• 口臭 予防

    タバコで口臭が独特なニオイになる原因とその予防・対策

    タバコを吸っている男性

    非喫煙者が耐えられないという、タバコによる口臭。対策・予防方法とにおいの原因について解説!

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  • 更新日:2015年10月19日

タバコで口臭が強くなる原因と予防・対策方法

口を手で覆っている男性

タバコを吸っている人にとっては、自分のタバコの臭いは気にならないものです。しかし、タバコを吸わない人にとっては、タバコの臭いや煙はとても気になるものですし、「耐えられない」という人も少なくありません。

タバコは体に良くないということを知っていても、なかなか禁煙できないという人が多いですが、周囲に迷惑をかけている可能性があることは知っておく必要があるでしょう。また、タバコが口臭の原因となり、周囲に不快感を与えているならば、何らかの対策をとるべきでしょう。

タバコで口臭が強くなる原因は?

タバコを吸った直後の臭いは「タール」が原因

タバコを持っている男性の左手

タバコを吸った後に、髪の毛や衣服が臭くなるのは、タバコに含まれているタールが原因です。タールは、「ヤニ」とも言われている成分であり、独特なニオイがあります。

タバコに含まれているタールの量は種類によって異なりますが、含まれているタールの量が少ないからニオイも少ないということはないようです。また、銘柄の違いでニオイも異なるため、周囲の感じ方は銘柄によって若干違っているとされています。

タールは歯の汚れの原因にも

タバコを吸うと歯の変色を招いてしまいますが、その原因もタールです。歯にタールが付着して、歯を黄色っぽく変色させてしまいます。
また、タールが付着することによって、プラークなど汚れが付きやすくなってしまいます。

タール自体の臭いだけでなく、プラーク内の細菌による口臭を招きかねないと言えるでしょう。

喫煙により唾液分泌が低下して細菌が繁殖しやすくなる

タバコに含まれているニコチンやタールによって、唾液の分泌量が減少すると細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高めてしまいます

喫煙者は歯周病のリスクが高くなることはよく知られていますが、タバコを吸うことで歯周病が進行しやすくなるという悪影響もあります。歯肉の抵抗力が低下したり、血行不良によって傷が治りにくくなったりすることが原因です。
歯周病は口臭の主な原因の一つでもありますから、口の中の健康維持・口臭予防のためにも、適切な歯周病予防を行うことが望ましいでしょう。

タバコによる口臭を消す方法

口臭を予防するために、タバコをやめることが望ましいのですが、なかなか禁煙できないという人も多いと思います。
少しでも、タバコによる口臭を予防・対策する方法として、次のような方法が挙げられます。

1.水分補給・うがいを行う

ペットボトルの水を飲んでいる男性

喫煙により口の中が乾燥しやすくなってしまいますので、まめに水分補給を行って、口の中の乾燥を防ぐと良いでしょう。

また、水分摂取だけでなく、うがいで口の中を潤すのも効果的です。まめに水分補給を行うことによって、食事に悪影響を及ぼす(満腹感による食欲低下)といった悪影響がある場合には、水を飲んだりするよりもうがいをした方が良いでしょう。
体を冷やす原因になるため、冷たい水ではなく常温の水を摂取すると良いでしょう。

2.舌ケアを行う

舌を出している男性

タールは歯や歯茎に付着して変色させてしまいますが、舌にも付着するとされています。舌の表面はザラザラした感じがしますが、小さな突起がたくさん存在しています。この突起の隙間に汚れや細菌が溜まり、舌を白くし(舌苔)不快な臭いを発生します。

舌苔は健康な人でも付着しますが、舌苔が厚く付着してしまうと口臭の原因となるだけでなく、味覚にも悪影響を及ぼします。「禁煙すると食事が美味しくなる」などとよく耳にするかと思いますが、舌の汚れが軽減することも影響しています。

舌のケアによって汚れを除去することによって、口臭を軽減することができるでしょう。舌の表面はデリケートなので、歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまうと粘膜に負担をかけてしまいます。専用の舌ブラシなどを使用し、やさしくケアすることが大切です。

口臭改善に役立つアイテムは?

洗口剤(マウスウォッシュ)は口臭に効果がある?

近年は多くの洗口剤が販売されていますが、商品によって効果や作用は違います。
タバコを吸うと唾液の分泌が減少しやすくなることから、口の中の細菌が繁殖しやすいため、殺菌効果のある洗口剤がおすすめです。細菌の繁殖を防いで口臭を改善することができるでしょう。
リステリンなどさまざまな商品が販売されていますが、商品の効果などを確認し、目的に合ったものを選ぶことが大切です。

また、洗口剤を使用するだけで口臭が改善されるとは限りませんし、適切なケアを怠ってはいけません。洗口剤の効果に頼りすぎないことが大切でしょう。

どんな歯磨き粉が効果的?

歯磨き粉がついている歯ブラシ

喫煙者向けの歯磨き粉も販売されていますが、口臭改善や歯に付着したヤニを除去する効果をうたっているものなどがあります。

しかし、タバコのヤニを除去できるようなホワイトニング効果をうたった歯磨き剤には、研磨剤が多く含まれている可能性が高く注意が必要です。使い方次第では歯の表面にダメージを与える可能性があります。
歯磨き粉選びは慎重に行い、適切な使い方・頻度を心がけることが大切です。

タバコの臭いを軽減できる飲み物は?

コーヒーを飲んでいる男性

唾液分泌の低下により、口の中が乾燥して口臭が起こるのを防ぐためには、水分を摂取して口の中の乾燥を防ぐことは有効です。しかし、砂糖を含む飲み物やコーヒーなどは望ましくないと言えるでしょう。

砂糖を含む飲料はプラーク形成の原因となりますし、コーヒーは口の中を酸性に傾けるとされています。口臭の改善を意識するのならば、水かお茶が良いでしょう。特に、緑茶などカテキンを多く含むお茶は消臭効果があり、口臭予防・対策に有効と言えるでしょう。

どうしても口臭が改善されない場合は…

禁煙マーク

タバコによる口臭がどうしても改善されないならば、タバコ以外に口臭の原因が隠れているのかもしれません。歯科医院で一度相談することをお勧めします。
先にも紹介した通り、喫煙者は非喫煙者に比べて口の中が不衛生になりやすく、歯周病リスクも高いです。口の中の健康維持のためにも、定期的に歯科でチェックしてもらうことは有効でしょう。

また、さまざまな口臭対策がありますが、最も望ましいのはタバコをやめることです。「禁煙したいのにできない」という人は、禁煙外来で相談してみるのも良いでしょう。

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