緑茶で口臭が改善!?緑茶は口の臭いの原因!?どっち??
緑茶などお茶の成分を含む商品には、抗菌作用などをうたったものが多くあります。また、胃がんをはじめとする癌を抑制する効果についての報告もあります。言わずと知れた健康効果の高い緑茶ですが、ネットで調べると口臭の原因という声もあれば、口臭を改善するという声もあります。一体どちらが本当なのでしょう。
緑茶が口臭の原因に!?
緑茶は口臭改善に良いと言われる一方で、口臭の原因になるという声もあります。それは、緑茶などのお茶に多く含まれているカフェインには、唾液分泌を抑制する作用があるためです。
もちろん、多少飲んだくらいでは唾液の分泌量に影響しないと言えますが、過剰に摂取すると唾液分泌が減ってしまう恐れがあります。
緑茶の利尿作用で唾液不足に
緑茶には利尿作用があるため、過剰摂取すると体内の水分量が減ってしまい、唾液を十分に分泌できなくなってしまう恐れがあります。
唾液には抗菌作用や洗浄作用(口の中を清潔に維持する働き)がありますが、唾液の分泌量が低下すると、口の中で細菌は繁殖しやすくなるため、口臭の原因になり得ます。唾液の分泌が低下することは、口の臭いだけでなく、虫歯や歯周病などの疾患リスクを高めてしまうため注意が必要でしょう。
緑茶には口臭を予防する効果や改善する効果が期待できますが、口臭が気になるからと言って、緑茶を過剰に摂取してしまうと逆効果となってしまうため、適度に摂取することが大切です。
緑茶の口臭改善効果
緑茶に含まれるカテキンには、口臭を引き起こす細菌を殺す効果があります。口臭の原因となる細菌だけでなく、虫歯や歯周病の原因となる菌にも同様な作用があるため、口臭はもちろん口の中の健康維持に効果があると言えるでしょう。
近年は、「虫歯の原因になりにくい食品」として特定保健用食品の認定を受けている商品も販売されていますが、これはカテキンによる効果が認められているためです。
また、カテキンの殺菌効果の高さから、掃除などにもカテキンが利用されています。お茶を何気なく摂取している人も多いのですが、カテキンによるさまざまな効果が期待できるのです。
1.口臭の原因となるプラークを防ぐ
プラークは口臭だけでなく、虫歯や歯周病の原因となります。プラーク内の細菌が、口臭の原因となるガスを作り出すことが原因です。温泉の臭いのような「硫化水素」、腐った玉ねぎのようなニオイのする「メチルメルカプタン」などを含むため、細菌の放出するガスは不快な臭いがします。
しかし、カテキンはプラークを防いで、このようなガスを防いでくれるのです。
虫歯の原因細菌は、砂糖を栄養源としてネバネバとしたプラークを作り出します。カテキンには、プラークの前段階である「グルカン」を生成する際に必要な酵素(グルコシルトランスフェラーゼ)の働きを抑制する効果があります。
つまり、カテキンがグルカンの生成を抑制することによって、プラークを抑制してくれるのです。
2.直接口臭の原因となる成分に働きかける
口臭の原因はさまざまですが、カテキンには口臭の原因となる成分に直接働きかけて、臭いを防ぐ働きがあります。カテキンが、臭いの原因となる成分と結合して口臭を防いでくれるのです。
3.歯周病が原因の口臭を防ぐ
繰り返しになりますが、カテキンには歯周病を予防する効果があります。歯周病は舌苔と並んで口臭の主な原因となっていますから、歯周病の人は適切な口臭予防が必要になると言えるでしょう。
カテキンの抗菌作用によって、歯周病の原因細菌の働きを抑制することができますから、発症を防ぐことが可能です。また、カテキンには歯槽骨の吸収に関係している酵素の働きを抑制することもわかっています。カテキンは、歯周病の進行予防にも役立つのです。
緑茶で口臭対策する方法は?飲む?うがいする?
緑茶を飲むことでカテキンの効果が得られますが、うがいに使用しても口臭を改善する効果が得られるそうです。緑茶の飲み過ぎは逆効果になりかねないため、摂取量が多くなりがちな人は緑茶でうがいする方法を取り入れるのも良いかもしれません。
カテキンを多く含む主なお茶4つ
お茶の種類によって、含まれているカテキンの量は異なります。また、緑茶にも種類があり、カテキン含有量は異なります。
主に次のようなお茶にカテキンが多く含まれています。緑茶の中では、煎茶が特に多くカテキンを含んでいます。
- 煎茶
- 玉露
- 番茶
- 烏龍茶
最近は、コンビニなどで多くのお茶類が販売されていますが、カテキン量を考慮して選択するというのも一つの方法かもしれませんね。
緑茶に含まれているカテキンにはこんな効果も!
肥満解消効果
茶カテキンを多く含む「体脂肪が気になる人へ」といった、特定保健用食品が販売されていますが、カテキンには肥満解消効果があるという報告もあります。
緑茶を摂取することは有効だと考えられますが、緑茶に含まれているカフェインを多く摂取することは良くないため、過剰摂取に気を付けて上手に取り入れると良いでしょう。
老化の防止
カテキンには活性酸素を除去する作用(抗酸化作用)があります。活性酸素は、体に良い働きをしてくれるのですが、増えすぎてしまうとさまざまな悪影響があります。
活性酸素による悪影響(酸化ストレスが高まりすぎることの影響)には、老化だけでなく、動脈硬化やがんなどの原因になります。また、免疫機能が低下することも知られています。
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