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    口臭の種類で原因がわかる!?生ごみ/ザリガニの臭いは?

    口臭の種類で原因がわかる!?生ごみ/ザリガニの臭いは?

    口臭の種類、臭い別の原因疾患などを紹介しています。酸っぱい臭い・生ごみの臭い・ザリガニの臭い・腐った魚の臭い…臭いの種類で原因となっている病気がわかるかもしれません。歯周病や舌苔だけでなく、糖尿病などの全身疾患が原因となる場合もあるため要注意!

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  • 更新日:2016年03月01日

口臭の種類とにおい別の要因!生ごみや酸っぱい臭いの原因は?

「口が臭い」と一言で言っても、全てが同じ原因で起こっているわけではありませんし、臭いや臭いの強くなるタイミングにも違いがあります。口臭を改善するには、その原因に応じた対処が必要になるでしょう。

口の臭いが気になるから…と、うがい薬を使用したり、念入りに歯磨きしたりする人が多いです。口臭の原因が口の中にあるケースが多いのですが、歯磨きだけでなく適切な治療が必要であったり、口の中以外に原因があったりする場合もあるため、自分の口臭の原因を正しく理解することも必要でしょう。

口臭の種類は大きく分けて3つ!

口臭の原因は、次の3つに大別できます。

  • 病的口臭
  • 生理的口臭
  • 食品由来の口臭

食品が由来の口臭は、時間が経過すると軽減されますが、その他の口臭は適切に対処しなければ軽減されないと言えます。また、病気が隠れている場合には治療が必要になりますし、間違った口臭対策で、病気の進行を招いてしまうこともあるでしょう。

病的口臭

歯周病の歯

その名の通り、病気が原因となっている口臭です。口の中の疾患はもちろん、全身的な病気が原因となって口が臭くなる場合があります。
口の中の病気には、主なものに歯周病が挙げられるでしょう。また、全身疾患では、糖尿病尿毒症といった代謝に問題を生じる疾患が口臭の原因となりやすいです。

生理的口臭

寝起きの女性

生理的口臭は、病気のない健康な人に現れる口臭で、口の中の汚れ(舌苔・歯垢など)が原因で生じるものなどを含みます。口の中が乾燥しやすい起床時(朝)・空腹時などに口臭がきつくなりやすい傾向があります。
また、生活習慣を改善することによって、口臭が改善できる場合が多いです。

妊娠中や生理前などに口臭がきつくなる人も多いですが、ホルモンバランスの影響によって起こる口臭も「生理的口臭」に分類される場合が多いでしょう。

食品由来の口臭

においのキツイ餃子

ギョーザやキムチ、にんにくなど…食べた後に口が臭くなる食べ物はたくさんあります。食事・食品が口の臭いの原因となっているものは、「食品由来の口臭」と分類されますが、厳密に言えば食品が原因となっている口の臭いは、「口臭」には含まないようです。

食品が由来の口臭は、時間の経過とともに改善されます。にんにくなどは、次の日まで臭う可能性がありますが、それほど長期的に臭いが残ることはないでしょう。

口のにおいの種類で原因がわかることもあります

口臭と一言で言っても、酸っぱい感じの臭いもあれば、生ごみのような臭い、ザリガニのような臭いと例えられるようなにおいもあるでしょう。感じ方によって異なる部分もありますが、原因の違いによって放出されるガス(臭いの原因)が違ってきますから、臭いの種類ももちろん違ってきます。

腐ったタマゴの臭いや腐った玉ねぎの臭い

歯垢(プラーク)や舌苔は、多くの人の口の中にあると言えるでしょう。しかし、歯垢や舌苔から出されるガスは、VSC(揮発性硫黄化合物)には、腐ったたまごのような臭いがする「硫化水素」腐った玉ねぎのような臭いのする「メチルメルカプタン」も含まれているため、とても不快な臭いがする場合もあります。生ごみの臭いと例えられる場合もあるでしょう。

甘酸っぱい口臭の原因

すっぱいレモン

糖尿病の人の口臭は甘酸っぱい不快臭がします。この臭いは、アセトン臭(ケトン臭)といって、糖尿病の人の独特な臭いと言えるでしょう。口臭だけでなく、体臭がアセトン臭となる場合もあります。
また、極端に糖質を控えるダイエットを行った場合などにも、同様な臭いを発する場合があります。

口臭が魚の腐った臭い

お魚銜えたノラ猫

口の臭いが、魚の臭い魚が腐ったような臭いがする場合には、魚臭症(トリメチルアミン尿症)の可能性があります。呼気だけでなく、汗や尿からも排出されるため、体臭も同様な臭いとなります。
魚のような臭いの原因は、「トリメチルアミン」という物質ですが、通常ならば体内で分解されるため体外に発生することはありません。しかし、トリメチルアミンを分解するために必要な酵素が先天的に欠損している場合があり、魚のような口臭・体臭に悩まされる人もあります。

口臭が強いのは、ただの思い込みということも…

先入観をすてる掛け軸

自分で「口臭が強い」「口が臭い」「周囲から臭いと思われている」などと、思い込んでしまっている場合もあります。自臭症や自己臭症は、過剰に自分の臭いを気にしてしまい、悩んでしまう精神疾患です。周囲のちょっとした仕草に、過剰に反応してしまったりします。ちょっと鼻に触れただけで、「臭いと思われている」と思ってしまいます。

実際に口臭が強いというケースばかりではなく、気にする必要のない臭いを、過剰に気にしてしまうのです。口臭への悩みが原因で、うつ病などを合併してしまうケースもあるようです。

口臭検査を受けることで原因が明確になります

口臭がどのくらいの強さなのか、どんな臭いがしているのか、といったことは自覚しにくいです。他の人の臭いには気付きやすいのですが、自分の臭いとなると、慣れてしまっているため気付きにくいのです。
気になる口臭がどのような臭いなのか、そして何が原因なのかを知ることは大切なことでしょう。原因を知ることで、適切な対処法を知ることもできます。

口臭検査は、口臭外来や歯科で受けることができます。口臭検査の内容・どのような原因物質を調べられるのかといったことは、病院によって異なります。事前に問い合わせてから予約すると安心でしょう。

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