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    赤ちゃんの舌が白いのは病気!?3大原因とその対処/治療法

    赤ちゃんの舌が白いのは病気!?3大原因とその対処/治療法

    赤ちゃんの舌が白いのは汚れの場合もありますが、病気が原因の場合も!母乳かすだと思ってゴシゴシ取ろうとするのは危険かも…適切な対処法を確認しておくことが大切です。

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  • 更新日:2016年09月05日

赤ちゃんの舌が白いのはなぜ!?原因と対処法

赤ちゃんに限らず、舌の色は健康のバロメーターです。健康な舌の色はピンク色をしていますが、何らかの原因によって舌が白色や緑色、黒色に見えることもあります。
赤ちゃんの舌の色に異変が見られると、「病気なのかもしれない」と心配になると思います。赤ちゃんの舌の色が白色や緑色、黒色になる原因と対処法、お手入れの仕方についてご紹介します。

赤ちゃんの舌が白いのは病気が原因?

赤ちゃんの舌が白くなる原因には、鵞口瘡・溶連菌感染症という病気のほか、舌の汚れが原因となっている場合があります。病気が原因となっている場合には適切な対処が必要となります。舌の異変に気付いたら、適切に対処してあげたいですね。

赤ちゃんの舌が白い3つの原因とその対処法

赤ちゃんの舌が白い原因には、主にミルクや母乳のカス・鵞口瘡・溶連菌感染症が挙げられます。

1.ミルクや母乳のカス

ミルクを飲む赤ちゃん

赤ちゃんの舌が白い原因として最も多いのは、母乳やミルクによるものです。舌の上に残ったミルクや母乳のカスは、通常は唾液で流されて元のピンク色に戻ります。しかし、唾液の分泌量が少ない場合や空気が乾燥している場合には、唾液で流されず舌の上にカスが残った状態が続くので舌が白く見えてしまうのです。

「舌にミルクかすが残るのは飲み過ぎているからではないか」と考える人も多いようですが、ミルクの摂取量とは関係がないようです。舌の表面はざらざらしているので汚れがつきやすいことも原因となっています。それほど心配はありませんので、舌のケアを適切に行ってあげると良いでしょう。

ミルクかすで舌が白い時の対処法

赤ちゃんの舌の上に残ったミルクや母乳のカスは、いわば「舌の汚れ」です。そのまま放っておいても問題はありませんが、気になる場合は濡れたガーゼや綿棒で優しく拭き取りましょう。

舌はデリケートなので、汚れが落ちないからと言って、ゴシゴシ力を入れて拭き取ろうとしてしまうと、舌の表面に傷をつけてしまう可能性があります。やさしく行うことがポイントです。
また、赤ちゃんが嫌がる場合には、無理に行う必要はありません。少しずつキレイにしてあげると良いでしょう。

2.鵞口瘡

鵞口瘡とは、「カンジダ」というカビの繁殖が原因であり、舌や頬の内側が白くなります。歯茎にまで症状が及ぶ場合もあります。

口の中でカビが繁殖しているのですから心配になるかもしれませんが、鵞口瘡によって赤ちゃんが痛みを感じたりすることはありません。鵞口瘡のカスはヨーグルトや酒粕、おからのようにポロポロとしているのが特徴です。
ミルクかすは濡れたガーゼなどで拭き取ることができますが、鵞口瘡のカスは拭いても取れません。ミルクかすのように見える場合にも、拭き取れない場合には鵞口瘡を疑うと良いでしょう。

鵞口瘡で舌が白い時の対処法

先にもありましたが、鵞口瘡の場合は濡らしたガーゼなどで擦っても拭き取ることができません。取れないからと言ってゴシゴシするのは良くないため、注意が必要でしょう。
口内出血する可能性があり、痛みを伴います。また、はがした部分が炎症を起こし、2次感染を引き起こす可能性もあります。

鵞口瘡で小児科を受診したとしても、命に係わる危険な病気ではないため、経過観察となるケースが多いようです。多くの場合、3日~1週間程度で回復します。
ひどい場合には、口内洗浄を行ったり、抗真菌薬が処方されたりする場合もあります。

それほど症状がひどくない場合には、口の中を清潔に保つようにして、様子をみてあげると良いでしょう。
赤ちゃんが口に入れるお母さんの乳首や哺乳瓶の乳首、おもちゃなどを清潔に保つことが大切です。消毒できるものは徹底して消毒しましょう。
哺乳瓶でミルクを与える場合は、作ってしばらく時間がたった飲み残しのミルクを与えないようにしましょう。菌が繁殖しやすくなるので気をつけなければいけません。

3.溶連菌感染症

溶連菌感染症の赤ちゃん

溶連菌感染症は、集団の場で感染することが多い病気です。
舌が白くなるだけでなく、高熱や喉の痛み、頭痛や腹痛などの症状が現れます。3歳未満ではあまり高熱は見られませんが、体の不調によりぐずったり泣いたりするため、体調不良に気付く人も多いです。赤くてポツポツとした発疹が出る場合もあります。

また、発症直後に舌が苔で覆われたように白くなりますが、3日程度で舌がイチゴのような赤くプツプツした状態(いちご舌)に変わります。

溶連菌感染症の治療は?

溶連菌感染症は、病院を受診し、抗生物質を服用することで治ります。しかし、症状の出方は個人差が大きくあるため、普通の風邪と見分けがつかない人も少なくありません。溶連菌感染症の特徴的症状に、当てはまる場合には医師に相談することが望ましいでしょう。
溶連菌感染症は抗生物質の服用によって、3日程度で症状が改善する場合もありますが、対処が遅れてしまうと長引いたり、合併症を引き起こしたりする場合もあるので注意が必要です。

【溶連菌の主な症状】

  • 発熱
  • のどの痛み
  • いちご舌
  • 全身の赤いブツブツ(発疹)

薬の服用については医師の指示に従う必要があります。症状が改善されたからといって薬を中断してしまうと、体内に菌が残っている可能性があります。処方された薬は最後まで飲み切るようにしましょう。

赤ちゃんの舌が黒くなることも!?何が原因?

舌が黒い赤ちゃん

赤ちゃんの舌が黒くなってしまったら、驚いてしまう人も多いのではないでしょうか。適切に対処して、早めに改善してあげましょう。

舌が緑や黒色になる原因

赤ちゃんの舌が黒ずんだ色になったり、黒い斑点が見られたりするのは、「黒毛舌」の可能性があります。抗生物質を長期的に服用していたり、抵抗力が落ちたりすることが原因で、口の中にカンジタ菌が繁殖してしまうことが原因です。
カンジタ菌と血液中のヘモグロビンが結びついて、黒っぽく見えてしまう場合があるのです。

「黒毛舌」の対処法

抗生物質の服用が原因となっている場合には、抗生物質の服用をやめることで症状が改善されているでしょう。しかし、抗生物質の服用を自己判断で中断するのは良くありません。主治医と抗生物質の服用について、しっかり相談する必要があるでしょう。

また、風邪をひいた後などに、抵抗力が低下して黒毛舌になってしまった場合には、特に治療を行わなくても体調が回復すれば自然と消失することが多いです。
口の中を清潔に維持して、体調を整えてあげるようにしてあげることが大切でしょう。黒毛舌がどうしても改善されない場合は、小児科で相談しましょう。

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