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    なた豆茶の効果は口臭予防にも!ナタマメの副作用/選び方

    なた豆茶の効果は口臭予防にも!ナタマメの副作用/選び方

    なた豆茶は膿取り豆とも呼ばれるなた豆をお茶にした健康茶です。なた豆茶は蓄膿症や口臭予防に効果があるとされていますが、副作用などは大丈夫なのでしょうか。

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  • 更新日:2016年07月06日

口臭予防やダイエット効果も!なた豆茶ってどんなお茶?

なた豆茶

多くのメーカーから様々な健康茶が販売されていますが、皆さんはなた豆茶というお茶をご存じでしょうか?
なたまめ茶は全身の健康や口臭の予防に効果があるとされていますが、日常的に飲むとなると、その安全性や副作用の有無なども気になるところです。

今回はなた豆茶とはどんなお茶なのか、効果や副作用の有無、選び方について詳しく解説していきます。

なた豆茶とは?

なた豆

なた豆茶とはその名前の通り、「なた豆(刀豆)」というマメ亜科の一年草を用いたお茶のことです。
なた豆は古くから漢方薬などの薬用として栽培されてきましたが、近年では健康食品や健康茶としてさらにその知名度を上げています。

なた豆はおよそ30~50センチの鞘(さや)を作り、夏になるとピンクや白の花を咲かせます。その中に種子が入っていますが、なた豆茶ではその鞘や種子を焙煎し、すり潰すことでなた豆茶を作っています。
最近では通常の煮出して飲むティーバッグタイプのほか、なた豆茶を粒状にした持ち運びしやすいタイプのものも販売されています。

また、市販のものに比べると手間はかかりますが、なた豆を自家栽培し、自分で焙煎しすり潰すことで、オリジナルのなた豆茶を作ることもできます。

なた豆茶の効果とは?

なた豆の効果

原料となるなた豆が古くから漢方薬などとしても使われているように、なた豆茶には様々な効能があることで知られています。
蓄膿症やむくみ、冷え、関節の痛み、花粉症などのアレルギー症状の改善、腎機能の向上など、その効能は多岐にわたり、さらにはダイエットにも効果的と言われています。

なた豆茶には口臭予防効果があるって本当?

なた豆には、なたまめ茶だけではなく、なた豆の成分が配合された歯磨き粉やマウスウォッシュが販売されるなど、その口臭予防効果が高く評価されています。
口臭にはいくつか原因がありますが、歯磨きなどの日常のブラッシングで改善できるものもあれば、膿の蓄積が原因で起こる口臭もあります。なた豆茶が効果を発揮するのは、膿が原因で引き起こされる口臭です。

なた豆茶が口臭に効くメカニズム

なた豆茶にはカナバニンという成分が含有されています。このカナバニンには溜まった膿を取り除いてくれる排膿効果と抗炎症効果があります。この膿を排出する効果から、なた豆は「膿取り豆」とも呼ばれており、民間療法として役立てられてきました。
副鼻腔が炎症を起こして膿が溜まってしまう「蓄膿症(副鼻腔炎)」になると、症状のひとつとして膿による口臭が発生することがあります。なたまめ茶は、蓄膿症が原因の口臭を改善する効果が期待できるのです。

また、カナバニンは歯槽膿漏や歯周病などが原因の口臭にも効果を発揮します。なた豆茶を摂取することで歯茎の炎症を抑制し、腫れや出血などの症状を防ぐことで口臭の予防につながります。

もちろん、歯や鼻などに異常がある場合はその治療を優先すべきですが、なた豆茶をセルフケアと取り入れることで、口臭を軽減する効果が期待できると考えられます。

なた豆茶には副作用はある?

継続して飲む必要があるとなると、なた豆茶の副作用の有無はとても気になるところですね。

原料であるなた豆の段階では毒性があることが知られています。この毒性は、なた豆の薬効成分であるサポニンや有毒性アミノ酸であるコンカナバリンA、カナバニンなどに由来するものです。
これらの毒を抜く処理を行わずにそのまま摂取してしまうと、腹痛や下痢、嘔吐といった症状を引き起こしてしまう恐れがあります。

なた豆茶の場合は製品へ加工していく中で、水にさらしたり、発酵させたり、炒ったり煮たりなどの処理工程により、なた豆の成分が持っている毒性はなくなります
また、なた豆茶はカフェインが含まれていないノンカフェインの健康茶です。大人に比べてカフェインに敏感な子供や、カフェインの摂取ができない妊婦さんも安心して飲むことができます。

ただし、あまりにも低価格で販売されているなた豆茶の場合、製造過程においても毒性が完全になくなっていない粗悪品である可能性も考えられます。購入する際は、そのメーカーの評判を口コミなどでしっかりとリサーチしておき、値段もひとつの基準として参考にすることが大切です。
また、なたまめ茶を飲む時間や量に決まりはありませんが、飲みすぎは避けるようにしましょう。

なた豆茶の選び方のポイント

数多くのなたまめ茶が販売されていますが、「どれがいいのかわからない…」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ここではなた豆茶の選び方のポイントについてご説明します。これからナタマメ茶の購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

1.品種

主になた豆茶に使用されるのは、赤なた豆と白なた豆の2種類です。白なた豆よりも赤なた豆の毒性の方が強いと言われていますが、どちらも加工するメーカーがしっかりと焙煎など毒性を抜く作業を行っているので、どちらを選んでも問題ありません。

また、なた豆茶には白なた豆を100%使用したものもあれば、赤なた豆にいくつかの健康食品をブレンドしたものがあるなど、味や香りに違いがあります。いくつか試してみて、自分の好みにあったなた豆茶を選ぶとよいでしょう。

2.産地

なた豆の産地・鹿児島・静岡・兵庫

かつての薩摩藩、現在の鹿児島県で作られたなた豆が有名ですが、その他にも兵庫県丹波市、静岡県などで栽培されたものも人気です。
中でも鹿児島県の吉田町や兵庫県の丹波市で栽培されたなた豆は、無農薬で高品質なものが多いので、安全性や品質を重視される方は、こういった産地を選ぶこともひとつの選択肢です。

また、なた豆はもともと中国から伝わってきたこともあり、海外では中国で栽培されたものが多く輸入されてきます。中国産のものを購入する際は、農薬の検査はしっかりとされているか、加工処理が丁寧にされているかなどのポイントを目安にメーカーを選択することも重要です。

3.製造方法

なた豆の産地にこだわるだけでなく、製造方法もしっかりとチェックするようにしましょう。せっかく国産で、高品質ななた豆を使っているとしても、衛生管理などに問題があれば意味がありません。
国内でなた豆茶を製造しているメーカーでは、製造方法や管理方法などの情報を発信している場合もありますのでしっかりチェックしておきましょう。

4.味

高品質ななた豆茶を選ぶことも重要ですが、飲み続けられるかどうかという点も大きなポイントです。美味しく飲み続けるためにも、自分の好みに合った味のなた豆茶を選ぶとよいでしょう。

なた豆茶の味については、ブランドによって品種やお茶として使用する箇所、製造方法が異なりますが、香ばしくて渋みの少ない、飲みやすいものが多いようです。
なた豆本来の味や風味を楽しみたいという方は、なた豆100%のなた豆茶を選ぶのがおすすめです。

飲みにくく感じる場合はブレンド茶もおすすめ

なた豆の味や風味がちょっと苦手だと感じる方は、他の健康食品とブレンドされたなた豆茶を選ぶとよいでしょう。
黒豆、赤芽柏(アカメガシワ)、はと麦、桑の葉などの健康食品をブレンドしたものもあれば、ごぼうなど普段からよく口にする食品をブレンドしたものもあり、なた豆茶100%のものよりもくせがなく、飲みやすく継続できるものが見つかるはずです。

ネット上では、それぞれの商品を実際に飲んでみた方の口コミも多数投稿されているので、そういった意見を参考にするのもひとつの方法です。

なた豆茶は毎日続けることが大切です

爽やかな息の女性

様々な効能が期待できるなた豆茶ですが、普段から飲み続けないとその効果は現れません。

産地などにこだわって高品質ななた豆茶を手に入れることももちろん大切ですが、日ごろから無理なく飲めるものを選び、口臭予防や健康維持に役立てましょう。

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