太っていると口が臭いって本当!?おデブと口臭の関係
「デブな人は汗っかきで汗臭い」というイメージを持っている人も少なくないようです。実際に、太っている人には、体臭を気にしている人も多いようです。しかし、太っていることと口臭には何か関係があるのでしょうか。ここでは、肥満と口臭の関係についてご紹介します。
おデブな人ほど口が臭い!?原因は?
太っていることと口臭との関係を研究したイスラエルのあるチームによると、「BMIが高い人ほど口臭が強い」という結果が出たそうです。
しかし、肥満度が高ければ口が臭くなるというわけではなく、肥満度が高くなるような生活習慣に、口臭の理由が隠れているようです。
肥満と口臭の共通する原因とは?
1.自己管理ができていない
海外では、太っている人は昇進できない・管理職に就けないとよく言われていますね。カウチポテトといってテレビの前でソファに寝そべり、ひたすらポテトチップスを食べて過ごす人を指す言葉もあります。肥満体で、生活習慣病のデパートのような人です。食べた後そのまま寝てしまうこともよくあるでしょう。
また、歯が汚い人は国際社会では信用されません。これらは全て「自己管理ができない」というイメージから成っています。
体重管理ができない人に口の中の衛生管理ができていないケースが多いことから、口臭と肥満度が関係していると言われているのかもしれません。
2.よく噛んでいない
テレビに出ているような大食いの人には、噛まずに飲み込んでも太りにくい体質の人もいますが、普通の人は別です。噛まないと満腹中枢が刺激されないので、食べすぎを招いてしまいます。
また、ジャンクフードは柔らかいものが多いですから、必然的によく噛む癖が無くなってしまいます。噛まないと唾液が分泌されにくいので口臭の原因にもなります。
3.栄養バランスの乱れ
肥満の人で、毎日和食を食べているという人は少ないでしょう。お菓子、コンビニ弁当、ファーストフード、居酒屋メニューが大好きという人が多いようです。栄養バランスが乱れていては、健康な歯を作ることはできません。食生活を含めた生活習慣は、虫歯リスクと関係しているとされています。
また、栄養バランスの乱れで特に気をつけたいのが飲み物です。ジュースなど糖分の多い飲み物は、虫歯菌の恰好のエサです。また、炭酸飲料を飲み続けていると歯が溶ける「酸蝕歯」を招きやすくなります。歯が溶け、虫歯ができても放置しておくと歯の根に炎症が起こり、膿が溜まってとても臭くなります。場合によっては歯茎や頬を突き抜けフィステルという穴をつくり、膿が出てくることもあります。
4.便秘しやすい
便秘になると、ウンチが腐敗して有害物質を作り、それが血液を通して身体中に広がり臭いニオイを発するとされています。そのため、便秘は口臭だけでなく、体臭がきつくなる原因になるとされます。
また、肥満と便秘には共通点があり、ストレスや運動不足、栄養バランスの乱れなどが原因となっています。肥満の人は便秘になるのではなく、肥満を招く要因が便秘を招きやすいと言えるでしょう。
便秘は口臭の原因になる場合もあるため、便秘や肥満の原因となる要因を取り除くことが望ましいでしょう。
口臭の原因となる糖尿病は、肥満と深く関連している
糖尿病になると、アセトン臭という甘酸っぱいニオイが口から漂うことがあります。糖尿病は肥満傾向である人ほどリスクが高いため、メタボの人は要注意です。
おデブな人は口臭だけでなく体臭にも注意が必要!?
先程あげたアセトン臭は、口からだけでなく身体から臭うことがあります。他にも、肥満の人は脂っこいものを好んで食べるために皮脂腺の分泌が活発です。皮脂腺は毛が生えているところにあり、雑菌が繁殖すると臭くなります。
また、太っている人は加齢臭の原因であるノネナールが増える傾向にあります。ノネナールは皮脂腺の中の脂肪酸が酸化してできる物質で、体脂肪が多い人ほどできやすく、また糖尿病によるニオイの原因物質であるケトン体と混ざると臭くなります。
自分の肥満度は?
以上、太っている人に多い問題点を指摘してきましたが、逆に「痩せすぎ」も問題です。特に若い女性は病的にスリム体形を追い求めがちです。栄養が足りないと血行が悪くなり、貧血・冷え性・目のクマに悩まされます。脂が足りないと潤いが無くなり肌が荒れます。生理不順や骨粗鬆症など深刻な事態に陥ることもあり、マイナス要素ばかりです。極端な食事制限は、ダイエット臭という糖尿病に似た口臭・体臭の原因となります。
自分の肥満度を正しく把握し、生活習慣を改善することが肥満や口臭の予防につながると言えるでしょう。
BMI(Body Mass Index)で肥満度を確認しよう!
自分が太っているか、痩せているかをBMIという計算式で測ってみましょう。簡単な計算で自分の適性体重を知ることができます。計算式は、次の通りです。
BMI=体重(kg)/身長(m)×身長(m)
日本肥満学会の基準では、18.5~24が適性体重となっています。18.5未満は痩せ、25以上は肥満です。
「自分はデブだ」と思っている人の中には、実は肥満でない人も多いです。自分のBMIを把握して、過度なダイエットを行うのではなく、肥満や口臭を防ぐ生活習慣を取り入れて適性体重を維持することが大切でしょう。
年齢が上がると体脂肪が増えがちですが、毎日の適正な食事バランス・適度な運動を維持して、なるべく肥満を防ぎましょう。
この記事に関連する記事
-
【口臭治療】病院は何科?どんなことをする?薬物療法は?
2016年01月12日 口臭の治療・病院・検査方法 -
口臭がひどい原因は病気の可能性も!治療法と予防対策
2016年02月10日 口臭がひどい原因となる病気 -
【口臭の改善方法3】舌ケアのコツ/歯磨き粉選び/ガムの活用
2015年09月16日 口臭を改善する方法 -
口臭の種類で原因がわかる!?生ごみ/ザリガニの臭いは?
2016年03月01日 口臭の種類/においで異なる原因