自分でできる!歯茎マッサージの効果と方法
現在ではフェイシャルエステやボディエステ、ヘッドスパなどのマッサージのほか、口腔内のマッサージも人気を集めています。
皆さんは、「歯茎マッサージ(歯肉マッサージ)」をご存知でしょうか。その名の通り、歯茎に行うマッサージのことですが、歯茎の血行を促進してアンチエイジング効果も期待できると話題です。やり方を覚えれば、自宅で行うこともできるのも魅力でしょう。
歯ブラシを使って行う歯茎マッサージもありますが、今回は自分の指を使って行う歯茎マッサージの効果ややり方を詳しくご説明していきます。歯茎の健康促進にもつながりますので、ぜひ試してみてください。
歯茎マッサージの効果とは?
歯茎マッサージには、次に紹介するようなさまざまな効果があります。
1.歯茎の血行を促進する
歯茎をマッサージすることで、歯茎の血行促進効果が得られます。
血行が悪くなると、歯茎に限らずさまざまな悪影響があります。肩の血行が悪くなると肩こりの原因になりますし、肌の血行が悪くなると肌荒れに、胃腸の血行が悪くなると消化不良の原因になります。歯茎の血行を改善することは、次に紹介するような多くの効果があるのです。
喫煙者は非喫煙者と比べて血行が悪くなりやすいため、血行を改善できる歯茎マッサージが特におすすめです。
歯周病の予防・改善効果を高める
歯茎の血行が悪くなると、歯茎の免疫力が低下して細菌感染のリスクが高くなってしまいます。そのため、歯茎マッサージには歯周病予防や症状を改善する効果が期待できます。
もちろん、歯周病の根本の原因はプラーク(歯垢)ですから、歯磨きをしっかり行うこと欠かせません。プラークコントロールにより口の中の細菌を減らし、血行促進で細菌に負けない歯茎を作ることで、歯周病を効果的に予防・改善できるでしょう。
歯茎の血色を良くする
近年は、白い歯を手に入れるためにホワイトニングを行う人も多いです。しかし、せっかく歯を白くしても歯茎が黒ずんでいたのでは、美しい口元とは言えません。
歯茎の血行は歯茎の色に影響し、血行が悪いと黒ずんでしまったり、くすんでしまったりします。健康的なピンク色の歯茎になるためには、歯肉の血行促進が有効です。
しかし、歯茎の色が悪くなる原因には、喫煙や食品に含まれる色素、歯科治療で使われている金属などがあります。何らかの原因で歯茎に着色が起こっている場合には、歯茎のホワイトニングにより改善することが可能です。
2.小顔効果や顔のむくみ改善
歯茎マッサージで歯茎の血行を促進することにより、顔全体の血行が良くなるとされています。それにより、顔のむくみが改善される・フェイスラインがスッキリするといった小顔効果が得られるようです。
顔全体の血行を改善するためには、歯茎の血流を良くし、さらに表情筋をよく動かすと効果的です。顔の筋肉は普段ほとんど使われていない場合が多いです。一般的に表情筋の30%しか使われていないとされています。
歯肉の血行はもちろん、顔の筋肉を動かすことによって顔全体の血行を良くすることで、むくみを解消して小顔効果が得られるでしょう。
3.唾液の分泌を促進して、虫歯や口臭を防ぐ
歯肉マッサージを、唾液腺開口部に刺激を与えるようにして行うことで、唾液分泌の促進効果も得られるとされています。
歯茎の健康には、歯茎の血行はもちろん、唾液の分泌も大変重要です。唾液が不足すると、口の中に細菌が繁殖しやすくなるため、歯周病だけでなく虫歯や口臭の原因になります。
また、歯肉マッサージにはリラックス効果もあるため、副交感神経が優位となって唾液分泌が促進されやすくなります。歯肉マッサージを行う際は、よりリラックスできる環境で行うことも大切でしょう。
歯茎マッサージのやり方
歯茎マッサージは、指で行います。始める前には、歯磨きで口の中を清潔にし、手をしっかり洗っておくことが必要です。
1.上の歯茎のマッサージ
上の歯茎の表側に人差し指、または中指を当て、前歯の方から奥歯の方へ、円を描くようにくるくるとまわしながらマッサージします。右側・左側の両方を行います。
これを3~5回ほど繰り返しましょう。行いにくい場合には、反対の手で唇を持ち上げながら行っても良いです。
2.歯茎をつまんでマッサージする
歯茎の表と裏を、人差し指と親指でキュッキュッとつまみましょう。歯ではなく、歯茎をつまんでくださいね。これも、前歯から奥歯の方へ移動しながら行ってください。
あまり奥まで指を入れすぎると、気持ち悪くなったり苦しくなったりすることもありますので、注意してください。
中央か右側へ行い、終わったら左側へ向かって行います。これも、それぞれ3~5回ほど繰り返して行いましょう。
3.下の歯茎も同様に行う
1・2で紹介したマッサージを、今度は下の歯茎で行います。(回数も同様)
行いやすい方の手で行って良いです。
4.頬の粘膜をマッサージする
上下の歯茎マッサージが終了したら、最後に頬の内側に指を入れて、頬をゆっくりと上へ持ち上げるようにマッサージしましょう。
左右それぞれ3~5回行います。このマッサージは、顔のリフトアップやほうれい線対策に特に効果があります。力を入れすぎず、気持ちいいくらいの力加減で行いましょう。
歯茎マッサージを行う際の注意点
1.強い力をかけない
歯茎はとてもデリケートです。マッサージを行う際に力を入れすぎてしまうと、歯茎を傷付けてしまったり、痛みが出てしまったりする場合があります。マッサージを行う際は、自分が気持ちいいと感じる強さで行いましょう。
後で紹介する歯茎マッサージ用のジェルを使用すると、力の入れすぎを防ぐことができるのでおすすめです。
2.やりすぎない
歯茎マッサージは1日に何度も行う必要はなりません。1日に1~2回を目安に、継続して行うことが大切でしょう。頻繁にやりすぎてしまうことも歯肉を傷める原因になるため、注意が必要です。
3.手を清潔にしてから行う
歯茎マッサージは、指を口腔内に入れますので、手をよく洗ってから行いましょう。また、爪も短くしておいてください。手を消毒するためのアルコールスプレーやアルコールジェルを使用するのも良いです。
いつ行うのがベスト?効果的なタイミングは?
歯茎マッサージは、歯を良く磨いて清潔にしたあとに行いましょう。口腔内が汚いまま行うと、口腔内の細菌を広げてしまいますし、マッサージの効果も半減してしまいます。
また、お風呂に入っているときもおすすめです。湯船につかっているときは、体が温まり血行が良くなっていますので、歯茎マッサージの効果が出やすい時間です。リラックス効果も高まるでしょう。
歯茎マッサージ用のジェルもあります
歯茎マッサージを行うときは、専用のジェルを使用するとより効果的です。マッサージの際に指の滑りが良くなり、歯茎を傷つけることを防ぎます。また、様々なフレーバーの商品がありますので、リラックス効果も期待できます。
薬用アモーラ 歯肉マッサージジェル(Oral Care)
Oral Careの薬用アモーラは、歯科医院でも使用されている歯茎マッサージ用ジェルです。ハーブミントとオレンジミントの二種類から選ぶことができます。指の滑りを良くしてマッサージをしやすくするだけでなく、歯肉炎や歯周病を抑える薬用成分が配合されていて、歯茎の健康を促進してくれます。
歯ブラシで歯茎を磨くのはどうなの?
歯茎のマッサージを歯ブラシで行っている人も少なくないでしょう。適度な力加減で行うことができれば、歯茎の血行を促進して、歯茎の健康に効果が得られる可能性があるでしょう。
しかし、歯ブラシでゴシゴシと歯茎を磨いてしまっては、歯茎にダメージを与え逆効果です。
指でマッサージを行う際にも、力加減には気を付ける必要がありますが、歯ブラシで行う際には力が入りやすいため特に注意が必要でしょう。
また、歯ブラシによって毛のかたさが異なりますが、かための歯ブラシを使用する場合も、歯茎にダメージを与える可能性が高くなります。
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