ごぼう茶の効能/口臭予防にも効くって本当?
お茶といえば、紅茶や緑茶、ウーロン茶など葉っぱから抽出されたものが一般的ですが、お茶の中には野菜から抽出されたエキスがお茶になったものがあります。そんな野菜のお茶として有名なのが、美容や健康によいと話題のごぼう茶です。
実は、ごぼう茶は美容や健康だけではなく、口臭予防にも効果があるとされています。ごぼうの食感が苦手な方でも、お茶だと手軽に摂取しやすいのでおすすめです。
今回は、ごぼう茶の効能や口臭との関係、摂取時の注意点について詳しく解説します。
ごぼう茶とは?どんな味がする?
ごぼう茶はその名の通り、ごぼうから抽出されたエキスをお茶にしたものです。そのため、「ごぼうの煮汁」のような味がします。ごぼう好きの方にとっては、ごぼうの香りが豊かでとても美味しく感じることでしょう。
ごぼうが苦手な方は土臭いと感じるかもしれませんが、ごぼう独特の硬い食感はお茶にすることでなくなります。飲みにくい場合は、ゴボウ独特の土臭さが軽減されて飲みやすく作られた、黒豆やハト麦などをブレンドしたものがおすすめです。
なお、ごぼう茶は元々野菜なので、飲むだけではなく食べることもできます。抽出したごぼう茶だけでなく、抽出後のごぼうも食事やお菓子に活用できるので無駄がありません。料理であれば卵焼きやお茶漬け、スープに味噌汁、お菓子であればミルクプリンやクッキーなど、様々なメニューに活用することができます。
ごぼう茶の飲み方
ごぼう茶は、食事中のお供として飲むのはもちろんのこと、ノンカフェインなので「夜にお茶を飲むと眠れない」という方も、お休み前に安心して飲むことができます。
飲み方についてのルールは特にありませんが、ホットで飲む場合とアイスで飲む場合、それぞれにおいしい飲み方があります。
ホットで飲む
- ポットとカップにお湯を入れて温めておく
- ポットが温まったらお湯を捨て、ごぼう茶をティースプーンに一人分の分量を1杯分(2~3g)とし、人数分入れる
- 人数分のお湯をポットに注ぎ、香りを逃さないように蓋をする
- お茶の濃度が均一になるようにポットを回し、抽出したお茶だけがカップに入るよう、茶こしを使いカップにごぼう茶を注ぐ
アイスで飲む
- ホットで飲む場合と同じような手順で、濃い目でごぼう茶を作る
- コップに氷を入れて冷やしておく
- コップ内に溜まった水を捨て、作ったごぼう茶を注ぐ
ごぼう茶の効能
ごぼうは煮物や天ぷらなど、加熱処理をして食べるのが一般的であり、意外と手間がかかりますよね。しかし、ごぼう茶の場合は手間がかからず、効率的に栄養素を摂取することができます。
また、ごぼう茶は、ごぼうをそのまま食べるだけでは摂れない栄養素を、お茶にすることでしっかり摂取することができます。ごぼう茶による効能には、以下のようなことが挙げられます。
1.便秘を解消する
便秘の解消には腸内環境を整えることが大切です。腸内環境を整えるには、便通を良くするのに欠かせない食物繊維を積極的に摂取し、腸内の悪玉菌を減らす必要があります。
食物繊維が豊富な野菜はいくつかありますが、その中でもごぼうに含まれる食物繊維の量はトップクラスです。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維があります。どちらの食物繊維も便秘の解消には欠かせないものですが、ごぼうにはこの両方の食物繊維が含まれています。
また、ごぼうには腸内の善玉菌の餌となるオリゴ糖が含まれています。オリゴ糖が善玉菌を増やして悪玉菌を減らしてくれるので、腸内環境を整える効果が期待できます。
2.アンチエイジング効果
老化の原因は細胞が酸化することで発生する活性酸素です。活性酸素は紫外線や喫煙など様々な外部からの影響を受けますが、ごぼうには抗酸化物質であるポリフェノールのひとつ、サポニンが含まれています。サポニンは活性酸素を除去するため、ごぼう茶の摂取はアンチエイジング効果が期待できます。
サポニンは主にごぼうの皮に含まれています。ごぼう茶の苦みやえぐみはこのサポニンによるものです。
通常、ごぼうを食べるときはアクが強いため、皮を剥くことが多いのですが、ごぼう茶であれば皮に含まれるサポニンをしっかり摂取することができます。
3.むくみを解消するデトックス効果
ごぼうには、水溶性食物繊維のイヌリンが豊富に含まれています。水が枯渇した大地においてもごぼうが成長できるように、イヌリンは水分を蓄える役割を担っています。
イヌリンには余分な水分を吸収する利尿作用があります。そのため、立ちっぱなしの仕事や飲みすぎた翌日のむくみ、女性ならではの生理前のむくみなどをすっきり解消することができるのです。
4.冷え性予防
冷え性の方は外側から体を温める対策をとることが多いですが、体の中からしっかり温めることも大切です。
ごぼう茶に含まれるサポニンには血流を良くする効果がありますので、冷え性で悩む女性には、ごぼう茶はおすすめの飲み物と言えます。
5.肌トラブルの改善
ごぼう茶に豊富に含まれるタンニンには、シミやシワが作られるのを予防するとともに、メラニンの生成を抑制する効果があります。そのため、肌を若々しく保つ美白効果が期待できます。
さらに、タンニンはニキビや吹き出物といった肌荒れを改善してくれる効果があります。また、毛穴を引き締める効果もあるため、顔以外にも身体に吹き出物ができた場合にも有効です。
ごぼう茶は口臭に効くって本当?
便秘解消やアンチエイジング、むくみ・冷え性予防などごぼう茶の効能は様々ですが、実は口臭を予防する効果も期待できます。
ブラッシングなどの清掃が不十分であったり、唾液の量が減少したりすると、口腔内では細菌が増殖します。この細菌が悪臭を放つガスを生成するために口臭が強くなってしまいます。
ごぼう茶にはサポニンが含まれています。サポニンには殺菌効果があるため、口の中の細菌の増殖を抑えて、口臭を予防することができるのです。
胃腸が原因の口臭にも効果が期待できます
口臭の原因は様々ですが、中には胃腸のトラブルが原因で口臭が発生するケースもあります。
特に、腸に便が溜まったままの状態となる便秘は、便が腐敗して悪臭ガスを発生させます。悪臭ガスは腸壁から血液に取り込まれ、全身を巡って呼気として排出されるため、口臭を強くさせてしまいます。
ごぼう茶には食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれており、便秘を解消する効果があります。そのため、ごぼう茶は便秘が原因の口臭にも一定の効果が期待できるとされています。
ごぼう茶の副作用・摂取時の注意点は?
ごぼう茶はノンカフェインのお茶ですので、カフェインの摂取が気になる子供から大人まで安心して飲むことができます。しかし、飲み方によっては、身体に変調をきたすことがあるため注意が必要です。
ごぼう茶を飲みすぎることは、サポニンの過剰摂取につながります。ごぼう茶の様々な効能はサポニンによるところも大きいのですが、過剰摂取すると胃痛や下痢を引き起こす可能性があります。
なお、お腹を下しやすい方など、体質によっては飲む量が適正であっても下痢症状を起こす可能性がありますので、摂取する際にはくれぐれも注意が必要です。
また、ごぼうはキク科の植物です。キク科アレルギーの方は、ごぼう茶を摂取することによりアレルギー反応を起こすことがありますので、摂取を避けるようにしましょう。
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