻きタイプの方が一般的です。
さらに珍しいタイプとしては、Y字型のプラスチックのホルダーのお尻部分にリールが収められているものも存在します。
糸部分の形状の違いとしては、「ワックスが付いているものとワックスが付いていないもの」、「太いものと細いもの」、「弾力があるものと弾力が無いもの」などが挙げられます。
初心者におすすめのデンタルフロス
デンタルフロスをまだ使ったことがない方や、歯間ブラシしか使ったことのない方のために、初心者におすすめのデンタルフロスをご紹介していきましょう。
主なおすすめ商品
デンタルフロス初心者の方におすすめしたいのは、持ちやすく扱いが簡単なプラスチックのホルダータイプです。
ライオン DENT.EX ウルトラフロス
ライオンのDENT.EX ウルトラフロスは、糸の長さを自分で設定して切らなければいけないリールタイプと異なり、箱から出してそのまま使えます。ホルダーの形はY字型ですが、前歯にも奥歯にも使うことができます。コンパクトで口の小さい女性や子供でも使用することができるので、家族みんなで使えます。
主に歯科医院で販売されているデンタルフロスですが、インターネット通販でも購入することが可能です。
また、こちらの商品の糸の耐久性は、通常のデンタルフロスよりも5倍ほど高いため、何回か繰り返し使うことができ経済的です。使い終わった後は、水でキレイに洗って風通しの良い場所に保管しておきましょう。
クリニカ ダブルフロス
クリニカのダブルフロスは、ヘッドとお尻の両方にデンタルフロスが付いているタイプです。片方は上顎用、もう片方は下顎用、といった使い方ができます。ミクロ繊維の間にプラークが入り込み、確実なプラーク除去が期待できます。F字型なので、前歯の掃除におすすめです。1本ごとに個別包装されていますので、持ち歩いて使うことも可能です。一袋に10本入り、20本入りのものがあります。
中級者におすすめのデンタルフロス
デンタルフロスを使い始めて1ヶ月くらい経つ方、デンタルフロスの使用に慣れてきた方には、こちらの商品がおすすめです。
主なおすすめ商品
中級者の方は、ホルダータイプからリールタイプへの移行にチャレンジしてみましょう。最初はワックスが付いているものを選び、徐々に慣れてきたらワックスが付いていないものも使用してみましょう。
リーチ®デンタルフロス/ワックス
リーチのデンタルフロス/ワックスは、薬局でも買えるオーソドックスなリールタイプのデンタルフロスで、歯科医師がおすすめする率が一番高い商品です。ワックスタイプとノーワックスタイプがありますが、ワックスタイプは歯の表面に対する滑りが良く、引っかかりやすい場所でもスルッと入っていきます。まずは使いやすいワックスタイプから使用してみることをおすすめします。
ルシェロ フロス/アンワックス
ルシェロのフロス/アンワックスは、ワックスタイプの滑りが良いので使いやすいですが、プラークが落ちにくいのが難点です。その点、アンワックスタイプは歯面の汚れをしっかりと落とすことで、プラークコントロールを高めることができます。ワックスタイプに使い慣れた方には、アンワックスタイプをおすすめします。
こちらのデンタルフロスは、機能的デザインにこだわったルシェロシリーズより、デンタルフロスのアンワックスタイプです。1400本ものマイクロファイバーが1本のフロスとなっており、細かなプラークまで除去できます。吸水力が高いので、唾液と一緒にプラークを糸に吸い込ませます。1個あたり30mです。
上級者向けのデンタルフロス
「デンタルフロスを使って半年以上経つ」「そろそろ他のデンタルフロスも試してみたい」という上級者の方には、次のようなちょっと変わったデンタルフロスをおすすめします。
主なおすすめ商品
デンタルフロスには、糸の形状が変化するタイプもあります。水で膨らむものや、力の入れ加減を調節して、自分好みの太さに変えることができるものもあります。
リーチ®クリーンペースト/やわらかフロス
リーチのクリーンペースト/やわらかフロスは、歯磨き粉のクリーニング成分が含まれており、また凸凹した糸の線維がプラークをからめて落とします。この商品の特徴は、強く引っ張ると糸が細くなる点です。自分の歯と歯の間の隙間に合わせて適切な力で引っ張ることで、よりプラーク除去率を高めます。スパイスミントのフレーバー付きです。長さは32mの1種類です。
ガム・デンタルフロス/アンワックス ふくらむタイプ
ガムのデンタルフロス/アンワックス ふくらむタイプは、ワックスの付いていないリールタイプで、かつ口の中で糸が膨らむ40mのデンタルフロスです。フワフワとしたソフトな使い心地で、歯肉を傷つけることがありません。歯肉がやや下がり、歯と歯と歯肉の間に三角形のスペースができている方に特に適しています。
口臭予防に役立つデンタルフロスは?
デンタルフロスで食べかすやプラークを除去し、虫歯・歯周病予防をすることは口臭の予防にとても効果的です。全ての口臭に効くデンタルフロスは存在しませんが、ケースによって使い分けることで口臭予防効果がアップするものがあります。
ブリッジの汚れによる口臭予防にはスーパーフロス
ブリッジというダミーの歯が付着した被せ物を装着している方は、隙間が多いので食べかすやプラークといった汚れが溜まりやすくなります。放置しているとニオイを発して口臭の原因となるほか、歯周病が進行し、歯周病による口臭が発生する恐れもあります。
デンタルフロスの中でも上級者向けの膨らむタイプは、このブリッジの清掃にバッチリ適しています。歯磨きの後にぜひ使用してみてください。
デンタルフロスと歯間ブラシの使い分け
デンタルフロスと歯間ブラシは全く違うものです。歯間ブラシには針金が入っていますが、デンタルフロスには針金は入っていません。
この2つは歯肉の状態によって使い分けが必要です。歯肉が下がっておらず、歯根が見えていない方にはデンタルフロスが適しています。一方で、歯肉が下がって歯根が露出し、歯と歯の間の隙間が大きくなっている方には歯間ブラシが適しています。
基本的に歯肉は歯周病によって下がっていくので、まだ歯周病の症状が少ない若い方にはデンタルフロス、歯周病が進行してきた中年以降には歯間ブラシが適していると言えます。
自分の歯肉の状態に合っていないものを使っていると、歯肉を傷つけて逆に歯肉を下げてしまうことがあります。使用する際には種類・サイズ選びに注意しましょう。
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