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    舌ブラシで口臭予防!正しい使い方と舌苔除去ケアの注意点

    舌ブラシで口臭予防!正しい使い方と舌苔除去ケアの注意点

    舌ブラシで口臭の原因である舌苔を綺麗に除去しましょう。ただし、ケアのし過ぎは逆効果。行う回数/頻度には気を付けましょう。

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  • 更新日:2016年01月18日

舌ブラシで口臭をシャットアウト!簡単な使い方を紹介

口臭の原因として、非常に大きなウェイトを占めるのが舌の汚れです。朝起きた時に口が臭い理由のひとつとして、寝ている間には唾液量の分泌が減り、舌についたこの汚れを洗い流せないことが挙げられます。

一般的に、舌の汚れは食事をする事によって大部分を除去できると言われていますが、舌ブラシという舌の清掃専用器具によってもキレイにすることもできます。では、舌ブラシとは一体どのような道具で、どのように使うのが正しいのでしょうか。

舌ブラシとは?

舌ブラシとは、舌の上を擦ることで舌苔を落とす道具です。

舌の上には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい凸凹があり、汚れが溜まりやすい構造になっています。この舌乳頭に付着する白や黒、または黄色の苔状の垢、細菌汚れのことを舌苔(ぜったい)と言い、口臭の重要な原因となっています。
マウスウォッシュなどにより一時的な口臭はごまかせても、舌苔があるとなかなかニオイはなくなりません。

舌ブラシの種類と選び方

普段あまり目にすることのない舌ブラシには、主にブラシタイプヘラタイプの2種類があります。中にはスポンジタイプの舌ブラシもありますが、ブラシタイプやヘラタイプと比べて舌への刺激が少なく傷つきにくい一方、汚れが取りにくいというデメリットがあります。

ブラシタイプは、細かい毛によって舌乳頭の凹に入り込んだ汚れを掻き出すことができ、ヘラタイプはゴムのヘラで広範囲の汚れを落とすことができます。

どちらかというと清掃効果はヘラタイプの方が大きいと言われていますが、その分、舌乳頭を傷つけやすいのが難点です。また、汚れ以外の正常な表面の組織も落としてしまうという報告もあります。
嘔吐反射はヘラタイプの方が強いので、歯ブラシをするときにオエッとなりやすい方にはブラシタイプをおすすめします。

なお、舌ブラシは薬局・100円ショップなどで購入できます。
おすすめは、歯科医院の器材を取り扱っているサンスター株式会社から発売されているバトラーの「やさしい舌ブラシ」です。この商品はブラシとラバーの計算されたデザインにより、安定して使いやすい構造になっていて、舌ブラシでのケアが初心者の方にもピッタリです。

BUTLERのやさしい舌ブラシ

URL:http://www.butler.jp/sita/
BUTLERのやさしい舌ブラシ

舌ブラシの使い方

舌ブラシのタイプによって使い方は少々異なりますが、舌ブラシの使い方の主な流れは次のようになります。鏡を見ながら、舌を傷つけないよう慎重かつ丁寧に行いましょう。

舌ブラシの使用方法

  1. 舌を前に突き出し、舌苔が付着している箇所を確かめる
  2. オエッとならない範囲で、喉の方に舌ブラシを置く
  3. 軽く力を入れて2~3回、奥から手前へ舌ブラシを引いて除去する
  4. 舌ブラシを水で洗い、舌苔除去を繰り返す
  5. 除去が完了したら舌ブラシをよく洗い、通気性のある場所で乾かす

舌ブラシの使用方法

舌が薄いピンク色、舌苔がうっすらと白くついた状態になったら、舌ブラシでの舌苔除去は完了となります。
舌ブラシは基本的に何回も使用可能ですが、洗い方が不十分だと雑菌だらけになってしまうため、使い終わったらしっかりと洗って乾燥させるよう心がけましょう。

舌苔を除去する際には前後に擦るのではなく、気持ち悪くならない範囲で奥の方から手前にブラシを動かしましょう。嘔吐反射が出てしまうという方は、数秒間息を止めて行うと除去をしやすくなります。

舌ブラシでケアを行う頻度、タイミングは?

舌ブラシによる舌苔除去の頻度は、回数が多すぎると舌を傷つけて逆効果になってしまいますので、多くても1日に1回がベストです。舌ブラシを使うタイミングは、起床後がよいでしょう。
ただし、舌に口内炎ができていたり、傷があったりする場合は口腔内の環境を悪化させてしまう可能性があるため、ケアを中止しましょう。

舌ブラシの効果

そもそもの口臭の原因は、8割以上の割合で口腔内にいる細菌が食べカスをエネルギー源として作り出す揮発性硫黄化合物(VSC)という物質にあります。
主要となるVSCの原因物質は硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドです。これらの気体は特に舌の上で作られることが多く、舌苔からも発生して口臭の原因となります。

舌苔の形成は誰にでも起こる生理的な現象ですが、そのによってはさらに強烈な口臭が生じてしまいます。
過剰に発生した舌苔は、舌ブラシで適切に除去ケアを行うと口腔内の衛生管理が整い、潤いが保たれることで口臭が改善されるようになり、身体の免疫力もアップするようになるのです。

歯ブラシを舌ブラシの代わりにするのは危険!

歯ブラシを舌ブラシの代わりにするのは危険!

中には専用の舌ブラシを使用せずに、歯磨きの延長として歯ブラシで舌苔を除去しようと力いっぱいに舌を擦ってしまう方も多いのですが、歯ブラシでの無理な舌苔除去は強い刺激により舌を傷つけてしまいかねませんので、おすすめはできません。
あくまで歯ブラシは歯と歯肉に適しているケアグッズです。舌ブラシと歯ブラシはそれぞれの目的に合わせてきちんと使い分けましょう

舌ブラシを使っても汚れが取れない!どうしたら良い?

舌ブラシで汚れが取れないからといって、除去のし過ぎは禁物です。汚れが取れない場合は、舌苔の除去よりも予防に力を入れましょう。
舌苔は口が乾いている人ほど作られやすくなります。唾液を増やす唾液腺マッサージや、ガムを噛むなどして唾液の分泌を促すのがおすすめです。

また、寝不足ストレス、緊張によっても舌苔は増えます。舌ブラシを必要以上に使っている方は、舌苔の除去に対して神経質になっている可能性があります。
まずは自分の生活を見直して、規則正しい生活ができているか、十分な休息がとれているかどうかを確認してみましょう。

舌苔が口臭の原因ではない場合も!

舌ブラシを使ったのに口臭を感じるのであれば、その原因は舌苔だけではなく、虫歯や歯周病などその他の原因も考えられます。原因がわからない口臭は自己判断せず、一度、歯科医院を受診してみましょう。

舌苔除去用ジェルの併用もおすすめ

舌苔除去用ジェルは舌専用のクリーナージェルのことで、舌に付着した舌苔を浮き上がらせて除去しやすくしてくれる非常に便利なアイテムです。

舌苔除去用ジェルを舌ブラシと併用することで、無理な刺激を与えて舌を傷つけることも少なくなりますので、「舌ブラシでケアしているけれど、なかなか汚れが上手に取れない…」「舌ブラシでのそうじが気になるけど、舌をできるだけ傷つけたくない」という方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

株式会社アルファネットから販売されているドクターウィーダーの「タンジェル」は、刺激を抑えたミントフレーバーで爽やかな舌ケアをサポートしてくれますよ。

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URL:http://www.alpha-net.co.jp/shopping/index.php/brand/tungbrush/050-wdr-002.html
BUTLERのやさしい舌ブラシ

舌の汚れは一度取っても再び付着します

舌の汚れは、一度除去しても繰り返し付着するもので、そのつき方も体調や時間帯などによりまちまちです。
舌苔がつかないようにするためには、口腔内全体を常日頃から清潔に保っておくことが重要となります。舌ブラシだけに頼らず、歯ブラシデンタルフロスなどの清掃補助器具を用いて基礎となる歯磨きを丁寧に行いましょう。

また、口腔と咽頭・喉頭はつながっていますから、も口臭と無関係ではありません。蓄膿症や扁桃腺についた臭い玉もニオイの原因となります。口・鼻・喉の包括的なケアを目指していきましょう。

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