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    口臭の原因となる飲み物/口臭を予防してくれる飲み物は?

    口臭の原因となる飲み物/口臭を予防してくれる飲み物は?

    口臭の原因となる飲み物と予防に役立つ飲み物を3つずつ紹介します。コーヒーや甘いジュース・炭酸飲料、アルコールの過剰摂取には注意が必要です。

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  • 更新日:2016年09月26日

口臭の原因となる飲み物/口臭予防できる飲み物は?

口臭は自分では気づきにくいものです。皆さんは人と会話をしている最中、相手がふと不快な表情をした様子を見て「もしかしたら、私の息がクサいのかもしれない…」と不安になってしまったことはないでしょうか。

口臭には様々な原因が考えられますが、そのうちのひとつに、唾液の減少によるドライマウスが挙げられます。
唾液には口の中の汚れを洗い流し、細菌を減らす働きがあるのですが、唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥しがちになると、口臭も強くなってしまいます。口臭を予防するためには、口の中の適度な潤いを保ち、こまめに飲み物を飲んで水分補給することが大切です。

しかし、中には口臭を予防するどころか口臭の原因となる飲み物もあります。
ここでは、どのような飲み物が口臭の原因になりやすく、どのような飲み物が口臭を予防してくれるのか、それぞれ3つずつご紹介していきます。

口臭の原因となる飲み物3つ

口臭を防ぐには水分補給が重要ですが、その飲み物自体が口臭の原因となってしまう場合もあります。
では、口臭の原因となる飲み物を3つご紹介します。以下の飲み物を常飲している方は注意が必要です。

1.コーヒー

香りがよく、リラックス効果のあるコーヒーは、仕事の合間などに気分転換を図るにはとても適した飲み物と言えるでしょう。ところが、コーヒーは口臭の原因になりやすい飲み物でもあります。

コーヒーを飲むと口臭が強くなってしまう理由として、主に次の3点が挙げられます。

  • 舌や歯茎にコーヒー豆の粒子が残留するため
  • 一緒に摂る砂糖やミルクが、口の中で汚れとなって残るため
  • コーヒーに含まれるカフェインが利尿効果をもたらし、水分が不足しがちになるため

コーヒー汚れが残留してしまう問題については、ガムを噛む、舌ブラシを使うといった対策で、ある程度は防ぐことができるでしょう。
しかし、コーヒーのカフェインによる利尿作用については、意識的に唾液の減少を防ぐ必要があります。コーヒーを飲んだあとは、こまめな水分補給を心掛けましょう。

2.炭酸飲料・ジュース類

炭酸飲料やジュース類には、多量の糖分が含まれているものも少なくありません。口の中の細菌にとって糖分は大好物ですので、糖類を含む炭酸飲料やジュースを飲むことで、細菌が繁殖しやすくなります。
口の中で細菌が増えれば増えるほど、悪臭を放つガスが大量に発生し、口臭もきつくなってしまうのです。

炭酸飲料やジュース類の摂取をできるだけ控えるのが望ましいですが、もし甘い飲み物を飲んだ場合は、歯磨きやうがいなどの対策が必要です。
すぐに歯を磨けない場合は、ガムを噛むのも効果的ですが、甘味料にキシリトールが使われているものを選ぶなど、さらに糖分を摂らない工夫をしましょう。

3.アルコール飲料

お酒を飲む女性

一定量のお酒を飲むと、口臭や体臭がお酒臭くなることがあります。これは、アルコールの利尿作用により身体が乾燥し、唾液の分泌量が減少してしまうことや、分解し切れなかったアルコールが血中に吸収され、呼気とともに放出されることによるものです。
また、アルコールの習慣的な摂取は、消化器官に大きく負担をかけます。その結果、消化器官の不調によって呼気が臭うようになる場合もあります。

口臭を予防することはもちろんですが、全身の健康のためにも、お酒は適量を心掛けることが大切です。
万が一、お酒を飲み過ぎてしまった場合にはたっぷりと水分補給し、大豆製品、しじみ、レバーなど肝機能を促す食品を意識的に摂取するようにしてください。

口臭を予防してくれる飲み物3つ

口臭の原因につながる飲み物がある一方で、口臭を予防する効果が期待できる飲み物もあります。
では、口臭予防に効く飲み物3つを見ていきましょう。

1.水

水分補給の水を持つ女性

私たちの口臭がキツくなる大きな原因のひとつとして、唾液の減少が挙げられます。日頃から口の中が乾燥しがちな方の場合、水をこまめに飲むようにするということも、口臭予防には有効な方法でしょう。
水そのものが口の中の汚れを洗い流してくれるだけでなく、水分補給によって唾液の分泌量が増え、口腔内の細菌を減らしてニオイを改善する効果が期待できます。

特に、就寝中は食事や会話による外部からの刺激が少なくなり、唾液の量も不足しやすくなる時間帯です。寝る前にはコップ1杯程度の水を飲んで、しっかりと水分補給しておくとよいでしょう。

2.お茶

紅茶や緑茶、ウーロン茶、ジャスミン茶など、お茶類にはフラボノイドやカテキンなどの消臭成分が含まれています。これらの消臭成分の効果によって、口内の細菌の繁殖を抑え、口臭を予防する効果が期待できます。

ただし、お茶にはコーヒーと同様、カフェインが含まれているものも少なくありません。過剰摂取すると、カフェインの利尿効果によって身体が水分不足の状態となり、唾液の分泌量が減少して口臭を悪化させてしまう恐れがあります。お茶を口臭予防として活用する場合は、くれぐれも飲みすぎには注意が必要です。

また、お茶を飲む際には、砂糖を入れずにストレートで飲むのが望ましいでしょう。

3.牛乳

牛乳

餃子や焼肉、キムチなど、ニオイが強い料理を食べたあとは、呼気のニオイが気になることも多いものです。特に、ニンニクやネギ、玉ねぎといった強い臭いを放つ食材は、口の中に食べかすとして残ることで臭いの原因を作るだけでなく、胃に留まっている間は臭い続けることもあります。

ニンニクやネギ、玉ねぎなどの野菜類には、硫黄を含むアリインというアミノ酸の一種が含まれています。アリインが酵素と結合すると、アリシンという香気成分が生成され、ニオイを放つ原因となります。
牛乳にはたんぱく質が豊富に含まれています。このたんぱく質にはアリインを包み込んで体内に吸収されにくくする働きがあるので、アリシンを含む臭いに対する予防効果が期待できるのです。
牛乳を飲むタイミングとしては、食前か食事中に飲むことをおすすめします。

飲み物が効かない口臭もあります

もちろん、口臭の原因は口の中だけにあるとは限りません。そのため、口臭を防いでくれる飲み物があらゆる口臭に予防効果を発揮するわけではありません

口臭には「生理的口臭」「病的口臭」があります。生理的口臭は誰にでも起こる口臭ですが、病気が関わっている病的口臭の場合、飲み物の効果だけで口臭を予防することは難しく、効果があっても一時的なものに過ぎません。
病的口臭の例としては、歯周病や虫歯などの口腔内のトラブルによるものや、腎臓病や肝臓病などの全身疾患が原因となって引き起こされるもの、副鼻腔炎(蓄膿症)によるものなどが挙げられます。

病的口臭で呼気が臭うとすれば、口臭を改善することはもちろんですが、これ以上病気を悪化させないためにも治療を進めていく必要があります。口臭がなかなか改善しない場合は、病的口臭の可能性も考慮して、必要に応じて病院にかかるようにしましょう。

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