スメルハラスメント対策!訴えられる前にすべき口臭改善方法
近年、さまざまな「ハラスメント」が登場していますが、スメルハラスメントもその一つです。スメルハラスメントとは、ニオイによって周囲を不快にすることを意味します。「スメハラ」とも言われます。
スメルハラスメントの原因となる臭いには、口のニオイもあれば、汗のニオイ、ワキガ、香水の匂いなども含まれます。スメルハラスメントで裁判に発展しているケースはまだありませんが、今後パワハラ・セクハラなどのように、大きな問題になるようになっていくかもしれません。
自分の臭いによるトラブルを防ぐのはもちろんのこと、気持ち良く社会生活を送るため、周囲に不快な思いをさせないために、日頃からニオイの対策は行っておきたいところでしょう。
スメハラに注意!口臭は自覚しにくい!?
指摘されるような強い口臭があるにもかかわらず、本人は全く気付いていないというケースも多いようです。
もちろん、鼻が悪いわけでも、鼻が詰まっているわけでもありません。他の人のニオイには気付くのですが、自分のニオイには気付かないのです。
これは、人がニオイに慣れる(順応する)ことが理由です。自分のニオイを長時間嗅いでいると、そのニオイに慣れてしまって、自分のニオイが強くなっていることに気付かなくなってしまうのです。
自分では口臭が強くないと思っていても、ただ気付いていないだけで、他の人には不快なニオイを放っているかもしれないのです。
自分の口臭を正しく把握するには?
自分の口が臭いのかどうか、家族や周囲の人に確認してもらえば口臭の有無を確認できるのですが、家族であっても恥ずかしいという人が多いでしょう。
そのような場合には、口臭検査を受けるという方法もあります。自分の口臭の強さやその原因となっている物質などを調べることができます。
口臭検査はどこで受けられる?
口臭検査は口臭外来や口臭治療を行っている歯科医院で受けることができます。歯科医院によって検査内容などが異なるため、医院のHPなどで確認してから予約すると良いでしょう。
自分のニオイに気付かない人がいる一方で、気にするような口臭がないにも関わらず、口臭が強いと思い込んでしまっている人も少なくありません。正しく自分の口臭について知り、適切に対処することが大切でしょう。
スメルハラスメント加害者にならないための口臭対策
悪気がなくても、スメハラの加害者になってしまっている場合もあるでしょう。口臭が気になる場合には、適切な対策が必要になります。
まずは歯医者へ!
「胃が悪いから口が臭いのかな」と思っている人も少なくありませんが、口臭原因のほとんどは口の中にあります。
また、口臭の2大原因と言えるのが、舌苔と歯周病です。特に舌苔が原因となっているケースが多いとされ、口臭の原因となるVSC(揮発性硫黄化合物)は舌の上で最も作られているとされています。
口臭対策として、ガムを噛んだり歯磨きをこまめにしたり、口の中のニオイを消す努力をしている人も多いでしょう。しかし、口臭の原因を取り除かなければ、口臭は改善されません。
まずは口の中に口臭の原因がないかを確認すると良いでしょう。
口臭外来を開設している歯医者が増えています!
「口臭は治療が必要」という認識が高まっていると言えるでしょう。口臭外来を受診することを、恥ずかしいと思っている人も少なくありませんが、気になる口臭を効果的に改善できるため、口臭外来を受診して適切な治療を行う人が増えています。
口臭外来では口臭検査によって、口臭の原因や強さなどを明確にできます。口臭の原因に合った治療を行えるので、早期に解決につながるでしょう。
カウンセリングはプライベートが守られた環境で行う医院が多く、安心して相談することができます。
今すぐできる口臭対策3つ
「口臭外来に行きたくても、なかなか時間が取れない」「予約がいっぱいで受診できるのはまだまだ先…」ということもあるでしょう。
ここでは、すぐにできる口臭対策を3つ紹介します。
口臭の原因はさまざまですから、自分の口臭原因に合った対策が必要になります。ここで紹介する対策だけでなく、自分の口臭原因を明確にすることが大切でしょう。
1.舌ケアを行う
先にも紹介した通り、舌の汚れが口臭の原因となっているケースが特に多いようです。普段、舌の色を確認する習慣はありますか?舌をチェックする習慣のない人は気付きにくいのですが、舌には白い汚れ(舌苔)が付着しています。
全く付着していないのも良くありませんが、たくさん汚れが付着してまっ白になっているならば、舌の汚れが口のニオイの原因となっている可能性が高いでしょう。
舌磨きをしよう!
舌に付着している汚れを、歯ブラシや舌ブラシを使って除去します。しかし、汚れをゴシゴシと力を入れて除去するのでは、舌の粘膜にダメージを与えてしまうため注意が必要です。舌の表面を損傷すると、味覚障害などの原因にもなるため、やさしく行うことが大切です。
- 舌ブラシ・歯ブラシを舌の奥側から手前に向かって、なでるように動かして汚れを除去します
- 舌ブラシ・歯ブラシについた汚れを水道水で洗い流します
- ①②を繰り返し、ある程度汚れが付かなくなるまで行います。
※注意※
- ブラシを行ったり来たりさせないで、奥から手前にのみ動かします。
- 舌粘膜はデリケートなので、やりすぎに注意しましょう。
2.ガムを噛む
ガムの口臭予防効果は、ガムに含まれているミントなどの香料によるものではありません。ニオイをニオイで消すのではなく、噛むことによって唾液の分泌を促進して口臭を防ぐのです。
唾液には、口臭の原因となる細菌の活動・繁殖を抑制したり、口の中の汚れを洗い流したりする効果があり、口が臭くなるのを防いでくれます。
ガムはキシリトール配合のものを選ぼう
砂糖を含むガムは、虫歯の原因となってしまいますが、近年はキシリトール配合の特定保健用食品に選ばれているガムも多く販売されています。虫歯になりにくい口腔環境を作りながら、唾液の分泌を促進し、口臭を防げるというのは嬉しいですね!
3.ストレスを溜めない
ストレスは唾液の分泌に悪影響を与えるため、口臭の原因となります。近年は「ストレス社会」とも呼ばれていますが、ストレスによって唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥するドライマウス(口腔乾燥症)も増えています。
ストレスによって、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になることによって唾液の分泌が抑制されてしまうのです。
手軽にできるストレス対策5つ
- 睡眠時間を十分に確保する
- 適度な運動を行う
- 栄養バランスの良い食事を心がける
- 入浴などリラックスする時間を作る
- 趣味など自分が好きなことをする
タバコがスメルハラスメントの原因になっていることも…
タバコは口臭の原因となるだけでなく、体臭の原因にもなります。喫煙者は気にならないニオイも、非喫煙者にとっては不快なニオイである場合が多いです。
喫煙の習慣は、単にタバコを吸った後に息が臭くなるだけでなく、唾液分泌の減退を招く・歯周病のリスクを高めるといった特徴もあり、口臭が強くなる原因になるのです。
喫煙マナーの見直しを
タバコの臭い対策は、ビジネスマナーの一つにもなっています。タバコの臭いで周囲に不快感を与えていることに、気付いていないのは自分だけかもしれません。タバコのマナー違反は、「スモークハラスメント」とも呼ばれています。
タバコを吸う場所を守るのはもちろん、口や体のタバコのニオイへの対策も含め、喫煙のマナーを今一度見直してみることをお勧めします。
スメルハラスメントは相手に伝えにくいもの
職場などで口臭が気になっても、なかなか対応できない・伝えられないという人が多いです。口のニオイを不快に思っていても、我慢するしかないと思っている人が多いのです。
「誰にも(口臭について)言われないから大丈夫ということはありません。周囲から指摘されたり、上司から指導を受けたりする前に、自分で口臭に気付いて改善させることが望ましいでしょう。
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