スマホが口臭につながるって本当?予防策は?
あなたは「スマホ型口臭」という言葉を聞いたことがありますか?実は今、スマホを使うことで口臭が強くなる若い世代が急増しているのです。
今やなくてはならないスマホを使わずに生活するなんて考えられませんが、スマホを使うことで口臭が強くなることも避けたいものですよね。
そこで、今回はスマホによる口臭(スマホ型口臭)の原因と予防法、その他スマホが及ぼす弊害についてご紹介します。スマホのヘビーユーザーの方は、ぜひ日々の使い方を見直してみましょう。
スマホユーザーに警鐘!「スマホ型口臭」とは?
現在、20~30代の若い世代を中心に急増している「スマホ型口臭」は、その名の通りスマホを使うことで口臭が強くなる現象です。
では、なぜスマホが口臭を強くしてしまうのか、スマホ型口臭で考えられる主な原因についてご紹介します。
1.うつむき姿勢が唾液の分泌の邪魔をする!
口臭は唾液の分泌量が減少して口の中が乾燥し、細菌が増殖することで発生します。唾液は食べ物のカスを洗い流し、口腔内の細菌の増殖を抑え、清潔な環境を整えるという役割を担っているのです。
普段、スマホを触っているとき、自分がどのような姿勢をとっているのかを想像してみてください。電車の中でスマートフォンをいじっている方をイメージするとわかりやすいですが、背中が丸まってうつむき姿勢になり、もくもくと触り続けているという方がほとんどではないでしょうか。
うつむいた姿勢になると唾液腺が刺激されにくくなり、唾液の分泌量が減少してしまうことから口臭が強くなります。
2.熱中のしすぎにより交感神経が緊張状態に
唾液は自律神経である交感神経と副交感神経によって分泌量がコントロールされていて、唾液腺から分泌されます。
- リラックスした状態…副交感神経が働き、唾液の分泌量が増加
- イライラ・緊張した状態…交感神経が活発に働き唾液の分泌量が減少
つまり、イライラしたり緊張したりして交感神経が活発になると、唾液の分泌量は減少し、口の中が乾燥するために口臭が強くなりやすくなります。
また、スマホを使用している間は小さな画面を見ている状態で、熱中すると首や肩などが凝ってきます。知らず知らずのうちに身体にはストレスが溜まり、緊張した状態となるので、交感神経が働いて唾液量は減少し、口臭が強くなってしまうのです。
口呼吸の方は特に注意!
口呼吸をしていると口の中が乾燥して細菌が繁殖します。口呼吸が癖になっている方は、スマホを触っているときも口呼吸になっている可能性が高いため注意が必要です。
スマホによる口臭を予防するには?
スマホ型口臭を予防するカギを握るのは唾液です。スマホを使っているときに、口の中が乾燥しないよう、唾液の分泌量を増やせば口臭を予防することができます。
では、スマホ型口臭の予防方法をチェックしていきましょう。
1.ガムを噛む
よく噛むという動作は、食べ過ぎ防止やアゴの発達を促すほか、唾液の分泌量を増やしてくれます。唾液の分泌が減ってしまいがちなスマホの使用中には、ガムを噛むのがおすすめです。
ガムには香りの強いものもありますが、口臭と混ざって余計にニオイがキツくなる可能性があります。爽やかなミント系の香りのものや、キシリトール配合のもの、質感の硬いものを選ぶようにしましょう。
なお、キシリトールは口臭だけでなく、虫歯の予防にも効果があるのでおすすめですよ。
2.長時間の使用は避け、時間を決める
スマホを長時間触っている間は、長時間うつむき姿勢をとっていることになります。
自分ではスマホを楽しんでいるつもりでも、同じ姿勢を続けることは身体にとっては大きな負担となります。スマホの長時間の使用は避け、時間を決めて使用するようにし、休憩時にはストレッチなどで身体の緊張をほぐしてあげるとよいでしょう。
3.こまめに水分補給する
スマホに熱中するあまり、飲み物を飲むことも忘れてしまう方は多いのですが、これでは口腔内の乾燥は進む一方です。
こまめな水分補給は口の中を潤わせ、唾液の分泌をサポートしてくれます。なお、水分補給を行うときは糖分の多いジュース類や缶コーヒーなどは避け、水や無糖のスポーツドリンクなどがおすすめです。
4.メールやLINEよりも電話を使う
スマホに熱中していると、どうしても一人の世界に入って無口になりますね。しかし、口を動かさずにいると、唾液の分泌量が減り、口臭が強くなってしまいます。
家族や友人、恋人とはつい手軽にメールやLINEなどでやりとりしてしまいがちですが、あえて電話で連絡して話すことを意識してみるのもよいでしょう。
スマホ依存による弊害は口臭だけじゃない!
今や小中高生に限らず、大人でも「スマホ依存症」と言われる方が増加し、大きな社会問題となっています。スマホ依存による弊害は口臭だけではないのです。
スマホ依存症の特徴
スマホ依存症の方は通勤通学の時間はもちろん、食事中やトイレ、お風呂に入っている間のほか、人と会っていても歩いていてもスマホを肌身離さず持ち、触ってしまいます。
依存しているのでスマホがないと不安になったりイライラしたりと落ち着きがなくなります。
長時間使用するために充電の減りが速く、一日に何度も充電したり、充電しながら触っていたりする方が多いのも特徴です。
さらに、長時間のスマホの使用により、肩こりや頭痛、疲れ目、手指の腱鞘炎といった健康障害が現れる方もいます。
スマホ依存症の症状とは?
スマホ依存症の方は、自分が依存症であることを自覚していない場合が多いです。まずは自分がスマホ依存症であるかどうかをチェックしてみましょう。
スマホ依存度をチェック!
- スマホを持った状態で寝てしまうときがある
- 恋人や友達と一緒にいるときにもスマホを見ている
- 食事中もスマートフォンを見ていることがある
- SNSに掲載する話題作りのために行動するときがある
- スマホを自転車に乗りながら見ることがある
- 通勤通学中の電車の乗り換え時にもスマホを見てしまう
- 着信がなくてもスマホの振動を頻繁に錯覚してしまう
- 歩きスマホをして人とぶつかってしまうことがある
- スマホの電池の減りが早いため、充電器を何個も持ち歩いている
上記の項目にひとつでも当てはまるものがある場合、スマホ依存症である可能性が高いでしょう。使用時間など、スマートフォンの使い方を見直すことをおすすめします。
スマホ依存にならないために!上手な付き合い方
便利なものだからこそ、ついつい頼ってしまうスマホですが、スマホ依存症になると、使い方によっては口臭や健康などのトラブルだけではなく、命を危険にさらしてしまうことも…。
依存気味の方は使い方について意識改革を行い、スマートフォンと上手に付き合っていくことが大切です。
1.使用する時間や場所を決める
特に自転車に乗っている間など、命の危険がある場合の使用は絶対に避けるべきですが、食事中やトイレ中、入浴中に使用してしまう方は、どの場面でも構いませんので、意識してスマホを触らない時間を作り、使用時間を徐々に短くしていきましょう。
「家にいる時のスマホはリビングでだけ使う」「寝る前は使わない」など、使用する時間や場所をルールとして決めるのもよいですね。
2.アプリを整理する
アプリ自体を消去すれば、自然とスマホを使用する時間も短くなりますので、SNSやゲームなどの使用するアプリを少しずつでも消去することも、スマホ依存症から抜け出す方法のひとつです。
「どれも必要なアプリだから消せない」という方は、あまり使用していないアプリから消去していき、スマホの中を整理してみましょう。
スマホも極端に使用を避けるのではなく、付き合い方を見直しさえすれば口臭や肩こり、頭痛、視力低下などのトラブルを最小限に防ぐことができます。メリットとデメリットの両方をしっかり把握した上で、上手に使っていきましょう。
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