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    後鼻漏で口臭が強くなる!?原因とニオイを軽減する対処法

    後鼻漏で口臭が強くなる!?原因とニオイを軽減する対処法

    蓄膿症やアレルギー性鼻炎などが理由で引き起こされる後鼻漏。後鼻漏で口臭が発生するのはなぜなのか、その原因と対処法をご紹介します。

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  • 更新日:2016年07月21日

後鼻漏が口臭の原因に!?
におうまでのメカニズムと対処法

口臭の原因はほとんどが口腔内由来のものですが、中には例外もあります。そのひとつが後鼻漏(こうびろう)です。
「夜中に鼻が詰まって眠れない」「季節の変わり目や花粉症で鼻水がズルズルになる」「風邪が治ったのに鼻の症状だけが残っている」という方は、後鼻漏による口臭が発生している可能性があります。

今回は、後鼻漏で口臭が起こる原因と対処法について詳しく解説します。

後鼻漏とはどんな症状?

後鼻漏の状態

風邪やアレルギー性鼻炎、花粉症などにより、鼻腔の腺から分泌される鼻水が多い状態になると、鼻水は鼻の穴から排出されるだけではなく、喉(上~中咽頭)を伝って口の方に流れてきます。これが後鼻漏です。

後鼻漏では鼻水が大量に産生されるせいで、鼻腔から喉にかけて鼻水が重力で落ちていきます。量が少なければさほど違和感はありませんが、量が多いと喉を鼻水がつたっていくのがわかり、とても不快な感覚があります。

また、後鼻漏になると、以下の症状が現れるようになります。

1.痰で喉がイガイガする、喉の違和感

痰は、肺や気管支などの呼吸器系で産生される粘液物質です。アレルギーや免疫機構が働いた結果、粘液が分泌され、塊を形成して喉を通って排出されます。
後鼻漏があると、後鼻漏による分泌物と痰がからみ、喉が余計にイガイガするようになります。また、痰がうまく出てこないと、喉に何かあるような違和感が出ます。

2.咳が出る

鼻水や痰によって喉が刺激され、反射的に咳が出やすくなります。また、喉に違和感があるため、無意識の内に咳払いをしてしまうことが多くなります。

3.声がしゃがれる

声帯の近くに痰がからみやすくなるため、しゃがれたような、枯れた声になることがあります。声を直そうとして咳払いをするのですが、すぐ戻ってしまいます。

4.喉や口の中がネバネバする

落ちてくる鼻水は粘液状なので、喉や口の奥にネバネバとしたものがへばりついている感じがあります。分泌量が多いと口腔内に溢れることもあり、口の中全体がネバネバとすることもあります。

5.口臭が強くなる

口の中が後鼻漏によってネバネバすると、細菌が住み着きやすくなり、増殖して口臭を発生します。
また、ネバネバすることによって口が乾き、口臭物質を産生する嫌気性細菌というばい菌が増え、口の中はさらに臭くなります。舌の付け根あたりに付着した粘液は、特に口臭につながりやすいです。

6.味がよくわからない

味覚は舌の表面にある味蕾という場所で感知します。本来、唾液に味物質が混ざった状態で味蕾が働き、味を感じることができるのですが、そこに後鼻漏による分泌液が混じると、味がわからなくなってしまいます。

7.胃に不快感がある

喉の不快感を取り除こうとしたり、鼻水を飲みこもうとしてゴックンと何回も嚥下(飲み込む動作)を繰り返したりすることで、胃に分泌液や空気が溜まり不快感が出ます。

8.よく眠れない

寝転がるとより鼻水が落ちてくるので、鼻水が喉を垂れていく不快感、喉のイガイガ・ネバネバ感、咳込みなどでなかなかグッスリ眠ることができません。眠りにつけてもすぐ目が覚めてしまい、不眠につながる場合もあります。

後鼻漏が起こる原因

後鼻漏の症状がわかったところで、なぜ後鼻漏が起こるのか根本的な原因を解説していきます。

1.副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎でぼーっとした感じの男性のイラスト

蓄膿症とは慢性副鼻腔炎のことです。副鼻腔というのは顔面の骨の中にある空洞のことで、前頭洞、篩骨洞、蝶形骨洞、上顎洞の4つがあります。後鼻漏の原因で多いのはこの副鼻腔における炎症です。
副鼻腔炎の原因は、細菌による感染で急性副鼻腔炎が起こり、急性副鼻腔炎を繰り返すことで次第に慢性化してしまうためです。もしくは、アレルギー性鼻炎やアデノイドの増殖によって起こることもあります。

症状

症状としては、ネバッとした粘液性、あるいは膿性の鼻水が分泌され、後鼻漏として喉に垂れていきます。鼻水の量が多くなり、また鼻の中に鼻茸(はなたけ)というポリープができることもあるので、辛い鼻詰まりの症状や頭痛・頭重感があることもあります。

治療法

治療では抗生物質を飲むことで鼻粘膜の機能を回復し、粘液分泌を抑え、免疫作用を整えます。もしくはネブライザーという機械を使い、鼻から薬を吸引して治します。
薬物治療で改善されない場合には、内視鏡手術(ESS)を行い、腫れた粘膜や鼻茸を取り除くことが目的となります。

2.アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎でくしゃみをするマスクの女性

アレルギー性鼻炎は、ダニや花粉、ほこりなどのアレルギー源(アレルゲン)によって引き起こされる過剰な免疫反応です。
アレルギーの原因は基本的に遺伝と体質なので、予防することはなかなか難しい病気です。

症状

発作的に繰り返すくしゃみサラサラの鼻水鼻づまりがアレルギー性鼻炎の3つの特徴とされています。

症状

軽症の場合は抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬で治しますが、中等~重症の場合は過剰な免疫を抑えるために、鼻の中にシュッと噴きつけるタイプのステロイド系点鼻薬を使って対応します。
どうしても治らない場合は、副鼻腔炎と同様に手術を行うこともあります。さらに、アレルゲン免疫療法といって、舌の下にアレルゲンを含んだ薬剤を少しだけ入れて、身体を慣らす方法もあります。

その他の病気

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎のほか、後鼻漏になる原因には様々な病気があります。

鼻水の状態で見分ける場合、サラサラとした鼻水であればアレルギー性鼻炎や急性鼻炎、ネバネバした鼻水が出てくるなら副鼻腔炎や慢性鼻炎、血が混じった鼻水であれば急性鼻炎のほか、副鼻腔乳頭腫や上顎洞癌である可能性があります。
癌(悪性腫瘍)だけではなく、良性腫瘍でも後鼻漏は起こりますが、出血はしません。

また、耳鼻咽喉系疾患と精神疾患を併発する方も多く、自律神経失調症によっても起こる場合があります。

後鼻漏で口臭がキツくなるのはなぜ?対策方法は?

病気が原因で引き起こされる「病的口臭」の原因の90%は口腔内にあるのですが、残りの10%は副鼻腔炎といった耳鼻咽喉系の病気などが関連していると言われています。

後鼻漏は鼻の病気のはずなのに、なぜ口臭と関係があるのか不思議に感じてしまいますが、鼻と口と喉は全て同じ空間でつながっています。後鼻漏で口臭が引き起こされるのは、ネバネバとした雑菌混じりの鼻水が喉や喉の奥にへばりついてしまうことが要因として挙げられます。
また、鼻づまりの症状を併発しやすいことから、口呼吸になることでさらに口臭が悪化してしまいます。

マスクをしていると自分で気付いてしまうほどの強い悪臭を放つこともある後鼻漏の口臭は、一体どうすれば改善できるのでしょうか。

病気の治療が最優先

おまかせな医者

後鼻漏による口臭の場合、原因は口の中ではなく後鼻漏にあるので、歯磨きや舌磨きなどといった口腔ケアでは改善されません。また、マウスウォッシュやサプリメントなどのマスキング効果でニオイをごまかすことはできても、その効果も一時的なものです。

後鼻漏による口臭を根本的に解決するには、蓄膿症やアレルギー性鼻炎など、後鼻漏の原因を明確にし、これらの病気を投薬や手術で完治させることが先決となります。後鼻漏の症状が気になる場合は、悪化する前に早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

日頃から行える後鼻漏対策

重い後鼻漏であれば病院を受診すべきですが、ここでは普段から自分で行える後鼻漏対策をご紹介します。
後鼻漏になると鼻の粘膜に炎症が起きていることが多く、乾燥していると炎症は悪化します。日頃から行える乾燥対策としては、以下の方法がおすすめです。

1.マスクを着用する

マスクをすることで、吐いた息から水分が逃げないようにして乾燥を防ぎます。普通のマスクでも効果はありますが、喉がヒリヒリするなど症状が辛いときは濡れマスクが効果的です。空気の乾燥しやすい秋冬や、鼻が詰まりやすくなる就寝中に使用すると炎症症状が楽になります。

2.家庭用吸入器で加湿する

病院で使用するネブライザーのような機器は、自宅でも使用できます。「家庭用細粒吸入器」といって、細かい粒子のミストで鼻や喉を潤し、粘膜の炎症を緩和させます。家庭用吸入器では薬を使用せず、体液と同じ浸透圧である生理食塩水を用います。ヒリヒリ感で悩んでいる方が使うと、粘膜が潤されとても気持ち良く、痰がからみやすい方にも適しています。

なお、家庭用吸入器は、ネット通販では約1~3万円で購入することが可能です。「ネブライザーを使うと症状が楽になる」という方には是非おすすめします。

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