唾液が臭い主な原因3つとその対策!
唾液のにおいを意識することなく過ごしている人が多いですが、唾液の臭いに気付いて驚愕する人も少なくありません。自分の臭いに気付いていないだけかもしれないのです。
口臭対策の方法として、ガムやタブレットを摂取したり、歯磨きをていねいに行ったり…さまざまな方法がありますが、実はそれらの方法が必ずしも効果的な方法とは限らないです。適切な対策を行わなければ、長引かせてしまうこともあるでしょう。臭いの原因に合った対策が必要なのです。
唾液が臭いことにどうやって気付く?確認するには??
「くしゃみをした時に飛んだつばが臭かった」
「肌についた唾液が臭かった」
など、何らかのきっかけで、唾液のにおいに気付き、そのニオイに驚く人も多いです。
唾液は口の中に常にあるものですが、そのにおいに気付かない人も多いのです。周囲がすぐに気付くような口臭であっても、本人は全く気付いていないというケース少なくありません。何らかの形で自分の臭いに気付くことができたなら、適切な対処が必要でしょう。
唾液の臭いを確認する方法
自分が放っている臭いに、自分だけが気付いていない…なんてことは避けたいですね。自分の唾液の臭いを確認するには、体の一部(手の甲)などに唾液をつけて、臭いを嗅ぐことで確認できます。
少し時間が経ってから臭いを嗅ぐと、とてもニオイがきつくなる人も多いでしょう。
そもそも唾液はどんな成分でできている?
唾液はほとんどが水分です。その割合は全体の99%以上であり、残りは消化を助ける酵素・唾液に粘性を加えるムチンといった有機成分、カリウム・ナトリウムなどの無機成分、溶存ガス、浮遊物質などから成ります。
唾液のにおいの原因は、水分以外の成分によるものであり、溶存ガス・浮遊物質などが影響しています。
唾液の成分+細菌→口臭の原因!?
口の中の細菌は、虫歯や歯周病などの病気を引き起こします。また、口臭の原因になることもよく知られています。
口の中の細菌が、唾液の中の成分(含硫アミノ酸)に作用することによって、口臭の原因となるガスを作り出します。口の中の細菌を減らすことは、病気だけでなく口臭の予防においても、大切なことです。
また、唾液が臭い場合は、口の中や唾液の中に、細菌がたくさん存在している可能性が高いでしょう。口の中の細菌を減らすよう、セルフケアの質を高めることも必要でしょう。
唾液のにおいと口臭の関係
唾液が臭い場合、唾液からニオイを放っている可能性があります。唾液が臭いということは、口臭が強くなっている可能性があるでしょう。
口臭が強い原因が胃にあるのではないか、と思っている人は少なくありませんが、胃の不調が由来の口臭は割合的に少なく、口の中に原因がある場合がとても多いです。口の中の問題が、唾液の臭いや口の臭いの原因になっている可能性が高いと言えるでしょう。
唾液が臭くなる主な3つの原因
唾液が臭くなる原因は一つではありません。口の中に存在する細菌の数や唾液の分泌量など、個人差が大きくありますし、生活習慣・食習慣など、さまざまなことが影響しています。
ここでは、特に多い原因を3つご紹介します。
1.ストレス
多くの人がストレスを感じていますが、そのストレスが大きいとネバネバとした唾液が分泌されやすくなります。ストレスのない状態で分泌される唾液は、サラサラしていてニオイもありませんが、強いストレスがあると、ネバネバして水分の少ない唾液が分泌されるようになり、口の中がネバついた感じになってしまうのです。
これはストレスによって、交感神経が刺激されることが原因です。ストレスが強いほど、唾液の質・量が低下し、口臭や虫歯、歯周病のリスクを高くしてしまいます。
ストレスと上手に付き合うことが大切ですが、ストレスを感じている時・緊張している時にガムを噛んで唾液分泌を促進することも有効でしょう。ガムを噛むことには、リラックス効果もあります。
また、疲労や睡眠もストレスに大きく影響しているため、疲れを溜めないようにしたり、十分に睡眠をとったりすることも大切でしょう。
2.歯周病
歯周病の原因となる細菌(嫌気性細菌)は、不快な臭いを放ちます。歯周病になると、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)ができ、酸素が少ない細菌の繁殖しやすい環境ができてしまいます。
そのため、口の中には細菌が多く存在し、口臭の原因になるのはもちろん、歯周病が進行しやすくなってしまいます。
口の中で細菌がニオイの原因となる物質を作り出すため、息や唾液が臭くなってしまいます。また、歯肉の炎症が進んでいると、歯周ポケット内に膿ができ、ニオイの原因になります。
歯周病を予防するには?
歯周病の原因はプラークです。普段から口の中を清潔に維持することが大切です。歯周病の初期症状に、歯茎の腫れ・出血などがありますが、痛みはありませんので放置してしまう人も少なくありません。
進行するほど、治療期間も長くなりやすいですし、元の健康な歯茎に戻しにくくなります。定期的な健診で、早期発見・早期治療につなげることが大切でしょう。
口臭は歯周病の症状の一つでもあります。口臭が生じているということは、歯周病がある程度進行している可能性があるため、口臭が気になる場合には、早めの受診をお勧めします。
3.唾液の質の変化
唾液には抗菌作用や酸性に傾いた口腔内を中和する働きなどがあります。そのため、通常ならば唾液の効果によって口臭を予防できます。
しかし、唾液の分泌量が減ったり、唾液の質が変化したりすることによって、細菌が繁殖しやすい状態になってしまい、口臭が強くなってしまいます。
先に、ストレスが唾液の分泌量減少の原因になることは紹介しましたが、何らかの原因で唾液の質が変化すると、唾液の本来の効果が得られずに細菌の繁殖を招く場合があります。
また、唾液の質の変化によって、口の中が乾燥してしまう(ドライマウス)を招く場合もあります。
唾液の質を検査できます
口の中のトラブル原因が、唾液の質にある可能性は否定できません。自分の唾液の分泌量が多いのか少ないのか、唾液の質はどうなのか、といったことを検査することができます。
近年多くの歯科医院で「唾液検査」を行っていますが、唾液の分泌量や緩衝能(中和力)、口の中の細菌数などを調べることができ、虫歯や口臭の効果的な予防につなげることが可能です。
臭い玉も原因になる?
臭い玉(膿栓)は、喉の奥にできる細菌の塊です。口臭の原因にもなるとされ、臭い玉を気にする人も多くいるようです。
臭い玉はつぶれると臭いにおいを放つため、臭い玉が原因で唾液がくさくなる場合もあるようです。
臭い玉が喉に付着していると、口臭や違和感の原因となる場合もありますが、健康に悪影響を及ぼすことはありません。しかし、臭い玉が気になる場合には耳鼻科を受診し、相談すると良いでしょう。
自分で除去する方法などがネットなどで紹介されていますが、喉の粘膜を傷つけてしまう可能性があり危険です。膿栓を見つけた場合は、病院を受診することをお勧めします。
鼻炎で唾液が臭くなるのはなぜ?
鼻炎など鼻づまりが続いて、唾液が臭くなる人も多いようです。これは、鼻炎によって鼻呼吸ができず、口呼吸になってしまうことで、口の中の乾燥を招くことが原因と考えられます。
口呼吸になると、口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。口臭の原因にもなるため、鼻づまりを治して口呼吸を行えるようにすることが大切でしょう。
口呼吸は、口臭の原因になるだけでなく、病気になりやすくなる・睡眠の質が低下する・虫歯や歯周病のリスクが高まるといったデメリットがあります。
長期化すると、歯並びや顔つきなどにも影響する場合もあります。
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