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    ヨーグルト歯磨きの効果と方法/デメリット/おすすめ商品

    ヨーグルト歯磨きの効果と方法/デメリット/おすすめ商品

    ヨーグルトで歯磨きをする歯周病予防が話題となっていますが、一方でその危険性も指摘されています。その理由とは一体何なのでしょうか。

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  • 更新日:2016年02月08日

ヨーグルト歯磨きとは?効果/やり方/デメリット

ヨーグルト歯磨きはテレビでも取り上げられて話題となったケア方法で、歯周病や虫歯の予防、口臭の改善に効果があるとされています。
しかし、乳酸菌自体の作用は研究により証明されているものの、ヨーグルトで歯磨きを行うことにはデメリットや危険性を指摘する歯科医も少なくありません。

今回は、ヨーグルト歯磨きの効果と方法、行う前にチェックしておきたい危険性やデメリット、さらにヨーグルト歯磨きに抵抗がある人におすすめの乳酸菌由来のオーラルグッズについて紹介します。

ヨーグルト歯磨きとは?どんな効果があるの?

ヨーグルト歯磨きとはその名の通り、ヨーグルトを使って歯磨きをすることです。

ヨーグルト歯磨きには様々な効果が期待されているのですが、その効果を発揮しているのが、ヨーグルトに含まれる様々な種類の乳酸菌やカルシウムです。
では、ヨーグルトで歯磨きを行うことで、一体どんな効果が期待できるのでしょうか。

1.歯周病予防

歯周病予防

日本人の約70%の人が罹っているという歯周病は、歯茎が脆くなることで歯がグラグラと揺れ、食べ物を噛めなくなってしまい、悪化すると歯が抜けてしまう口腔内の病気です。
また、歯周病は口の中だけでなく全身にも影響を及ぼし、糖尿病や脳卒中、心筋梗塞、早産など様々な疾患を引き起こす原因にもつながるケースもあります。

腸内には善玉菌と悪玉菌が存在するのですが、善玉菌と悪玉菌は口の中にも存在していて、口内環境は口内の悪玉菌が減ることで整います。
特に歯周病と深いかかわりを持つ悪玉菌のジンジバリス菌は、増殖することで歯周ポケットを作り、さらに歯周ポケット内で歯茎や歯槽骨に炎症を起こします。

そこで、ヨーグルト歯磨きを行うことで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌がジンジバリス菌を抑制し、口内環境が整うことで歯周病を予防できると考えられているのです。

2.虫歯予防

虫歯予防

虫歯は食べ物のカスが残ったままの歯垢の中で繁殖するミュータンス菌が原因で、ミュータンス菌が酸を作り出し、歯を溶かしていくことで症状が進行していきます。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、歯周病の原因菌ジンジバリス菌と同様にミュータンス菌を抑制してくれます。

また、初期の虫歯の場合、歯の外側のエナメル質が虫歯菌によって少しずつ溶かされていっても、口内環境が整った状態であれば、歯は唾液に含まれるカルシウムやリン酸によって修復され、歯の再石灰化は自然に行われます。
ところが、カルシウムが不足すると唾液中のカルシウムも減少し、歯を再石灰化する力が低下してしまいます。
ヨーグルトにはカルシウムが含まれているため、歯を丈夫にして虫歯を予防してくれる効果も期待されます。

3.口臭予防

口臭予防

歯周病や虫歯などの口腔内トラブルは、イヤな口臭の大きな原因ともなります。したがって、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やカルシウムで歯周病や虫歯を予防することで、それらが原因で発生する口臭の予防効果が期待されます。

ヨーグルトは便秘が原因の口臭にも効果あり!

女性の方に多い頑固な便秘の症状も、腸内から発生する口臭原因のひとつです。

便秘によって溜まった便は腸内で腐敗し、臭いガスを発生させます。発生した悪臭は血液中に溶けて全身を巡り、呼気として吐き出されます。
なお、便秘による口臭は、便やおならのようなキツいニオイがし、口臭だけではなく体臭としても発生します。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑えて便秘を改善してくれる効果がありますので、腸が原因の口臭にも効果的なのです。

早速実践!ヨーグルト歯磨きの方法

ただ、ヨーグルト歯磨きを行う際には、どのヨーグルトでも良いというわけではなく、フルーツ入りや加糖のものは避け、無糖のヨーグルトで行うのが望ましいです。
では、ヨーグルト歯磨きの方法について解説していきます。

1.通常の歯磨きを行う

通常の歯磨きを行う

まずはいつも通り、歯磨き粉をつけて1本1本丁寧に歯のブラッシングを行います。
磨く際には、歯ブラシを歯に垂直に当てて、横に細かく振動させながら磨き、デンタルフロスや歯間ブラシなども使用して、歯と歯茎の間もしっかり歯垢を除去しましょう。

2.口内をすすぐ

口内をすすぐ

口の中には歯磨き粉や食べ物のカスが溜まっています。通常の歯磨き後は綺麗にすすぎましょう

3.ヨーグルトで歯磨きを行う

ヨーグルトで歯磨きを行う

ヨーグルトを歯ブラシにつけて、通常の歯磨きのように1本1本丁寧に磨きます。

4.口内をすすがない

口内をすすがない

最後は口をすすがずに、口腔内に溜まったヨーグルトを吐き出します。あるいはそのままヨーグルトを飲み込んでしまっても大丈夫です。

ヨーグルト歯磨きのデメリットを指摘する歯科医も…

「乳酸菌の一種であるロイテリ菌に虫歯予防の効果がある」「乳酸菌LS1は歯周病菌を死滅する効果がある」など、様々な研究によって乳酸菌自体の効果は実証されているものの、ヨーグルトで歯磨きを行うことによる危険性を指摘する歯科医も少なくありません。
中でも多いとされているのが、「ヨーグルトの酸が歯の表面を溶かし、虫歯を作る原因につながりかねない」といった否定的な意見です。

また、実際にヨーグルト歯磨きを行う際、通常の歯磨き粉とは異なり、歯ブラシに乗りにくく磨きにくいこと、ブラッシングを2度行わなければならないこと、オーラルケア効果のある乳酸菌が配合されていて、なおかつ無糖のヨーグルトを見つけなければならないことも難点と言えます。

乳酸菌配合のオーラルケアグッズ

乳酸菌の効果が認められている一方で、様々なデメリットも指摘されているヨーグルト歯磨き。これらの問題が気になるという方は、専用の乳酸菌由来のオーラルケアグッズを試してみるのがおすすめです。
以下に乳酸菌の効果に着目した歯磨き粉やタブレットなど、手軽に試すことができるおすすめの商品を3つご紹介します。

1.わかもと製薬 アバンビーズ

URL:http://www.wakamoto-pharm.co.jp/avantbise/products/index.html
わかもと製薬 アバンビーズ

わかもと製薬から販売されている「アバンビーズ」には、口臭の原因菌の増殖を抑制してくれる生きた乳酸菌「WB2000」が清掃剤として配合されており、口腔疾患による口臭や歯垢が気になる方に効果的な歯磨き粉です。味はレギュラーミント味とストロング味の2種類のフレーバーから選べます。
口臭を予防するほか、タバコのヤニ除去や歯石の沈着防止、歯周炎・歯肉炎の予防などにも効果的です。

2.B&S corporation デントラクト

B&S corporationから販売されている「デントラクト」には、乳酸菌を生成するエキスが配合されていて、乳酸菌から生成されるエキスが口の中の環境を整えてくれます。安全性の高い原料を厳選し、発泡剤、着色料、香料は一切不使用となっていますので、安心して使えます。
また、ミネラル豊富な海水塩が歯茎を引き締めてくれ、後味も爽やかな使い心地です。
http://bandscorp.jp/dentlact/

3.ライオン Systema 歯科用オーラルヘルスタブレット

歯磨き粉や歯ブラシでおなじみのライオンから販売されている「システマ 歯科用オーラルヘルスタブレット」は、「プロバイオティクス」の考えから生まれたタブレットで、口内環境を整えてくれます。

プロバイオティクスとは?

人体に良い働きをもたらす細菌、あるいはそれらを成分として含んだ製品を指します。「健康のために」という意味を持つギリシャ語が由来となっています。

生きた乳酸菌「TI2711」が1gに3億個と凝縮され、時間が経っても安定した菌数を保つことができるよう水分を調節する成分が配合されています。爽やかなクリーンミント味なので、おいしく気軽にオーラルケアを続けられます。

URL:http://www.lion-dent.com/client/products/basic/systema_tablet.htm
ライオン Systema 歯科用オーラルヘルスタブレット

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