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    リステリンの口臭予防効果は?種類/使い方/使用上の注意

    リステリンの口臭予防効果は?種類/使い方/使用上の注意

    リステリンは口臭や口腔内のネバつきなどに効果があるとされています。今回はリステリンの効果や使用方法、使用上の注意点について解説します。

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  • 更新日:2016年06月03日

リステリンは口臭に効く?効果・使用方法・注意点

スーパーや薬局の歯ブラシコーナーに行くと、数多くのマウスウォッシュを見かけますね。歯肉炎予防、歯周病予防、口臭予防、殺菌作用などその効能は様々です。

「どのマウスウォッシュを買えばいいのかわからず迷ってしまう…」という方には、ジョンソン&ジョンソン社から販売されているリステリンがおすすめです。リステリンは歯科医院で推奨されている商品ですが、市販もされているので手に入りやすいのです。
今回は、リステリンの口臭予防効果について詳しく紹介していきます。

そもそもリステリンとは?

リステリン

リステリンは、アメリカに本社を置くジョンソン&ジョンソングループから発売されている、世界的に有名な液体歯磨き、マウスウォッシュです。その誕生の歴史はとても古く、1865年に外科医のジョゼフ・リスター博士が、外科手術の際に消毒剤として用いたのが始まりです。

後に改良され、1895年には世界初のマウスウォッシュとして歯科医院向けに販売されるようになり、1914年には誰でも買えるようになりました。日本では1985年から発売されており、現在世界50ヶ国で愛用されています。

リステリンの種類

リステリンの種類を大きく分けると、液体歯磨き洗口液(マウスウォッシュ)の2種類があります。
液体歯磨きには「トータルケア」「トータルケア ゼロ」の2商品が、洗口液には「オリジナル」「フレッシュミント」「クールミント」「ナチュラルケア」「ターターコントロール」の5商品が販売されています。

トータルケアシリーズ

一番新しい商品で、リステリンの中でも効果が一番多く、売れ筋商品です。大きさは商品によって異なりますが、1L、500ml、250ml、100mlの4種類があります。歯科医院専用商品では1.5Lという大容量のボトルが売られています。

オリジナル、フレッシュミント、クールミント

オーソドックスなリステリンで、香料による味がそれぞれ異なります。

ナチュラルケア

刺激やアルコールが苦手な方のために作られたマウスウォッシュです。清涼剤として緑茶エキスが含まれており、比較的優しい使い心地です。

ターターコントロール

ターターとは歯石のことです。日本で初めてマウスウォッシュに塩化亜鉛(ジンククロライド)が配合された商品で、塩化亜鉛が第2リン酸カルシウムの結晶化を阻害し、歯石の沈着を予防します。

リステリンの4つの効果

リステリンによる薬用効果には殺菌作用、歯肉炎の予防、歯石沈着の防止、口臭の予防といったものがあげられます。

1.殺菌作用

口の殺菌

チモール、1,8‐シネオール、l-メントールといった、香料やアロマ由来の抗菌作用がリステリンのウリです。
またメントールには後味をスッキリ爽やかにする効果もあります。

2.歯肉炎予防

歯肉炎の原因は、歯肉溝や歯周ポケットに溜まる歯垢(プラーク)です。歯垢中の細菌が炎症を起こし、歯周組織を破壊していきます。歯垢の除去には歯ブラシやデンタルフロスによる物理的な清掃が必ず必要とされますが、リステリンを併用することで殺菌作用が加わり、歯垢除去効果がアップします。

さらに、リステリンには消炎鎮痛作用を持つサリチル酸メチルが配合されています。サリチル酸メチルはサロンパスや痛み止め薬に含まれている成分で、炎症を鎮めて痛みを消す効果があるため、歯肉炎にも効果的です。

3.歯石沈着防止

歯石は、主に歯の裏側に付着する乳白色の硬い物質です。歯垢を放っておくと、唾液中のカルシウム成分によって歯垢が石灰化し、歯石に変化します。一度歯石に変化してしまうと、歯磨きやマウスウォッシュで除去することは不可能で、歯科医院でのスケーリングという専門的な処置が必要となってきます。

歯石に変化してしまう前に、歯ブラシ・デンタルフロスとリステリンの併用で歯垢を除去すれば、歯石の沈着を予防することができます。
また、「ターターコントロール」「トータルケア」「トータルケア ゼロ」に含まれる塩化亜鉛は、歯石の形成を阻害して歯石の沈着を予防します。

4.口臭予防

「ターターコントロール」「トータルケア」「トータルケア ゼロ」には塩化亜鉛が配合されています。塩化亜鉛は歯石沈着を防止するほか、口臭予防にも効果的です。口臭の大きな原因である揮発性硫黄化合物(VSC)と結合してニオイが揮発するのを防ぎ、さらに揮発性硫黄化合物の産生を抑えることで口臭を防ぎます。

リステリンはこんな方におすすめです

リステリンは口臭が気になる方におすすめです。殺菌作用と、揮発性硫黄化合物の産生阻害のダブル効果で口臭を抑制させます。
ただし、あくまで一時的な口臭予防効果なので、歯周病やドライマウス、プラークコントロールなど、口臭の大元となる原因の改善が望ましいでしょう。

また、口をスッキリさせて気分転換をしたいという方にもオススメです。ネバネバ感がある時には、より効果が実感できるでしょう。

さらに、研磨剤が含まれていない歯磨き粉を使いたいという方にもオススメです。
通常のペースト状の歯磨き粉には研磨剤が含まれているので、どうしても歯の表面が削れやすくなってしまいます。「ホワイトニング効果アリ」と記載されている歯磨き粉は、歯の表面のエナメル質に付いた着色成分を除去することができますが、その分だけ歯も削れてしまいますし、歯が削れると知覚過敏の症状が出る恐れがあります。リステリンの液体歯磨きなら、研磨剤が含まれていないので、歯が傷つく恐れがありません。

リステリンの使用量と使い方

リステリンの使用量と使い方について説明していきます。

リステリンの使用量

リステリンの使用量は1回につき約20mlです。内容量が1Lのボトルならキャップに半分くらい注いで、約50回使えます。
500mlの商品ならキャップの8分目まで注ぎ、約25回使えます。250mlならキャップ1.5杯分で約12.5回分、100mlならキャップ4杯分で約5回使えます。

1Lのボトルは重くキャップに注ぐのが難しいので、リステリンの専用ポンプを購入しておくと、楽にコップに注ぐことができるのでおすすめです。
また、リステリンはとても辛く刺激的で、舌がヒリヒリします。「どうしても辛くて我慢できない…」という方は、水で倍に薄めて使いましょう

リステリンの使い方

使用量は液体歯磨き用のリステリンと洗口液用のリステリンで共通ですが、使用方法は異なります。

液体歯磨きの場合

ぶくぶくうがい

リステリン20ml分を口に含んで、しっかりとブクブクうがいをします。その後に吐き出し、歯磨きを開始します。歯磨きの前に水ですすいでしまうと、リステリンが流されてしまい、適切な効果が得られませんので注意が必要です。

洗口液の場合

歯ブラシでブラッシングを行い、次にフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の歯垢を落とします。その後にリステリン20mlを口に含み、30秒間ブクブクうがいをし、吐き出して終了です。

リステリンを使用する際の3つの注意点

リステリンは便利な一方、使い方にいくつか注意点があります。

1.歯磨きは必ず必要です

歯磨き

粘性を持つ歯垢は歯にしっかりと付着しています。リステリンに関わらず、マウスウォッシュによるうがいだけで落とすことはできませんので、必ず歯ブラシやデンタルフロス・歯間ブラシを併用して歯垢を除去するようにしましょう。

2.口が乾きやすい方は使用を避けましょう

「ナチュラルケア」「トータルケア ゼロ」を除く全商品には、溶剤としてアルコールの1種であるエタノールが含まれています。アルコールは水分を奪う作用があるので、唾液分泌量が少ない方はドライマウスを助長する恐れがあります。また、アルコールアレルギーの方は使用を避けてください。

6歳以上から使用可能

リステリンの味は刺激的でとても辛いため、子供が使用すると粘膜がピリピリして泣いてしまうことがあります。そのため、6歳以上からの使用が推奨されています。

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