女性の加齢臭対策は30代から!?臭い予防4つのポイント
「加齢臭=オヤジ臭」と思っている人も多いと思います。しかし、加齢臭は女性にもあります。男性の方が出やすい傾向にありますが、気を付けていなければ、女性でも加齢臭を発するようになってしまうのです。
しかも、加齢臭は低年齢化しているとも言われ、30代でも加齢臭に悩む人もいるようです。「なんか臭うよ」などと言われてショックを受ける前に、対策を取っておけば安心でしょう。
そもそも加齢臭って何なの?
加齢臭とは、加齢に伴い生成されやすくなる「ノネナール」という物質が原因となっている体臭のことを言います。1999年にノネナールが発見されたことで、これによる体臭が「加齢臭」と呼ばれるようになりました。
加齢臭は男性に多いことから、「オヤジ臭い」といったイメージが付いてしまいましたが、実は女性でも加齢臭は出ます。男性よりは割合が低いのですが、加齢臭に悩む女性は多いようです。
口から加齢臭が…は間違い!?
口臭が気になる人には、口の臭いが加齢臭になっているのだと思っている人も少なくないようです。
しかし加齢臭は、加齢も原因の一つなのですが、ノネナールという物質などによって引き起こされる臭いのことであり、加齢に伴う口臭・体臭の全てを加齢臭と呼ぶわけではありません。
また、ノネナールは皮脂腺から分泌されるため、呼気に含まれることはありません。加齢に伴って口臭が強くなることは少なくありませんが、ノネナールによって口臭が強くなるということはないのです。
加齢によって起こりやすい口臭の原因はさまざまです。加齢臭ではなく、何らかの要因によって口臭が強くなっているのでしょう。
加齢臭の原因「ノネナール」が作られる理由
加齢によって多くなる「9-ヘキサデセン酸」や「過酸化脂質」によって、ノネナールは作られます。若い年代では検出されませんが、年齢が高くなるほど多くなり、特有の臭いの原因となります。
年齢を重ねるごとに9-ヘキサデセン酸が皮膚上に存在するようになっていきますが、この成分が分解されてノネナールは作られます。若い年代では9-ヘキサデセン酸は検出されないとされていて、そのためノネナールも生成されず、加齢臭は発生しないのです。
9-ヘキサデセン酸が皮膚上に存在するだけでなく、過酸化脂質や皮膚上に存在する細菌によって、ノネナールが作られやすくなるとされています。つまり、9-ヘキサデセン酸は皮脂に含まれている成分であるため、皮脂が過剰に分泌されている場合には、加齢臭が発生しやすくなると言えるでしょう。
女性よりも男性に加齢臭が出ている人が多い原因として、皮脂の分泌量の違いが挙げられるのはこのためです。
もちろん、ノネナールの生成には、皮脂の分泌だけでなく、活性酸素などさまざまなものが影響しています。加齢臭を防ぐには、皮脂分泌を抑制することだけでなく、さまざまな角度からの予防が有効だと言えるでしょう。
加齢臭ってどんな臭い?
加齢臭の原因はノネナールですが、それだけで臭いが発しているわけではないようです。汗や体臭の影響も受けるため、その人によって臭いは異なるとされています。
しかし、青臭いニオイ・脂っぽいニオイなどと表現されることが多いです。数日たった揚げ物のような臭いという声も…。いずれにしても、不快なニオイであることには変わりないでしょう。
女性が30代から加齢臭に注意しなければいけない理由
女性が男性に比べて皮脂の分泌が少ないのは、女性ホルモンの影響です。しかし、30代頃から女性ホルモンのバランスが変化し、皮脂分泌が過剰になる場合もあります。
女性ホルモンの減少が始まる時期は、個人差がありますが35歳くらいからだと言われています。
そして、40代になるとホルモンバランスが大きく崩れはじめ、50代くらいに閉経を迎えるケースが多いようです。閉経前後を「更年期」と言い、心と体がホルモンの変化によるさまざまな影響を受けるということは、多くの女性がご存知でしょう。
つまり、ホルモンバランスの変化が始まる30代くらいから、皮脂が過剰に分泌されやすくなることによって、加齢臭が起こる可能性が高まってくるのです。
エストロゲンの分泌が減って皮脂が過剰に分泌されるようになる
エストロゲンは、女性らしさを作るホルモンですが、35歳くらいから分泌が徐々に減ってしまいます。エストロゲンには、皮脂が過剰に分泌されるのを抑制する働きがありますが、エストロゲンが減少することによって皮脂分泌が過剰となり、加齢臭のリスクが高まってしまうのです。
更年期になるとニキビや吹き出物ができやすくなる人が多いですが、これはエストロゲンの減少によって、皮脂の分泌が抑制されないことが原因です。
皮脂分泌が過剰になることは、お肌のトラブルだけでなく、体臭の原因になってしまうため注意が必要でしょう。
女性のための加齢臭対策4つのポイント
女性の加齢臭対策は、男性と共通する部分もありますが、ホルモンバランスを整えることも必要になるでしょう。女性ホルモンの乱れは、さまざまな悪影響を及ぼしますから、少しでもその負担を減らすと良いでしょう。
もちろん、年齢を重ねるにつれてホルモンバランスが変化してしまうのは自然なことです。しかし、少しでもホルモンバランスを崩さないような生活を心がけたり、ホルモンバランスによる影響を知って自分自身にかかる負担を軽減したりすることは、とても大切なことです。
次に紹介するポイントは、加齢臭対策にも有効な、ホルモンバランスを崩さない・ホルモン分泌の減少を防ぐポイントです。ホルモン減少による何らかの影響が出る前に、取り入れておきたいものですね。
ストレスを溜めない
ストレスは、ホルモンバランスを崩す大きな原因となります。手軽に取り入れられるストレス発散方法を見つけておくことも大切でしょう。リラックスする時間を作ることも有効でしょう。
適度に運動する
運動不足もホルモンバランスを乱す原因になります。適度な運動を行うことで自律神経が整い、女性ホルモンのバランスも整うのです。また、運動はストレス発散にもつながるため、一石二鳥です。
規則正しい生活を送る
不規則な生活はホルモンバランスを乱す原因となります。規則正しい生活を心がけることが大切でしょう。また、睡眠不足も良くないため、十分な睡眠時間を確保することも大切でしょう。
栄養バランスの良い食生活を心がける
栄養のバランスもホルモンバランスに影響します。栄養バランスを考慮して食事を摂ることも大切です。外食が多いという人は、メニュー選びで工夫することも大切でしょう。
ホルモンバランスの変化は口臭の原因にも…
年齢を重ねるごとにホルモンの分泌量やバランスが変化していきますが、このことは体臭(加齢臭)だけでなく、口臭を強くする原因にもなるため注意が必要でしょう。
唾液の分泌が減少すると口の中が乾燥し(ドライマウス)、口臭を引き起こす原因となってしまいますが、唾液分泌とホルモンバランスも深く関係しているため、加齢によるホルモンバランスの変化も口臭の原因になる場合があるのです。
「更年期になって口臭に悩まされるようになった」という人も少なくありません。女性ホルモンの分泌量が減り始める30代から、口臭や口の中の乾燥にも注意しておくことが大切でしょう。
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