コーヒーによる口臭を防ぐには?すぐにできる予防方法
コーヒーは現代の人間にとって欠かせない飲み物です。食後のリラックスタイムに、あるいは仕事や勉強を頑張るぞ!という時に飲むという方は多いと思います。
でも、飲んだ後の口の臭いが気になりませんか?朝起きた時のような嫌な臭いにおいがしますよね。コーヒーを飲んだ後のあの臭いは、一体どこからくるのでしょうか。
コーヒーを飲むことで口臭が強くなる原因について
なぜコーヒーを飲むと、口が臭くなるのでしょうか。
コーヒーによる口臭の原因には諸説ありますが、一番の原因はコーヒーに含まれている「カフェイン」です。カフェインには主に次のような作用があります。
カフェインの作用
- 眠気、倦怠感の軽減作用
- 血管拡張作用
- 交感神経刺激作用
- 利尿作用
中でも3の「交感神経刺激作用」と4の「利尿作用」が口臭に大きく影響しています。
3. 交感神経刺激作用
交感神経は身体を戦闘モードにする自律神経です。交感神経が優位に働くと、唾液がネバネバして、かつ量が少ない状態になります。緊張すると口がネバついて臭く感じることはありませんか?コーヒーを飲むと緊張状態に近くなるので、口臭が強くなるとされています。
4. 利尿作用
「コーヒーを飲むとトイレに行きたくなる」という人が多いかと思います。これは、コーヒーに含まれるカフェインの利尿作用によるものです。
コーヒーの作用によって、身体の中の水分が尿として膀胱に蓄えられていくため、唾液となるはずだった水分も尿の方へ行ってしまいます。すると、当然お口が乾いて臭くなってしまいます。
ちなみに、コーヒーを飲むと口の中が酸性になるような気がしますが、コーヒー飲料自体のpHは6前後ですから、意外と中性に近いです。コーヒーは酸性度が高いという印象を持っている人も少なくありませんが、コーヒーよりも炭酸飲料などの方が酸性度は高くなっています。
口の中の乾燥は口臭を招きます
唾液にはさまざまな作用がありますが、口臭を予防する作用もあります。唾液が口内の細菌の繁殖を防いだり、口の中の汚れを洗い流したりすることで、口が臭くなりにくくなるのです。
コーヒーは口臭を防ぐ唾液の質や量に影響するため、口臭が強くなりやすくなってしまいます。
コーヒー好きは知っておくべき飲んだ後の口臭対策4つ
口臭の原因になると言われても、「やっぱりコーヒーを飲みたい!」という人も多いでしょう。コーヒーをやめられないという人はとても多いようです。そんな人のために、コーヒーによる口臭の予防方法をご紹介します。
コーヒーによる口臭を防ぐ方法
- ガムを噛む、タブレットを舐める
- ハミガキをする
- 舌ブラシを使う
- ブクブクうがいをする
1. ガムを噛む、タブレットを舐める
唾液の分泌が促進されるので、口腔内の乾燥を防ぎ、口臭を予防することができます。消臭効果をうたった、ローズマリーの成分が含まれているものも販売されています。キシリトールなどを配合し、虫歯を予防する効果が得られるとして特定保健用食品(トクホ)に認定されている商品も多くあります。
ガム同様、タブレットも近年はさまざまな商品が販売されているため、手軽に取り入れられるでしょう。
2. ハミガキをする
臭いの元となるコーヒー由来の物質や、それ以外にも細菌や食べカス、バイ菌が出す臭いガスである硫黄化合物を除去できます。コーヒーによる歯の着色を防ぐためにも、飲んだ後はなるべく早く磨くようにしましょう。その際にはハミガキ粉を使った方が良いです。消臭効果がありますし、清涼感も出てスッキリします。
3. 舌ブラシを使う
舌には臭いの物質の他に細菌なども多く付着しています。舌ブラシできちんと清掃して口臭を防ぎましょう。ただし、強い力で頻繁に行うのは逆効果です。やり方がわからない時は歯医者さんに聞くのも1つの手です。
4. ブクブクうがいをする
本当はハミガキをするのが一番良いのですが、時間がない時や面倒臭い時は水やマウスウォッシュでブクブクうがいをしましょう。これだけでも臭いが除去できます。
どれもすぐに実践できることばかりですので、是非試してみてください。
コーヒーとタバコの組み合わせが最悪!?
コーヒーだけでも口の臭いが強くなるのに、タバコのヤニ臭が加わると、さらに強い口臭になってしまいます。また、タバコの臭いそのものも臭いですが、タバコは歯周病を進行させるため、悪化すれば歯周病による口臭のリスクも高めると言えるでしょう。歯周病の口臭は、タマネギが腐ったような不快なニオイがします。
コーヒーもタバコも歯を茶色くしてしまうなど、コーヒーとタバコの組み合わせは歯の審美性にも悪影響を及ぼします。
タバコは、身体にとって良いことは1つもないというのが実状です。口臭が気になる場合には、タバコを控える・やめることを検討してみてはいかがでしょう。
コーヒーとタバコによる口臭を防ぐには?
タバコのニオイを消すには、ハミガキやうがいで多少の改善はできます。また、コーヒーだけでなくタバコも、口の中の乾燥を招くため、口の中の乾燥対策が必要になるでしょう。
しかし、やはり禁煙が最善策でしょう。どうしても止められない、という人はせめてコーヒーかタバコのどちらか一方にして、コンボにするのは避けるという方法もあるでしょう。
コーヒーを紅茶に変えると効果大!?
「コーヒーが口臭の原因になる」とわかっていても、やはり何か飲まないと口が寂しい…という人には、コーヒーブレイクの代わりにティータイムをとることをオススメします。紅茶は口臭が発生しにくい上に、臭いを予防する効果もあるのです。
紅茶の口臭予防作用
紅茶にはフラボノイドという抗酸化作用物質が含まれています。特に、お茶に多く含まれるカテキンは消臭剤などにも利用されるほどの消臭作用を持っています。紅茶にはカフェインも含有されていますが、お湯を入れて抽出した場合はコーヒーの約1/2です。是非、コーヒーの代わりに活用してみてください。
コーヒーと口臭に関するQ&A
Q1.コーヒーを飲みたくなるのは中毒?
コーヒーの依存性を心配する人は多いでしょう。飲み過ぎていると、コーヒーのカフェインによって「依存症」になってしまう可能性は否定できません。
適量であれば、依存性や中毒性を心配する必要はありませんから、飲み過ぎている場合には少し量を減らしましょう。
Q2.コーヒーで胃が悪くなる?
胃の調子が悪くなることも、口臭の原因になりますから、コーヒーの胃への負担も気になるところかもしれません。
コーヒーを過剰に摂取するようなことがなければ、胃への負担はそれほど心配要らないでしょう。しかし、コーヒーに含まれているカフェインには、胃酸の分泌を促進する効果がありますから、胃に潰瘍などがある場合には症状の悪化を招く可能性があります。(これは、コーヒーに限らず、カフェインを含む飲み物に言えます。)
健康な人が、コーヒーを適量摂取するならば、胃への影響を心配する必要はないでしょう。
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