翌日酒臭い原因は?口臭・体臭の予防法と事前にできる対策
お酒を飲んだ次の日に、お酒臭くて飲み過ぎたことを後悔したことはありませんか。会社で「酒臭い」と指摘された経験があるという人も少なくないでしょう。
お酒を飲んだ翌日のにおいを効果的に予防する方法、翌日にニオイが残ってしまう原因、酒臭くなってしまった時の治す方法などを詳しく紹介しています。
なぜ飲んだ翌日までお酒のにおいが残るの?
お酒は楽しく飲むことが一番です。しかし、時には楽しさが高じて飲みすぎることも。お酒を飲みすぎてしまうと翌日いわゆる「二日酔い」となって辛い思いをすることもあるかと思います。
その際気になるのは口臭となって出てくるお酒のにおい。なぜ飲んだ翌日までお酒のにおいが残ってしまうのでしょうか?
アルコールの代謝メカニズム
体内に入ったアルコールは、胃で20%が吸収され、残りのほとんどは小腸で吸収されます。よく「お酒を飲むときには何かを食べながら」といわれるのは、胃の中に食べものが入っていれば小腸へのアルコールの移動を遅らせることができるからです。
その後アルコールは約90%が肝臓で代謝されてアセトアルデヒドに変わり、無害な酢酸に分解されます。酢酸は、血液に乗って全身を巡り、筋肉やその他の臓器で最終的には水と炭酸ガスに分解され、呼気や汗、尿として排出されます。
翌日までお酒のにおいが残る原因
肝臓で代謝されたアセトアルデヒドは、頭痛や吐き気などを引き起こす原因となるものです。二日酔いで辛い思いをしたことのある人も多いかと思いますが、このアセトアルデヒドが原因となっています。
お酒を飲みすぎると、肝臓がアセトアルデヒドを処理しきれず、血液中のアセトアルデヒドの濃度を高めます。これが血液に溶け込み肺に到達すると呼気がお酒臭くなってしまうのです。また、汗として排出すると体臭の原因になります。
日本人は体質的にアセトアルデヒドを分解しにくいといわれており、飲みすぎると翌日までお酒が残りやすいと考えられています。
お酒による翌日の口臭予防方法2つ
お酒を飲みすぎて二日酔い。飲んだ自分も辛いですが、お酒臭いニオイに周囲も迷惑しているかも知れません。
お酒による口臭は、アセトアルデヒドを処理しきれず臭ってしまうものなので、二日酔いの対策をあらかじめ行っておくことが大切です。飲む前・飲んでしまった後の対処で、翌日の口臭・体臭が大きく違ってくると言えるでしょう。
アセトアルデヒドの分解を助ける食べ物を摂る
はじめからお酒を飲むことがわかっているなら、飲む前の食べものに気を配りましょう。例えば、豆腐や豆乳などの良質なタンパク質を摂取しておくとアルコールの分解を助長してくれます。
すでに飲んでしまった後であれば、その日のうちにリンゴを食べることがおすすめです。リンゴに豊富に含まれている「ポリフェノール」には、強力な消臭効果がありますし、リンゴに含まれるクエン酸やビタミンCがアセトアルデヒドの分解を助けてくれます。
肝臓の働きを助けてくれるアミノ酸や最近よく耳にする「ウコン」などのサプリメントの摂取も有効でしょう。
大量の水の摂取
お酒を飲まざるを得ない状況になってしまった際には、翌日の酒臭い口臭を少しでも減らすために、飲んでいるとき、あるいは寝る前にできるだけ多くの水を飲みましょう。
アルコールには利尿作用があるため、お酒によってからだの水分はどんどん減少していきます。水分が減少するとアルコールの分解がしにくくなるため、翌日にお酒が残りやすくなってしまいます。
また、水分不足によって口の中も乾くので、お酒以外のイヤな口臭も加わってしまう可能性があります。
なお、一般的には夜12:00くらいにお酒を飲むと翌朝まで残ってしまうといわれています。できるだけ早く短めに終わらせることが、においを残さない最善の策と言えそうです。
酒臭い!においを解消する方法
翌日のお酒による口臭は、口の中から発生しているものではなく、おもに肺から呼気として臭っているものです。したがって、口の中から発生する口臭対策はあまり効果がないというのが実状です。
では、すでに酒臭いと思われる状況を、少しでも消すにはどうしたら良いのでしょうか。
朝シャワーを浴びる
お酒が残っているということは、口臭のみならず、汗など体中から不快なにおいを発しています。そのため、朝シャワーを浴びれば酒臭い汗を流し、また汗をかくことでアルコールを対外に排出することができます。
さらに、血行を促進させるのでアルコールの分解を促進させることにもつながり、結果的に酒臭い口臭を軽減することができるでしょう。
効果的な飲料と食べものでにおい解消
カフェインはアルコールの分解を助けてくれます。コーヒーやお茶、チョコレートなどを摂取することで消臭効果を発揮してくれるでしょう。肝機能を高めてくれるチーズなどの良質なタンパク質の摂取も有効です。
また、シジミは肝臓に良いと近年よく耳にするかと思いますが、しじみの味噌汁も二日酔いに有効です。シジミには肝機能を高める効果が期待でき、みそに含まれるコリンには、アルコールの排出を促進する効果があります。
マスクでにおいは隠せるの?
お酒のにおいに限らず、マスクは口臭防止には一定の効果を発揮します。ただ、上述のとおり、ひどい二日酔いになると、口からでなく全身から酒臭いニオイを発してしまいますから、それほど効果が期待できないでしょう。
口臭対策としてマスクを付けることは、エチケットとしても大切なことかもしれませんが、体内に残ったアルコールを排出することが大切ですから、その他の二日酔い対策も併せて行うことが大切でしょう。
もう醒めたと思っても実はまだ体に!?
アルコールの分解能力は、一般的に体重1kgに対して1時間に純アルコール0.1g程度と考えられています。日本酒1合の純アルコールは約20gであり、体重60kgの人が日本酒を2合摂取したとすれば、分解に約7時間かかることとなり、これよりもさらに飲酒量が増えれば分解時間はどんどん長くなってしまいます。
自分ではもう醒めたと思っていても、実は体にはアルコールが残っていることがあり、その状態で車の運転などをしてしまうと、十分に「酒気帯び運転」の危険性があります。
なお、アルコールの分解能力には個人差があります。お酒に弱い人は、アルコール分解能力が低いということであり、一般よりもさらに体の中には長くアルコールが残っていると考えたほうがよいでしょう。
女性は特に要注意!
女性は男性に比べ、アルコールを分解する肝臓の大きさが小さい傾向があります。また、女性ホルモンはアルコール分解を阻害することから、ホルモンバランスによっては二日酔いになりやすいタイミングもあるでしょう。
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