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    パセリの効能は口臭の予防効果も!副作用と摂取時の注意点

    パセリの効能は口臭の予防効果も!副作用と摂取時の注意点

    パセリの効能は口臭予防やむくみ改善、美肌効果など様々ですが、妊娠中の摂取や大量摂取には注意が必要です。安全性を考慮して適量を摂取するのが望ましいでしょう。

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  • 更新日:2016年07月18日

パセリの効能と摂取時の注意点・副作用

「パセリ」と聞くと、サラダの上に飾りとして乗っていたり、みじん切りにしたものを料理の仕上げに散らしていたりといったイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

一般的には付け合わせとして使われることが多いパセリですが、実はとても栄養価が高いハーブです。パセリには美容効果やむくみの解消、消化機能の向上、口臭予防など、多くの効果があるとされています。
今回はパセリの効能や副作用の有無・安全性について、詳しくご紹介していきます。

パセリってどんな植物?

パセリはセリ科オランダゼリ属のハーブです。パセリと人間との関わり歴史は古く、紀元前にまで遡ります。古来、食用または儀式用に使われてきたパセリは、9世紀頃にローマからフランスへと伝わり、その後、ヨーロッパへと広がっていきました。なお、日本で実際に用いられるようになったのは、明治時代からとされています。
華やかな香りと色彩から、料理に彩りを添える薬味・香辛料として、現在では世界各国で使われています。

パセリの種類

一口にパセリと言っても様々な種類があります。パセリには、葉を食べるもの根を食べるものがあるのをご存じでしょうか。

日本でよく知られている、葉が縮れたパセリは「モスカールドパセリ」といい、主に小葉とその付近の葉柄を食用とします。
この他にも葉を食べるパセリには、イタリアで主流とされている葉が縮れていないタイプの「イタリアンパセリ(フレンチパセリ)」などがあります。

また、根を食べるパセリ(根パセリ)には、色が薄いにんじんのような見た目をした「ハンブルグパセリ(ターニップ・ルーテッド・パセリ)」があります。根パセリは国内ではなじみが薄いですが、オランダやドイツ、ロシアなどでは、古くからスープや煮込み料理、炒め物といったメニューに用いられています。

パセリのおいしい食べ方と保存方法

パセリの旬は春から初夏とされ、この時期のパセリは香りがいっそう高くなるのが特徴です。おいしいパセリを食べるなら、春から初夏にかけての時期がおすすめです。

また、パセリは保存がきく食材です。水洗いした後で適当な大きさにカットし、水で湿らせたキッチンペーパーなどに包んで冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。あるいは、瓶などの容器に入れた状態で冷蔵庫に保存しておくと、使いたいときにすぐに使えるので便利です。

パセリの効果とは?

パセリは野菜の中でもトップクラスの高い栄養価を誇る食品です。身体の働きを正常に保ったり、美容のためによい働きをしたりといったように、パセリに含まれる豊富な成分によって様々な効果が期待できます。では、どの成分にどのような効果があるのか具体的に確認していきましょう。

美肌を保つ

美肌

パセリに含まれるβ-カロテンは、体内で皮膚や粘膜の正常保持に役立つビタミンAに変わります。このビタミンAの働きによって、肌荒れや肌の乾燥を和らげる効果が期待できます。

また、ビタミンB2は爪や皮膚、髪の毛を作るのを助ける働きをしますので、やはり肌の状態を良好に保つのに役立ちます。さらに、パセリにはビタミンCも豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成を促進しますので、肌を若々しく保つのに役立ちます。

貧血を予防する

血中のヘモグロビンが減少し、十分な酸素が全身に運ばれなくなると、貧血症状が起こります。
パセリには赤血球中のヘモグロビンの合成に使われる鉄分と、鉄分の吸収率を向上させるビタミンCが豊富に含まれています。そのため、パセリを食べると鉄分を摂取でき、貧血を予防・改善するのに役立ちます。

生活習慣病を予防・改善する

食生活

動脈硬化や高血圧を改善するパセリは、生活習慣病の予防にも効果があると考えられています。

通常の酸素よりも強い酸化力を持つ活性酸素は、血中の脂質を劣化・酸化させ、血管内にプラークと呼ばれる脂質の塊が溜まりやすい状態を作り出します。パセリに含まれるβ-カロテンは、活性酸素を除去してくれます。活性酸素が取り除かれると、動脈硬化が促進するのを防ぐことにつながります。
また、パセリに含まれるクロロフィルは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用を持つことから、やはり動脈硬化の予防に役立ちます。

さらに、味の濃い食事は塩分の過剰摂取につながることから、生活習慣病の原因となります。パセリに含まれるカリウムにはナトリウムを体外に排出する性質がありますので、血中のナトリウム量を調整し高血圧を予防する効果もあるのです。

胃腸の調子を整える

パセリの芳香成分アピオールは、食欲を増進させ、胃が食べ物を消化するための手助けをします。ピネンという成分も、胃の消化を促すともに腸内の有害細菌の繁殖を抑えてくれます。

腸内環境の悪化によって発生するガスも、強烈な口臭の原因になることがあります。腸内環境を整えることにより、健康維持だけでなく口臭予防にも効果が期待できます。

むくみを解消する

パセリに含まれるカリウムは、余分な水分を体外に排出する性質があります。パセリを摂取することで利尿効果が期待でき、不要とされる水分や老廃物を排出することで、むくみを解消するのに役立ちます。
また、冷え性がむくみの原因になることもありますが、パセリには体を温める働きもあるため、冷え性にも効果が期待できます。

パセリが口臭を予防するって本当?

清潔な息

実は、パセリには口臭予防に役立つ成分が豊富に含まれています。

パセリの独特の香りは食事中の口直しになるだけでなく、消臭効果も持ち合わせています。この独特の香りの正体は、パセリに含まれるアピオールという有機化合物によるものです。アピオールには雑菌の繁殖を抑える働きがあるため口臭の防止にも役立つのです。

また、パセリの緑色のもとになっている葉緑素(クロロフィル)には消臭効果があるほか、フラボノイドには殺菌作用があります。ニオイの強いニンニク料理を食べた後に食べるのもよいでしょう。

パセリの副作用と注意点

パセリを食べることで、健康面や美容面において様々な効果が期待でき、いいことずくめのようにも思えますが、パセリにも副作用や摂取する上での注意点があります。

過剰摂取による副作用

パセリを多量に摂取した場合、吐き気やめまい、じんましん、むくみといった副作用が起きる可能性があるとされています。過剰に摂取したり、長期間に渡って摂り続けたりするのは避けるようにしましょう。

妊娠中の女性への影響

パセリに含まれるアピオールには月経を促進する作用があるため、妊娠中の女性は摂取を控える必要があります。また、授乳中の摂取も安全性が確認されていないことから、大量摂取は避けることをおすすめします。

抗凝固薬を服用している方への影響

薬

パセリに含まれるビタミンKという成分には、血液を凝固させる力があります。そのためワーファリン(ワルファリン)など、血栓症や不整脈などの疾患で処方される抗凝固薬を服用している方は、ビタミンKの影響により薬の効果が弱くなってしまう可能性があります。大量摂取は避けるようにしましょう。

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