口臭の原因別!簡単な改善方法まとめ
口臭を改善する方法はたくさんあります。だからと言って、手当り次第に対策したところで、効果的に口のにおいを改善することはできません。
それは、口臭の原因はたくさんあるからです。口が臭くなる原因は、その人によって違うのです。
原因別!今すぐできる口臭改善方法 3つ
1.舌が白い人の口臭は【舌ブラシ】で改善できる!
口臭の原因の多くが舌の汚れによるものと言えるでしょう。舌の白い汚れは「舌苔(ぜったい)」と言いますが、歯周病と並んで主な口臭原因となっています。
誰にでも舌苔があり、舌苔が全くないというのも問題なのですが、過剰に付着している場合には口臭の原因となっている可能性があります。
舌ブラシによる舌苔を除去する方法
舌の汚れは歯ブラシで除去することもできますが、力を入れすぎてしまうと、舌の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。舌は繊細なので、専用の舌ブラシで負担をかけないようにケアすることをおすすめします。
舌ブラシは奥から手前にやさしく動かして、汚れを除去していきます。舌ブラシについた汚れを、水道水で洗い流しながら行います。やり過ぎは良くありませんが、ブラシに汚れがつかなくなるまで行って良いでしょう。
舌苔がつきやすい場所は?
特に舌苔がつきやすい場所は、舌の奥側です。舌を出して確認してみると、普段気にしたことがなかったという人でも、舌苔が付いていることに気付くでしょう。
汚れが付きやすい箇所が、舌の奥の方なので、ケアを行う際には嘔吐反射に気を付ける必要がありますが、ブラシを当てている時に少しの間呼吸を止めることで、嘔吐反射を防ぐことができます。
舌の状態はその日によって違いますから、定期的に舌の状態を確認することが大切でしょう。
舌のケアを行う頻度は?
口臭が気になると、頻繁にブラシを当てたくなってしまう人も多いですが、頻繁に舌のケアを行ってしまうと舌に負担がかかりやすいです。
口の中の細菌数が多くなっている朝(起床時)に行うと良いでしょう。1日1回のケアを、口臭が気になる時だけでなく、日常的に継続して行うことが大切でしょう。
2.ドライマウスによる口臭は【ガム】で改善できる!
ドライマウスとは、その名の通り口の中が乾燥している状態を言いますが、口の中が乾燥している状態は細菌が繁殖しやすく、口臭が強くなりやすいです。日常的に口の中の乾燥が気になる場合には、ガムで唾液分泌を促進することが有効です。
ガムを噛むだけなので、簡単な方法ですが、ガムの選び方など注意すべき点もあります。
砂糖を含むガムは虫歯に注意
ガムが口臭改善に効果的なのは、味覚の刺激や咀嚼によって、唾液の分泌が促進されるためです。
しかし、砂糖を摂取することは、プラークが作られやすくなりますし、口の中が酸性に傾きやすくなります。
それにより、虫歯の原因になるだけでなく、口臭を悪化させやすくなるでしょう。砂糖を含むガムではなく、虫歯になりにくい甘味料を使用しているものを選びましょう。
近年はキシリトールが配合されたガムが多く販売されていますので、上手に取り入れると良いでしょう。もちろん、ガムを噛めば噛むほど口臭が改善されるわけではないので、適度に取り入れることが大切です。
唾液の分泌を促進することには多くの効果が!
唾液にはさまざまな効果があります。食べ物を飲み込みやすくする、味を感じやすくする、消化・吸収を助ける・再石灰化を促進するといった働きだけでなく、口臭改善に重要な次のような効果もあります。
- 汚れを洗い流す(洗浄効果)
- 細菌の働きを抑制する(抗菌効果)
- 酸性に傾いた口の中を中和する(緩衝能)
ドライマウスは進行してからでないと、痛みなどの自覚できる症状はありません。そのため、ドライマウスに気付かずにいる人も多いようです。
唾液の分泌が減少すると、さまざまな悪影響があります。口臭や口の渇きが気になったら、ドライマウスを疑って、早めに対処する必要があるでしょう。
3.起床時の口臭改善は【夜の歯磨き】がカギ!
日中の口臭は気にならないけれど、朝起きた時の口臭が気になるという人は少なくありません。朝起きた時の口の臭いの原因は、眠っている間に唾液の分泌量が減少して、口の中の細菌が繁殖してしまうことが原因です。朝起きた時だけなので、周囲に気付かれることは少ないかもしれません。
しかし、恋人や結婚相手に朝の口臭を指摘される前に改善しておきたいところかもしれませんね。
夜寝る前の歯磨きを念入りに行う
寝る前に口の中の細菌を減らしておくことで、朝起きた時の口の臭いを軽減できるでしょう。
「寝る前に歯磨きしているのに、朝になると口が臭い」という人は、正しく磨けていない、または、丁寧に磨けていないのかもしれません。自分は磨けているつもりでも、磨き残しがある場合が多いです。
就寝前の歯磨きは、特にていねいに行うようにし、正しく磨けていなくて磨き残しが多い場合には、歯磨き指導を受けるなど正しい磨き方を身に付けることが大切でしょう。
殺菌作用のある歯磨き剤を使用する
歯磨き剤は目的に合わせて選ぶことが大切ですが、口臭改善には殺菌作用のある成分が含まれているものがおすすめです。
もちろん、口臭の原因によって適した歯磨き剤は異なると言えますが、細菌の働きを抑制したり、繁殖を抑制することで口臭防止効果が期待できるでしょう。
殺菌作用のある成分に、塩化セチルビリジニウム(CPC)・トリクロサン(TC)などがあります。
歯磨き粉の殺菌作用に頼って、歯磨きを丁寧に行わなければ効果を期待できないため、効果的な歯磨き粉を使用するだけでなく、ていねいにブラッシングを行うことが大切です。
デンタルフロス・歯間ブラシなど補助用具を活用しよう!
歯と歯の隙間などの歯ブラシが届きにくい部分は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用すると汚れを落としやすくなります。歯ブラシだけでは十分に汚れが落とせないという研究結果もあり、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助用具の使用が推奨されています。
デンタルフロスと歯間ブラシの使い分けを
デンタルフロスと歯間ブラシではどちらが効果的?と思う人も多いかと思います。デンタルフロスと歯間ブラシは、どちらも歯の隙間の汚れ除去に使用します。歯と歯の隙間(の広さ)はその人によって違いますから、自分に合ったものを使用することが大切でしょう。
歯と歯の隙間が狭い場合にはデンタルフロスが、隙間が広い場合には歯間ブラシがおすすめです。
歯間ブラシにはサイズがありますので、自分に合ったサイズのものを選びましょう。サイズがわからない場合には、少し小さめのサイズを選ぶと良いでしょう。(歯間ブラシを無理に通すと、歯を傷つける原因になるため注意が必要です)
なかなか改善されない口臭は歯科医院で相談を
歯周病・虫歯などの病気も口臭の原因になりますが、病気が原因の口臭は、早めの治療が必要となります。進行すればするほど、口臭がひどくなる可能性がありますし、歯を失うことにもつながります。
また、口の中の病気や衛生状態だけでなく、糖尿病や逆流性食道炎などの全身疾患も口臭の原因になります。
口臭の原因の多くが口の中にあるとされていますが、口の中に問題がない場合は、全身疾患を疑っても良いかもしれません。
口臭を改善する薬はないの?
口臭を改善するには、口臭の原因を取り除く必要があるため、口臭を改善する薬は原因によって違うと言えます。
しかし、主な口臭原因とされている、舌苔や歯周病の特効薬はありません。一時的に症状を改善できる薬があっても、長期的にみると日々のオーラルケアは不可欠です。
口臭の改善は、原因に合った対策方法が必要ですし、口の中を清潔で健康に維持することが不可欠なのです。
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