• 口臭 原因

    赤ちゃんのよだれが多いのはなぜ?急に増えたら病気!?

    赤ちゃんのよだれが多いのはなぜ?急に増えたら病気!?

    赤ちゃんのよだれに悩まされているママに伝えたい、ヨダレの知識と注意点!唾液が増えたのは病気のサインということも!いつまで多い?においが気になるという悩みも解決!

この記事をシェアする

  • 観覧数:50943 Views
  • 更新日:2016年01月12日

赤ちゃんのよだれ、こんなに多くて大丈夫?いつまで多い?

赤ちゃんのよだれ、こんなに多くて大丈夫?

初めての赤ちゃんは、わからないことだらけで、正常なのか異常なのか迷ってしまいますよね…。口の周りを常によだれでびしゃびしゃにしている赤ちゃんを見て、「こんなによだれまみれで大丈夫?」「これが普通なのかな?」と不安に思うお母さんは大勢いらっしゃるようです。

唾液は人間にとってとても大切な役割を果たす一方、赤ちゃんにとってはかぶれを引き起こすなどのリスクもあります。どんなよだれが良くて、どんなよだれに注意したら良いのでしょうか。

よだれが多すぎる…これって良くないの?

一般的に、子供は唾液分泌が盛んです。唾液は口腔内に様々な良い影響を与えます。

唾液のメリット

  1. 口の中の汚れを洗い流す
  2. 歯を強くする
  3. 抗菌作用がある
  4. ご飯を食べやすくする
  5. pHを中性に保つ

1. 口の中の汚れを洗い流す

よだれの多くは水分ですから、口の中の食べ物による汚れや口腔内細菌を洗浄してくれる作用があります。自浄作用などとも呼ばれます。

2. 歯を強くする

「パロチン」という唾液腺ホルモンは、硬組織である歯の成長を促進させる効果があります。また、「スタテリン」「カルシウムイオン」などの物質が歯の再石灰化を促します。口腔内の細菌は糖分をエサに活動し、酸を出して歯を溶かしますが、この溶けた歯を元に戻そうとする働きを再石灰化といいます。

3. pHを中性に保つ

酸性に傾いてしまったpHを中性に戻そうとする緩衝作用も、唾液には存在します。
歯垢のpHが酸性に傾いてしまうと、歯が溶かされやすくなりますから、口の中を中性に保つことで効果的に虫歯を予防することができるでしょう。

4. 抗菌作用がある

唾液に含まれている「リゾチーム」は細菌の壁を分解して壊し、「ラクトフェリン」は細菌が発育するのに必要な鉄分を奪うことで抗菌作用を示します。また、唾液中には「分泌型IgA」などの免疫抗体も含まれています。他にも「ヒスタチン」「ディフェンシン」など多くの抗菌物質が存在しています。

5. ご飯を食べやすくする

唾液には、食べ物に水分を含ませてかたまりにし、飲み込みやすくする働きがあります。また、「アミラーゼ」という酵素による消化作用もあります。ご飯をたくさん噛んでから飲み込んだ方が良い理由の1つは、このアミラーゼを多く作用させて食物の消化を助けるためです。
唾液の少ないドライマウスになると、飲み込みにくい・ビスケットなどの乾燥したものが食べにくいといった支障が出てきます。

赤ちゃんのよだれはいつまで?

赤ちゃんのよだれはいつまで?

よだれの出始める時期には個人差がありますが、ふつう生後2~3ヶ月からといわれています。5~6か月目は離乳食をスタートする時期ですので、ご飯を食べられるように唾液分泌量は増えます。1~2歳から徐々にひとり食べができるようになり、よだれも落ち着いてきます。

赤ちゃんのよだれは食事と関連する点以外にも、以下のような理由でも起こります。

なぜ赤ちゃんはよだれを垂らすの?

  1. 口腔周囲の筋肉が未発達である
  2. 唾液を飲み込まない

1. 口腔周囲の筋肉が未発達である

赤ちゃんは口の周りの筋肉が未発達であるため、口を開けていることが多いです。おまけに唾液分泌も盛んなので、口からどんどんよだれが溢れてきます。顎や舌の機能を発達させるためにおしゃぶりをしたり、色々なものに噛みついたりするのですが、汚いといわずに自由に遊ばせてあげた方が早く発達するでしょう。

2. 唾液を飲み込まない

1分間、嚥下しないで口の力を抜いていてください。健康な成人なら唾液が溜ってくるはずです。赤ちゃんは唾液を飲み込まないので口に唾液が溜り、よだれとなって溢れ出てくるのです。
また、1歳頃までは「乳児型嚥下」といって、大人とは異なる嚥下の仕方をします。

赤ちゃんのよだれの注意点

肌荒れに注意

上で紹介したように唾液にはメリットがたくさんありますが、唾液が口から出てしまったよだれには注意点があります。一番多いのは「肌荒れ」です。赤ちゃんの肌はデリケートでとても敏感なので、常時皮膚に唾液が付いているとかぶれて炎症(接触性皮膚炎)を起こしてしまいます。

対策としては、よだれをポンポンとタオルやティッシュで優しく拭いてあげましょう。無理に口を閉じさせるようなことは避けて、できるだけ自由にさせてあげてください。よだれの量や時期は個人差があるので焦りは禁物です。

こんなよだれには要注意!よだれがトラブルのサインかも…

かぶれ以外にも、放っておくと良くないよだれがあります。

よだれが臭い

よだれが臭い

ツバが臭いのは普通ですが、それ以外の嫌な臭いがする場合は、ネバネバした粘液性のよだれが少量しか出ていない可能性があります。大人と一緒で、唾液が少ないと細菌が増えたりして、赤ちゃんにも口臭が発生することがあります。
水分摂取量が適切か確認してみてください。水分量が不足すると、唾液の量も減少しやすいため注意が必要です。

また、口内炎があると痛みから口の中に水分を含むことを避けようとしますので、その点についても注意してあげてください。

よだれが急に多くなった

急によだれが多くなった場合は、口内炎咽頭炎などが生じている可能性があります。病気が原因で急によだれが多くなった場合、発熱がみられる場合も多いため、「あれ?」と思ったら熱を測ってみてあげてください。

手足口病というウイルス感染症では、高熱と共に手・足・口に水泡ができます。口の中や唇にできた水泡は痛いので、その刺激によって唾液が多くなることがあります。手足口病は1週間ほどで治りますので、水分補給をして安静にしていましょう。
また、夏に流行するヘルパンギーナも、喉の痛みからよだれを飲み込めなくなるため、よだれの量が急に増える場合があります。

よだれに血が混ざっている

よだれに血が混ざっている

赤ちゃんの唾液に血が混じっているとちょっとビックリしてしまうかもしれませんが、落ち着いて行動してください。

考えられる可能性としては口腔内の傷です。まずは新品の清潔なガーゼなどをちょっと強めに押し当てて止血してください。小さな傷ならば化膿しないように注意して経過観察しましょう。大きな傷であれば救急に電話をして指示を仰ぐ必要がある場合もあるでしょう。出血量などで判断することが大切です。

9ヶ月頃からつかまり立ちができるようになるので、転倒して何かにぶつかったりしないか注意深く観察しましょう。子供の外傷は1人で歩けるようになる1歳頃から急激に増え始めます。

この記事に関連する記事