食べ物と飲み物で気になる口臭対策
様々な口臭予防グッズやアイテムが手に入る時代ですが、日頃から継続的に食べ物や飲み物で手軽に口臭予防できたら嬉しいですよね。
りんごや納豆、レモンや緑茶など、おすすめの口臭予防に効く食べ物や飲み物をご紹介します。
口臭の原因は実に様々で、生理的口臭、外因的口臭のほか、中には病気や疾患といった原因による病的口臭など、口臭予防の食べ物や飲み物では改善されないケースもあります。
あまりにも口臭がひどく解消されず、口臭以外の症状に心当たりがある場合は病気の可能性も疑って専門科を受診しましょう。
口臭予防に役立つ食べ物と飲み物7選
歯磨きをすることも口臭予防のひとつですので、口臭が気になって一生懸命に歯磨きをしている方は多いものですよね。
しかし、一時的な口臭は歯磨きをすることで解消されますが、時間が経つとまたニオイが気になってくることも…。
とはいえ、気になるたびに歯磨きをすることは難しいため、日頃からの口臭予防・対策が重要となります。そこでおすすめするのが、口臭予防の食べ物や飲み物を毎日の食生活に取り入れることです。
今回は、厳選した口臭予防に役立つ食べ物や飲み物7つをご紹介していきます。毎日の食生活に手軽に取り入れられるものばかりですので、口臭が気になる方はぜひ実践してみてくださいね。
納豆
納豆自体はニオイの強い食べ物なので「口臭も臭くなって逆効果なのでは…?」と思われるかもしれませんね。
確かに、食べた直後は臭く、人と会う前には不向きな食べ物と言えます。しかし、実は納豆は食べるタイミングを変えると口臭予防に役立つ食べ物になってくれるのです。
納豆にはオリゴ糖と食物繊維、納豆菌が含まれており、オリゴ糖と食物繊維を摂取すると、これらを栄養として腸内の善玉菌が増えます。
また、納豆菌には悪玉菌を減らす効果があり、腸内環境を整えてくれるので、腸が原因の口臭に効果を発揮してくれるのです。
なお、納豆菌の腸内での生存期間は約1週間と言われていますので、週に1回程度のペースで納豆を食べるのがおすすめです。
緑茶
緑茶は脳卒中の予防や糖尿病、花粉症などに良いと言われており、また、インフルエンザの予防に緑茶でうがいをしている小学校もあるほど、その健康効果が注目されています。
緑茶にはフラボノイド、カテキン、クロロフィルが含まれていて、フラボノイドには消臭作用、カテキンやクロロフィルには殺菌効果があり、それぞれ口臭の原因となる口内の細菌の増殖を抑えてくれます。
ただし、同時に緑茶には唾液の分泌を減らしてしまう作用を持つカフェインが含まれており、過剰摂取すると唾液の減少により却って口臭の原因となってしまう場合があります。口臭効果を期待する場合には適量を意識しましょう。
ガム
手軽に持ち歩けるガムは、とても簡単にできる口臭予防対策ですから、既に意識して取り入れている方も多いのではないでしょうか。
ガムは噛むことで唾液の分泌量が増え、口内の食べ物のカスなどが唾液で流されるため、口臭予防に効果があります。しかし、ガムで口臭を消そうと香料の強いものを選んでしまうと、元々の口臭と混ざることで逆に口臭を強くさせてしまう場合があります。
ガムを選ぶ際は甘い香りは避け、爽やかなミント系の味を選ぶこと、キシリトールが含まれるものを選ぶことがポイントです。
キシリトールは砂糖と同じくらいの甘さがある甘味料ですが、唾液の分泌を促進して口臭予防にも役立ちます。
りんご
バナナと並んで手軽に食べられるとても栄養価のあるフルーツで、「医者いらず」と言われるほど、昔から万能薬として用いられているりんご。
りんごには高血圧や心臓病、脳卒中の予防など、様々な効果があり、口臭予防もそのひとつです。
りんごには食物繊維やポリフェノールなどが含まれています。食物繊維は腸内の善玉菌を増やすので腸内環境が良くなり、また、ポリフェノールは消臭効果を持ち、食べカスが原因の口臭を消してくれます。
リンゴの中のポリフェノールは皮部分に多く含まれるので、皮も食べるとより高い効果が期待できます。
また、りんごにはクエン酸などの疲労回復効果を持つ成分も含まれています。疲労やストレスは唾液の分泌量を減らして口臭の原因にもつながるため、疲れを感じたときの口臭が気になる方は積極的に取り入れてみるとよいでしょう。
サラダ
生野菜をたっぷり含むサラダは、美容や健康に良い食べ物と思って食べている方も多いですよね。実はサラダは口臭予防にも活躍してくれます。
腸内の酵素の働きが悪いと便秘になりやすく、腸内に溜まったカスを栄養として悪玉菌が増え、腸が原因の口臭が発生してしまいます。酵素や食物繊維がたっぷり含まれるサラダには、腸内環境を整えて口臭を予防する効果があるのです。
また、サラダにはセロリなどの歯ごたえのある生野菜を取り入れると、歯に付着したプラークを落とやすく、咀嚼により唾液の分泌を促すことができます。
ヨーグルト
ヨーグルトはお腹の調子を整えるのにおすすめの食べ物のひとつです。腸内環境が良くなるので、腸で発生する口臭に良いという想像はつきますが、実はヨーグルトの口臭予防はこれだけではありません。
ヨーグルトには乳酸菌が含まれていて、腸内環境を整えるだけでなく、口臭の原因となる口内の細菌の増殖を抑える働きがあります。
食べるのはもちろんのこと、より効果を高めるためにヨーグルトで歯磨きをするのも効果的です。抵抗がある方は、歯磨きをした後にヨーグルトを少量口に含み、しばらく経ってから飲み込むとよいでしょう。
なお、ヨーグルトはフルーツ入りのものや砂糖を含むものは避け、無糖ヨーグルトを選びましょう。
レモン
爽やかな香りが特徴のレモンは、様々な商品に香りづけとして使用されていますね。
レモンは酸っぱい食べ物なので、見ただけでも自然と唾液が出るほど唾液の分泌量が増えるフルーツです。唾液の分泌量が増えると、口内の細菌を洗い流してくれるので、口臭予防が期待できます。
また、レモンには殺菌効果のあるクエン酸が含まれており、食べカスが原因の口臭を抑えてくれます。
レモンをそのまま食べることに抵抗がある場合は、料理に絞ったり、紅茶などの飲み物に入れたりして摂取するとよいでしょう。
食べ物や飲み物では口臭が消えないことも…
口臭予防は上記で紹介した食べ物や飲み物で期待できますが、完全に口臭が消えるわけではなく、口臭の原因によっては効果が得られないものも少なくありません。
口臭の種類には生理的口臭、外因的口臭、病的口臭があり、このうち、病的消臭は治療をしなければ口臭が改善されないものです。
生理的口臭
誰にでも起こる生理的口臭は、起きたばかりのとき、緊張状態のとき、空腹時などに強まる傾向があります。これは唾液の分泌量が一時的に減少することによって発生する口臭です。
就寝前や起床時には歯磨きをしっかりと行い、食事や水分補給、会話をして唾液の分泌量を増やすことで改善することが可能となります。
外因的口臭
アルコールやタバコ、臭いの強い食べ物を食べることで発生する口臭は外因的口臭です。アルコールやタバコによる口臭は、取り込まれた臭いの元が血液に混じって体内を循環して吐き出されることで発生します。
生理的口臭と同様、これらの臭いは一時的なものなので、歯磨きをしっかりと行うことで解消されます。
ただし、食べカスが残ってできた歯石は、通常の歯磨きで取ることは難しいため、歯科で除去してもらいましょう。
病的口臭
病的口臭は、口臭の原因となる病気を根本的に治療しないと改善されません。
病的口臭の主な原因は虫歯や歯周病など口腔内の不衛生な状態によるものですが、中には鼻や胃腸の病気、糖尿病といった口腔外に原因がある場合もあります。
口内を衛生に保つために歯科で定期健診を受けて、口臭以外にも気になる症状がある場合は、口腔外原因を疑って専門科を受診し治療を行いましょう。
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