疲れが溜まると口臭がきつくなる!?疲労臭とは?
疲労の蓄積によって及ぼされる悪影響はさまざまで、頭痛や肩こりなど体に現れる場合もありますし、判断力・集中力の低下などメンタルに現れる場合もあります。
しかしそれだけでなく、疲労の蓄積によって体臭や口臭がきつくなる場合もあります。
体臭や口臭の問題はとてもデリケートで、悩んでしまう人も少なくないでしょう。自覚できずに周囲から指摘され、傷ついてしまう人もいるかもしれません。
体臭・口臭の原因はさまざま。もしかして、悩まされているニオイの原因が、疲労かもしれないのです。
疲労臭とは?疲れがたまってどんな臭いになる?
疲労臭とは、疲れが蓄積されることによって現れる体臭のことです。通常、アンモニアは肝臓で分解されてから体外に排出されます。しかし、疲労によって肝臓の機能が低下すると、アンモニアが分解されず体内に残り、汗と一緒に排出されるため、ニオイの原因になってしまうのです。
アンモニアにはツンとした特徴的なニオイがあり、「尿のようなにおい」と例えられる場合もあります。疲労を蓄積させることによって、体がおしっこのような臭いになってしまうのですから、早急に対策を講じる必要があるでしょう。
疲労臭を対策!肝臓の負担を減らして臭いを改善する方法
疲労臭を改善するには、疲労を蓄積しないことも大切ですが、肝臓の機能を向上させることも有効です。また、肝臓に負担をかける過度な飲酒を控えることも大切でしょう。
肝臓の機能を向上させる食品として「しじみ」がよく知られていますが、しじみに含まれているタウリン・メチオニン・オルニチンといった成分が、肝機能を正常に維持する働きを持っているためです。
肝機能を高める成分を積極的に摂取することもおすすめです。
疲労臭が出てしまったら…すぐにアンモニア臭を消すには?
疲労臭を消すには、根本の原因を取り除く必要がありますから、体の中からのケアが不可欠です。しかし、もし疲労によって体臭が強くなってしまった場合、デオドラント剤を活用したり、衣類を清潔にしたりすることが大切です。ふき取りシートで、ニオイの原因となる汗を拭きとることも有効でしょう。
疲労臭が口からも!?疲れと口臭の関係
疲労も肝機能の低下も口臭の原因となりますが、一般的に「疲労臭」とは、疲労によっておこる体臭のことを指すことが多いようです。
しかし、口臭と疲労は密接に関係していて、口臭の原因が疲労の場合もあります。疲れが蓄積していて口臭が強くなった場合には、疲労回復に努めることも大切でしょう。
疲労は唾液の分泌低下を招くほか、口臭の原因にもなる歯周病のリスクを高める要因となるため注意が必要です。
疲労による口臭
疲労によって唾液の分泌量が減少し、口臭が強くなる場合もあります。口の中がネバネバする、食べ物が飲み込みにくいことがある、といった症状がある場合には、口の中の乾燥(ドライマウス)を疑った方が良いかもしれません。
唾液には、抗菌作用や洗浄作用など、口の中を衛生的に維持する働きがあります。唾液の分泌が減少すると、口の中の細菌が繁殖しやすくなって口臭が強くなる原因になってしまいます。また、唾液が減少すると、口臭の原因となる舌苔が付着しやすくなります。
口臭だけでなく、唾液の分泌量低下は、さまざまな悪影響を及ぼすため注意が必要です。唾液の分泌が減る原因は、疲労だけでなくストレス・薬の服用・加齢などさまざまですから、該当するものが多い場合には、要注意と言えるでしょう。
肝機能の低下による口臭
肝臓の機能が低下すると、アルコールが分解されず体内に残り、血液に取り込まれてしまいます。この血液が肺まで運ばれ、アンモニアが呼気として排出されると口臭の原因になってしまいます。
肝臓の機能低下による口臭を「肝性口臭」と呼びますが、肝硬変や肝臓がんなどの重篤な肝疾患の特徴的症状の一つとも言えます。
肝臓には解毒という重要な役割がありますが、肝機能が低下すると、有害な物質をスムーズに分解・排出できなくなってしまいます。ニオイの原因となる物質が体内に残って、汗や呼気として排出されるようになって、口臭・体臭の原因となってしまうのです。
肝性口臭はどんなニオイ?
肝性口臭は、ネズミ臭などの強烈なニオイになるとされています。疲労によって肝臓機能が低下して口臭を発生する場合もありますが、重篤な肝臓疾患の場合には、ひどいニオイとなる可能性が高いです。
安易に疲労と判断せず、口臭の強さを確認して肝臓疾患を疑うことも必要でしょう。
疲れを溜めないための睡眠の質の高め方 ポイント3つ
疲労臭や疲労が原因の口臭を防ぐためには、疲れを溜めないことが大切でしょう。疲れを溜めやすい人は、日常的に疲労回復に努めることも必要でしょう。
1.疲労回復に役立つ食べ物を積極的に摂取する
ごはんなどの炭水化物が、エネルギーの源となることはよく知られていますが、炭水化物を摂取しただけでは、効率良くエネルギーが生み出されません。
エネルギー源となる栄養素を摂取しても、エネルギー産生に必要なビタミンを十分に摂取していなければ、効率良くエネルギーが産生されないのです。
ビタミンB群は、エネルギー代謝に不可欠です。疲れを溜めやすいという人は、もしかしたらビタミンB群が不足しやすいのかもしれません。
ビタミンB群を不足させないようにしながら、バランスのとれた食生活を心がけることが大切でしょう。ビタミンB群は、たくさん摂取しても排出されるために過剰摂取の心配が不要なものもありますが、過剰摂取によって副作用が懸念されるものもあるため、適量を毎日摂取するようにすることが大切でしょう。
2.十分な睡眠時間を確保する
疲労回復に睡眠は不可欠です。十分な睡眠時間を確保するようにすることが大切でしょう。
「平日は毎日短時間睡眠だけど、週末に寝だめする」という人も少なくないかもしれません。しかし、週末の寝だめは、睡眠のリズムを狂わせる原因となり、睡眠の質を低下させる原因となるため悪影響です。また、週明けの仕事の作業効率を低下させることもわかっています。
普段から十分な睡眠時間を確保するように努めることはもちろん、週末はのんびり寝たいところかもしれませんが、普段とは起床時間を変えず、平日よりも早めに寝るようにすると良いでしょう。
寝酒が睡眠の質を低下させることも
寝付きを良くするために、寝る前にお酒を飲む人もいるかもしれません。しかし、少量ならば効果は期待できますが、お酒の量が多くなると反対に睡眠の質を下げる原因になってしまいます。
寝酒を続けていると耐性が付いてしまうため、量を増やさなければ寝つきが良くならなくなってしまいます。寝酒を毎日続けていると、いずれ量も増えてしまうでしょう。そのため、お酒に頼りすぎるのは、おすすめできません。上手に取り入れると良いでしょう。
3.寝る前の1時間の過ごし方を工夫する
寝る前は、心と体をリラックスさせることが大切です。寝る前の1時間は、次のようなことを避けることが大切でしょう。
- スマホを見る
- 熱いお風呂に入る
- 食事をする
- ハードな運動をする
- 強い光を浴びる
など
寝る前のスマホは悪影響
寝る前にスマホをいじる習慣が付いている人は少なくないでしょう。寝る前のスマホは、睡眠の質を低下させる原因になってしまいます。これはパソコンでも同様です。
ブルーライトは、交感神経を優位にするために、不眠を招く可能性もあるため注意が必要です。寝る前はスマホをなるべくみないようにすることも、疲労回復・睡眠の質向上に大切なことです。
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