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    空腹で口臭がキツクなるのはなぜ?原因/対策/予防法

    空腹で口臭がキツクなるのはなぜ?原因/対策/予防法

    空腹時の口臭が気になった時に見てほしい、その原因と具体的な対策方法をご紹介。お腹が空くとなぜ口が臭くなる?ダイエットや胃の病気との関係は?予防法は?

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  • 更新日:2016年01月13日

空腹時の口臭はなぜ起こるの?その原因に迫る

午前11時30分…あと少しでお昼ごはん

あなたはいま会社(学校)にいます。現在の時刻は午前11時30分…あと少しでお昼ごはんです。「それまで我慢して仕事(勉強)しよう!」という時に、ふと口臭が気になったことはありませんか。
実は、空腹時には人間の口臭は強くなります。なぜお腹が空いていると口臭が強くなるのでしょうか。

唾液の分泌がカギ!空腹時の口臭の原因とは?

空腹時に限らず、口臭の原因には唾液の分泌が大きく影響しています。人間は通常1日に1.5リットル前後の唾液を分泌すると言われています。この唾液は唾液腺から分泌されるため、唾液腺が刺激されると出やすくなります
唾液腺マッサージなどによって唾液腺を刺激して分泌を促進することもできますが、普段の食事でも唾液腺が刺激されますから、唾液量を増やせます。

空腹時の唾液の分泌量は?

空腹時の唾液の量はどれくらいなのかと言いますと、空腹時は唾液の分泌量が少なくなります。唾液が出ているかどうかを意識する人は少ないと思いますが、お腹が空いている時は唾液の量も減っているのです。
唾液には口腔内を洗浄したり殺菌する作用があります。つまり、空腹時の口臭は、唾液の量が減少することによって、口の中の細菌が繁殖してしまうことが原因です。

空腹時の口臭を改善するためには、唾液を出すことが必要になるでしょう。唾液の分泌を促進する方法はさまざまありますが、お腹が空いたら何か食べることで、口臭も空腹も解消できると言えるでしょう。

空腹で唾液が減ると作られる悪臭物質(VSC)とは?

空腹で唾液が減ると作られる悪臭物質

空腹により唾液が減少して生じる口臭は、揮発性硫黄化合物によるニオイであり強烈です。
揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds.)は、略してVSCとも呼ばれていますが、硫黄ガスの総称であり、硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイドなどの物質が含まれます。

腐った卵のような臭い、腐った玉ねぎのような臭いなど、揮発性硫黄化合物には、不快なニオイを放出することから悪臭防止法で規制されている物質もあります。
しかし、このひどい臭いの物質が、口の中でも作られているんです。

揮発性硫黄化合物の多くが舌の上で作られている

揮発性硫黄化合物は、舌の上で多く生成されています。舌にある細かいシワの間にいる細菌(嫌気性菌)がたんぱく質などを分解して作り出しているのです。
舌の白い汚れを「舌苔」と呼びますが、舌苔を除去することで、舌で作られるニオイ物質は抑制することができるでしょう。(舌苔は健康な人でも付着しています。取りすぎは良くありません)

唾液を増やして空腹時の口臭を軽減する方法

唾液を増やして空腹時の口臭を軽減する方法

空腹時の口臭を軽減するには、唾液の分泌を促進する必要がありますが、次のような方法で口の中に潤いを与えることで、臭いの物質が生成されるのを防ぐことができるでしょう。
会社や学校にいる時は、いくら空腹でも何も口にできないかもしれません。こっそりできる方法もあるので、そのシーンに合わせて対策を用意しておくと良いかもしれませんね。

唾液を分泌させやすくするには

  1. ご飯を食べる
  2. ガムを噛む、飴を舐める
  3. リラックスする
  4. 薬の副作用に注意する
  5. 唾液腺マッサージをする
  6. 会話をする

1.ご飯を食べる

食事をすると唾液腺が刺激されて唾液分泌されます。食事をしなくても、食べ物を見ているだけで脳が反応し唾液は分泌されやすくなります。特にレモンや梅などの酸すっぱいものは、見るだけでも反射的に唾液が出てきます。

2.ガムを噛む

咀嚼によって、唾液が分泌されやすくなります。時間が無い時など、食事がとれない時にも使える方法でしょう。
ただし、虫歯にならないように、できるだけシュガーレスのものを選ぶようにすることが大切です。

3.リラックスをする

唾液は、緊張している時やストレスを感じている時よりも、リラックスしている時の方が出やすくなります。肩の力を抜いて、できるだけリラックスする時間を持つように心がけられるといいですね。
ただし、リラックスしすぎて眠ってしまうと唾液量は低下してしまいますので、気をつけてください。

4. 薬の副作用に注意する

薬のなかには唾液産生を抑制するような副作用をもつものがあります。抗うつ剤やSSRIなどの抗不安薬や、鼻炎や花粉症を抑えるアレルギー薬である抗ヒスタミン薬パーキンソン病の治療薬利尿作用のある薬などです。唾液があまりに少なく気になってしまう場合には、薬の服用を勝手にやめるのではなく、主治医に相談してみましょう。

5. 唾液腺マッサージをする

薬や加齢による唾液不足に特に効果的な方法です。唾液腺は頬の下にある耳下腺、顎の下にある顎下腺、舌の下にある舌下腺の3つがあります。正しい位置を確認して指や手でグリグリとマッサージすると、唾液が出やすくなります。

6. 会話をする

人と話すことによっても刺激を受け、唾液が産生されやすくなります。「口臭が気になるから喋らない」のではなく、健康で規則的な生活をすることによって爽やかなお口を整えて、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

朝食抜きの口臭対策

朝食を摂らない人は多いと思います。朝は食欲がないという人、時間が無くて食べてられないという人もいるでしょう。しかし、食事を抜くことで生じる口臭はとても強力です。朝起きて歯磨きをするよりも、きちんと朝ごはんを食べた方が、口臭予防につながることが実験で証明されているほどなのです。

朝ごはんはできるだけ固形物を

朝ごはんはできるだけ固形物を

食事は唾液分泌を促すほかに、舌苔というベロの汚れを落とす役割もあります。ですので、ヨーグルトやゼリーといった柔らかいものより、パンや果物などの固形物を食べるようにすると、口臭予防により効果的です。朝食をとることは脳に糖分を与え頭の回転を良くするだけでなく、こういった利点もあるわけです。

ダイエットも口臭の原因に…

口臭の原因は、口腔内だけとは限りません。過度のダイエットによっても、口臭が発生することがあります。ダイエットの場合は、空腹による一時的な口臭だけでなく、栄養失調にあたる状態が口臭の発生原因となっている場合もあります。
ダイエットのため…といつも空腹でいる人は、いつも口が臭くなっているのかもしれません。

過度のダイエット

過度のダイエット

ダイエットをすると、口臭や体臭が強くなることがあります。栄養が不足してくると生成される、ケトン体という物質が原因です。運動をしない不健康なダイエットで、最初に減るのは筋肉です。筋肉のエネルギーを消費しきってしまうと、身体は勝手に脂肪のエネルギーを生きる糧に使おうとします。脂肪を分解する際に生じるケトン体という物質が、アセトン臭という甘酸っぱいニオイを発生させるため、臭いが強くなってしまうのです。

ダイエットにより生じる口臭・体臭を「ダイエット臭」とも呼びますが、糖の代謝に異常が生じる「糖尿病」でも同様な口臭・体臭が生じます。

ダイエット臭を防ぐには?

ダイエット臭を防ぐためには、食事制限だけでなく必ず運動をして筋肉量をアップさせながらダイエットすることが大切でしょう。

筋肉を増やせば基礎代謝量が上がり、リバウンドしにくい身体に変身することができます。正しい知識を身につけてダイエットを行うことが大切でしょう。体重だけが減っても、不健康であったり、口臭が強くなってしまったりするのでは、キレイになったとは言えません。

空腹時の口臭と胃の関係

空腹時に胸焼けやげっぷ、口の中が酸っぱくなる感じがするといった症状が起こる人もいると思います。胃痛が生じる人も少なくないでしょう。

空腹時の唾液量が原因で生じる口臭は「生理的口臭」といって、治療の必要のない口臭ですが、胸焼けやげっぷなどの症状とともに起こる口臭は、病気が原因である「病的口臭」の可能性が否定できないでしょう。内臓疾患が原因となっている場合には、適切な治療により症状を改善しなければ、口臭も改善できません。

口臭以外に何らかの症状はありませんか?もし、他に症状があるならば、早めに病院で相談することをおすすめします。

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