• 口臭 対策

    【赤ちゃんの口臭】酸っぱいニオイの原因と予防・対策

    赤ちゃんに顔を近づけているお母さん

    赤ちゃんの口臭が酸っぱいにおいや生臭いのはなぜ?病気が原因?病院に行く目安は?赤ちゃんの口臭が気になるママの予防・対策方法。

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  • 更新日:2015年10月19日

赤ちゃんにも口臭が!口が酸っぱい臭いになるのはなぜ?

赤ちゃんと鼻同士をくっつけているお母さん

赤ちゃんは、良い匂いがするイメージがありますが、実はそうとは限りません。口臭が強くなることもありますし、体臭がきつい・頭が臭いというケースもあります。
「赤ちゃんの口が酸っぱいニオイがする」「赤ちゃんの口臭が生臭い」など、赤ちゃんの口の臭いを心配するママは多く、「病気なのではないか!?」と、小児科で相談するママもいるようです。

赤ちゃんなのに口臭が強くなってしまうのはどうして?

にんにくなどの食べ物が原因の口のニオイは、一時的なものですから、時間が経てば自然に消えます。しかし、口臭が続いているのならば何らかの原因があると言えるでしょう。
赤ちゃんの口臭の主な原因に、「口呼吸」と「舌の汚れ」が挙げられます。

【口呼吸】で赤ちゃんの口が臭くなる!?

口が空いている赤ちゃん

生まれたばかりの赤ちゃんは、口呼吸ができません。鼻呼吸のみです。
小さな赤ちゃんは、鼻水が出たり鼻づまりになったりすることが多いですが、口呼吸ができないので、鼻の通りを良くしてあげなければ、呼吸がしにくくて苦しくなってしまいます。

成長とともに口呼吸ができるようになりますが、鼻づまりなどによって口呼吸になると、口腔内の乾燥を招き、口臭が強くなってしまいます
口呼吸によって口が臭くなるのは、赤ちゃんに限らず大人も同じですし、幼児期にも多いです。口の中が乾燥することによって、口の中に存在している細菌が繁殖し、不快な臭いを生じます

口の中の細菌とは?

赤ちゃんの口の中に細菌がいると聞くと、「自分の虫歯菌が移ってしまったのではないか」と考えるママも少なくありません。

しかし、口の中には虫歯や歯周病の原因となる細菌だけでなく、さまざまな細菌が存在していて、大人の口の中には数百種類の細菌が存在するとされています。細菌と聞くと、悪さをするものをイメージする人も多いかもしれませんが、口の中の細菌のバランスを保って健康維持に役立つ細菌もいますので、細菌の存在に対して、過剰に心配しすぎる必要はないでしょう。

口呼吸の悪影響

口呼吸は、口臭の原因となるだけでなく、次のような悪影響があります。

  • 虫歯・歯周病になりやすくなる
    口の中が乾燥することによって細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
  • 風邪を引きやすくなる
    口から吸いこむよりも鼻から吸い込んだ方が粒子を除去することができるため、口呼吸の方が病気の原因となるウイルス・細菌が体内に入りやすくなってしまいます。
  • 歯並びが悪くなりやすい
    出っ歯になりやすくなります。悪い歯並びが原因で口呼吸になる場合もあります。
  • 顔つきがボケッとした感じになる
    口がポカンと開いた状態となり、ぼけっとした印象の顔つきになりやすいです。

赤ちゃんの口呼吸対策

口呼吸ができるようになる時期は、個人差がありますが3ヵ月頃からと言われています。また、卒乳の頃から口呼吸になってしまう子が増えるとされています。

赤ちゃんが口呼吸になってしまうのを防ぐには、鼻づまりをなるべく解消してあげることが必要でしょう。鼻が詰まって、口で呼吸しなければならない状態が続いてしまうのは良くないでしょう。
また、口周りの筋肉が鍛えられていなければ口呼吸になりやすいため、離乳食を始める際にはよく噛む習慣をつけてあげることが大切でしょう。

舌や口腔内の汚れが原因で口が酸っぱいニオイに!

離乳食で口の周りが汚れている赤ちゃん

歯が生えてきたら、赤ちゃんも歯磨きが必要になります。しかし、歯が生えていない時期は、口の中のお手入れをしないママが多いようです。
歯がありませんから虫歯になることはありませんが、日々母乳やミルクを摂取しているため、舌や口腔内が汚れている場合もあります。

舌には小さな突起がたくさんあり、その隙間に汚れが溜まります。ミルクや母乳のカスが、舌に付着して口臭の原因になる場合もあるのです。舌が白くなっている場合には、ガーゼを湿らせて舌の汚れをふき取ってあげると良いでしょう。
舌はデリケートな部分なので、やさしく行うことが大切です。

歯がなくても口の中のお手入れは必要?

哺乳瓶からミルクを飲んでいる赤ちゃん

ミルクや母乳を摂取しているので、赤ちゃんの口の中は汚れます。
口臭が気になる場合には、湿らせたガーゼを指に巻きつけて、かるく汚れをふき取ってあげましょう

口の中のお手入れによる効果

口の中のお手入れをすることは、赤ちゃんの口臭を予防・改善できるだけでなく、歯が生えて歯磨きが必要になった時にもメリットがあります。
歯磨きを嫌がる赤ちゃんは多いのですが、口の中を触れられることに慣れていないということも一つの原因と言えます。歯が生える前から口の中のお手入れに慣れておけば、歯が生えてからの歯ブラシの導入もスムーズになると言えるでしょう。

よだれで口の中がキレイになります

赤ちゃんはよだれがたくさん出ます。服を汚してしまったり、スタイを頻繁に交換しなければならなかったり…赤ちゃんのよだれに悩まされているママも少なくないでしょう。
しかし、よだれには口の中を清潔に保つ作用があるのです。

唾液には、口の中の汚れを洗い流したり、細菌の繁殖を防いだりする働きがあります。赤ちゃんは、口の中に溜まった唾液を飲み込むことができませんから、服を汚してしまったりすることもありますが、よだれがたくさん出ているのは悪いことではないのです。

赤ちゃんの口臭の原因が病気である可能性

泣いている赤ちゃん

口臭を引き起こす病気もありますが、内臓の病気で口臭が強くなっているならば、機嫌が悪い・泣き止まないといった様子がみられるでしょう。赤ちゃんが機嫌良く過ごせているのであれば、内臓などの病気を心配する必要はないと言えます。

鼻づまりが続いているならば、風邪副鼻腔炎などの可能性は否定できないため、小児科や耳鼻科で相談すると良いでしょう。もちろん、赤ちゃんは鼻の穴が小さい・鼻腔が狭いといった理由で、鼻づまりになりやすいですから、他の症状や鼻水の色などもみながら判断してあげることが大切でしょう。

鼻づまりの原因「風邪」「副鼻腔炎」の特徴/受診の目安


風邪 赤ちゃんの場合は鼻づまりを長引かせると中耳炎を引き起こす可能性がありますから、風邪にも注意が必要です。鼻水が長期間続いている・熱がある・機嫌が悪い・食欲がないなど、他に何らかの症状がある場合には病院を受診すると良いでしょう。
副鼻腔炎 副鼻腔炎の特徴は、鼻水の色が黄色っぽくなるという点です。鼻水が膿のような色になって驚くママも少なくありません。慢性化する場合もあるので適切な対処が必要になるでしょう。「蓄膿症」は、慢性化した副鼻腔炎のことです。

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