キウイの効果9つ!実はキウイフルーツは口臭にも効果あり
爽やかな甘酸っぱさが癖になるキウイは、栄養分も豊富で美肌によいというのは有名な話ですが、キウイの効果は美肌だけに限りません。実は、キウイは便秘の解消や疲労回復、口臭予防など様々な効果が期待できる万能フルーツなのです。
今回は、キウイの効果について詳しく解説していきます。
キウイフルーツってどんなフルーツ?
キウイフルーツはマタタビ科の植物で、中国では消化器系に効く漢方薬として使用されていました。しかし、栽培などはされておらず、中国を訪れた旅行者がニュージーランドに持ち帰ったことで、ニュージーランドでキウイフルーツが栽培されるようになりました。
日本でもキウイフルーツは収穫されますが、スーパーなどに並んでいるほとんどはニュージーランドやチリ、アメリカから輸入されたものです。しかし、日本のキウイフルーツは海外で人気が高く、アジアを中心に輸出されています。
国内産のキウイフルーツの収穫期は10~11月、外国産においては4~11月です。キウイフルーツは収穫してすぐに食べられる果物ではありません。木の上では熟さないため収穫後もおいしくなく、一定期間保管する追熟が必要となります。そのため、スーパーなどで売られているキウイフルーツの中には食べ頃のものもありますが、収穫後間もないものもあり、熟すのを待ってからおいしく食べられるものがあります。
キウイフルーツの食べ頃は、収穫してから1ヶ月程の間となります。購入したキウイフルーツが熟していない場合は、家庭で追熟させる必要があります。20℃を超えない場所でりんごやバナナと一緒に保管すると追熟が進み、おいしく食べることができます。
収穫後すぐに食べることができないため、市場に出回る時期が遅れます。キウイフルーツの旬となるのは、国内産においては12~4月、外国産においては5~12月です。国内外を問わなければ通年で味わうことができるので旬を感じづらい果物ですが、しっかりと旬があるのです。
キウイフルーツの品種にはどんな種類があるの?
日本で多く出回っており、よく知られているのは果肉が緑色の「ヘイワード」という品種です。
また、ゼスプリゴールドでも知られる果肉が黄色の「ゴールドキウイ」は、糖度が高く人気の品種です。しかし、日持ちがしないために5~8月までしか出荷されていません。
その他にも、キウイフルーツには以下のような様々な品種があります。
- 讃緑(さんりょく)
- 香緑(こうりょく)
- さぬきゴールド
- アップルキウイ
- ベビーキウイ
- レッドキウイ など
キウイフルーツに含まれる栄養素・成分は?
キウイフルーツは栄養の宝庫である果物で、小さな形からは想像もできないほど多くの栄養素が凝縮されています。
- ビタミンC
- 食物繊維(ペクチン)
- ビタミンE
- カリウム
- 葉酸
- ポリフェノール
- アクチニジン
- 有機酸(クエン酸など)
キウイの効果とは?
豊富な栄養素を含むキウイには、以下のような様々な効果があります。
免疫力の向上
元々、人の身体には、体内に侵入してきたウイルスや細菌などに対抗する免疫機能が備わっているのですが、加齢やストレスが原因で免疫機能が低下すると、風邪などの病気に罹りやすく、回復も遅れます。そこで役立つのがキウイに含まれるビタミンCです。
ビタミンCにはウイルスや細菌などが体内に侵入するのを防ぎ、対抗する力があります。
イライラを鎮める
イライラしていると「カルシウム不足のせいだ」と思われる方は多いのではないでしょうか。もちろんカルシウム不足でイライラすることもありますが、ビタミンCの不足もイライラの原因につながる場合があります。
ビタミンCはストレスに対抗する副腎皮質ホルモンや、脳の興奮を抑えてリラックスさせてくれるGABA、やる気や快感を与えてくれるドーパミンを作り出すサポートをしてくれます。そのため、ビタミンCを摂取することでストレスによる抵抗力を高め、イライラを鎮めることができるのです。
肌を白く美しく保つ
ビタミンEとビタミンCの両方が摂れるキウイフルーツは、美肌を目指す女性の強い味方です。
アンチエイジングには欠かせない成分のビタミンEは、抗酸化作用や血行促進作用、肌のバリア機能を高める効果があり、肌のターンオーバーを促進することができます。
また、ビタミンCは美肌には欠かせない成分のひとつで、シミやソバカスの原因であるメラニンの生成を抑制する効果があります。
丈夫な身体作りをサポートする
コラーゲンは肌にハリを与える成分として有名ですが、丈夫な身体作りには欠かせない存在です。ビタミンCは肌だけでなく、丈夫な血管や筋肉、骨を作り出すコラーゲンの働きをサポートする役割があります。
コレステロール値の上昇を抑える
悪玉コレステロールが増えると、血管の内側の壁が脂質で狭くなり、高血圧や動脈硬化の原因となります。
キウイに含まれる食物繊維のうち、水に溶ける水溶性食物繊維には食後の急激な血糖値の上昇を抑え、血中の悪玉コレステロール値を下げる効果があります。
疲労回復をサポートする
激しい運動やストレスなどで、細胞に酸素が行き渡らないと体には疲労物質である乳酸が蓄積されます。クエン酸やリンゴ酸、キナ酸といった有機酸は、乳酸を分解してエネルギーに変える働きがあるため、キウイフルーツを食べることで疲労回復効果が期待できるのです。
ガンコな便秘の解消
キウイフルーツに含まれる食物繊維の量は、他の果物に比べてトップクラスです。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があるのですが、キウイフルーツにはこのどちらも含まれています。
水溶性食物繊維は便を柔らかくして通りを良くし、腸内の善玉菌の餌となるので、善玉菌が増えて腸内環境を整えることができます。また、不溶性食物繊維は便を膨らませて腸の動きを促進してくれます。
キウイフルーツにはこれらの食物繊維が1:2の割合で含まれており、この割合はスムーズな排便を行う上で最適な割合と言われています。
血行を促進する
血行が悪いと、シミやソバカスだけでなく、クマ、にきびなどの肌トラブルが次々と現れます。また、血行不良により冷え性となるため、便秘にもなりやすくなります。
ビタミンEには血行促進作用があるので、血行不良で起こる冷え性や肩こり、腰痛などを改善する効果が期待できます。
キウイの効果には口臭予防も期待できます
キウイフルーツには「アクチニジン」という、タンパク質を分解する酵素であるプロアテーゼの一種が含まれています。実はこのアクチニジン、口臭の予防に効果があるということが分かっています。
アクチニジンが舌苔を除去する
舌苔とは、食べカスや口腔内の粘膜が剥がれ落ちたものが舌表面の味蕾という突起に溜まり、うっすらと舌の表面に白く見えるものです。舌苔は口臭の一因でもあり、口の中の細菌がこれらのタンパク質を分解する際、悪臭成分であるVSC(揮発性硫黄化合物)を発生させ、口臭が強くなります。
キウイフルーツに含まれるアクチニジンは、タンパク質を分解する成分なので、舌苔を除去する効果があるのです。
舌苔を除去するには、舌ブラシなどを使用して機械的に除去する方法と舌苔に含まれるたんぱく質を分解して除去する方法があります。
そこで、グリコ健康科学研究所が、舌ブラシとキウイフルーツ由来のアクチ二ジンタブレットでは、どちらの舌苔除去効果が高いのかを調べる実験を行いました。
対象被験者
20~50代の男性16~20名
準備
- 3日前から舌の清掃を中止
- 実験日当日の飲食、喫煙、うがい、歯磨き、舌磨きを禁止
実験方法
- 舌苔が付いた状態で舌表面の写真を撮影、舌苔量の測定、味覚感度を評価した。
- 舌ブラシ群には舌ブラシでブラッシング、タブレット群にはアクチ二ジンを含むタブレットを3粒舐めてもらい、舌苔の清掃をしてもらった。
- 舌苔を清掃後に再び、両群の舌表面の写真を撮影、舌苔量の測定、味覚感度を評価した。
この実験の結果によると、どちらも舌苔を除去する効果が得られ、味覚障害に関しても両群で感度が高くなりました。
これは、アクチニジンも舌清掃と同様、舌苔のタンパク質の分解に有効であり、口臭を抑制する効果があるということです。
機械的に舌ブラシなどを使って舌苔を除去すると、嘔吐反射が出ることがあり、苦痛に感じる方も多いものですが、キウイ由来のタブレットであれば、手軽に舌苔を除去することができます。簡単に口臭を予防できる方法として、キウイフルーツを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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